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歯列矯正の種類を解説!メリット・デメリット、矯正方法を選ぶポイント

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

歯並びをきれいにしたいけれど、「矯正の費用や期間はどれくらいかかるのだろう?」「種類が多くて自分に合うものがわからない」とお悩みの方は多いでしょう。

 

この記事では、代表的な8種類の歯列矯正について、メリット・デメリット費用・期間の目安を、種類別にわかりやすく解説します。

自分に合った治療法を見つけるための比較ポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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1. そもそも歯列矯正とは?

最初に、歯列矯正の基本と、治療の対象となる歯並びの具体例を解説します。

1-1. 歯列矯正は歯並びと噛み合わせを整える歯科治療

歯列矯正とは、歯並びの乱れや上下の歯が噛み合わないといった「不正咬合(ふせいこうごう)」を改善する歯科治療です。矯正装置で歯に力を加え、時間をかけて少しずつ移動させていくことで、正しい歯並びへ近づけます。

 

見た目を整えることはもちろんですが、食べ物をしっかり噛むはっきり発音するといった機能面の回復や、歯磨きがしやすくなることによる虫歯歯周病予防の効果も期待できます。

1-2. 歯列矯正の対象となる歯並びの例

歯列矯正の対象となる不正咬合には、主に以下のような種類があります。

 

叢生(そうせい): 歯が重なり合って生えている、いわゆる「ガチャ歯」「乱杭歯(らんぐいば)」「八重歯(やえば)」と呼ばれる状態

空隙歯列(くうげきしれつ): 歯と歯の間に隙間がある、いわゆる「すきっ歯」と呼ばれる状態

上顎前突(じょうがくぜんとつ): 上の前歯や上顎が前に突出している、いわゆる「出っ歯」と呼ばれる状態

下顎前突(かがくぜんとつ):下の前歯や下顎が前に出ている、いわゆる「受け口」「反対咬合(はんたいこうごう)」と呼ばれる状態

開咬(かいこう): 奥歯は噛み合っていても前歯が噛み合わず、上下の前歯に常に隙間ができている状態

過蓋咬合(かがいこうごう): 噛み合わせが深く、上の前歯が下の前歯を覆い隠している状態

 

ご自身の歯並びの状態がどれに当てはまるかを把握したうえで、正しい矯正方法を選択することが大切です

2. 【種類別】歯列矯正のメリット・デメリットと値段

歯列矯正は、症例や治療範囲などによって適した装置が異なります。

ここでは代表的な8種類の矯正方法について、それぞれの特徴やメリット・デメリット値段と期間の目安を詳しく解説します。

2-1. 表側ワイヤー矯正

表側ワイヤー矯正は、最も一般的な治療法です。歯の表面に「ブラケット」という装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かします。使用される矯正装置は金属製が一般的ですが、費用を追加して透明や白などの目立ちにくい素材を選べる場合もあります。

 

【メリット】

・歯を動かす力が強く、軽度から重度まで幅広い症例に対応できる

・治療期間が比較的短い傾向があり、費用も抑えやすい

・固定式のため、自己管理の手間がない

・歯の裏側に装置がないので舌の動きを妨げず、発音への影響が出にくい

 

【デメリット】

・口を開けたときに装置が目立ちやすい

・矯正装置の周りに食べ物が詰まりやすい

・装置が頬や唇の裏側に当たって口内炎ができやすい

・調整後数日は痛みを感じやすい

 

【治療期間と値段の目安(全国平均)】

期間:1年半~3年程度

値段:30万~130万円

※当社調べ

2-2. 裏側ワイヤー矯正

裏側ワイヤー矯正は、歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する治療法です。「舌側矯正(ぜっそくきょうせい)」や「リンガル矯正」とも呼ばれており、正面からは装置がほとんど見えません。そのため、見た目を重視する方に多く選ばれています。一方で、表側矯正よりも高度な技術が求められるため、対応できる医師が限られます。

 

【メリット】

・矯正していることを周りに気付かれにくい

・固定式のため、自己管理の手間がない

 

【デメリット】

・表側矯正より費用が高くなりやすい

・慣れるまでは違和感が大きい

・発音に影響しやすい

・装置で舌が傷付きやすい

・装置の周りに食べ物が詰まりやすい

・歯磨きがしにくい

 

【治療期間と値段の目安(全国平均)】

期間:2年~3年半程度

値段:40万~170万円
※当社調べ

2-3. ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正ブラケットとワイヤーによる固定式の治療法です。ただし、ワイヤーの取り付け位置に特徴があります。

 

上の歯には裏側、下の歯には表側に装置を取り付けることで、目立ちにくさと費用の負担軽減を両立できます。

 

【メリット】

・裏側矯正よりも費用が抑えられる

・装置が目立ちにくい

・発音への影響が少ない

・装置が舌に当たりにくい

 

【デメリット】

・装置がまったく見えないわけではない

・歯磨きがしにくい

・装置の周りに食べ物が詰まりやすい

・慣れるまでは違和感が大きい

・対応できる症例が限られる

 

【治療期間と値段の目安(全国平均)】

期間:1年半~3年程度

値段:35万~150万円

※当社調べ

2-4. マウスピース矯正

ワイヤーを使わない矯正方法として、近年人気を集めているのがマウスピース矯正です。薄く透明なマウスピースを1~2週間ごとに交換しながら歯を動かします。ワイヤー矯正とは異なり、食事や歯磨きの際に自分で取り外せる点も特徴です。

 

ただし、1日20~22時間装着が必要で、守れないと十分な効果が得られません。

 

【メリット】

・目立ちにくい

・口内を清潔に保ちやすい

・ワイヤー矯正と比較して痛みや口内の違和感、発音への影響が少ない

・金属アレルギーの心配がない

 

【デメリット】

・自己管理が欠かせない

・飲食の際に取り外し忘れると、マウスピースの変形や着色につながる恐れがある

・抜歯が必要なケースや重度の症例には対応できない場合がある

 

【治療期間と値段の目安(全国平均)】

期間:部分矯正は3ヵ月~8ヵ月程度、全体矯正は1年~2年程度

値段:20万~100万円

※当社調べ

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2-5. 部分矯正

部分矯正は、主に前歯などの気になる一部分だけを整える治療法です。装置は、ワイヤーかマウスピースのどちらでも対応できます。

 

【メリット】

・歯列全体の矯正と比較して費用が抑えられる

・治療期間が比較的短く済む

 

【デメリット】

・あくまで見た目の改善を目的としており、噛み合わせの根本的な治療はできない

・適応できる症例が限られている

・歯を動かすスペースを作るため、歯の表面をわずかに削る場合がある

 

【治療期間と値段の目安(全国平均)】

期間:3ヵ月~1年程度

値段:10万~50万円

※当社調べ

 

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2-6. セラミック矯正

セラミック矯正は、装置を用いて歯を動かす矯正治療とは異なり、セラミック製の人工歯を被せて見た目を整える治療法です。時間をかけて歯を動かす必要がないので、短期間で歯並びを整えることができます。

 

【メリット】

・治療期間が1ヵ月~3ヵ月程度と短い

・歯の色や形も希望に合わせてデザインできる

 

【デメリット】

・健康な歯を削る必要がある

・一度削った歯は元に戻らず、将来的に歯の寿命を縮めるリスクもある

・噛み合わせの改善はできない

・セラミックの寿命や破損の際は作り直しが必要になる

 

【治療期間と値段の目安(全国平均)】

期間:1ヵ月~3ヵ月程度

値段:1本当たり5万~15万円

※当社調べ

 

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2-7. インプラント矯正

インプラント矯正は、アンカースクリューという小さなネジを顎の骨に埋め込み、それを固定源として歯を動かす治療法です。埋入手術は数分から数十分で終了し、その後にワイヤーやゴムなどの矯正装置を装着して歯を動かします。

 

他の矯正方法では治療が難しいと診断された「ガミースマイル」や「出っ歯」などの場合でも対応可能です。

 

なお、失った歯を補う「インプラント」とは異なるもので、大がかりな手術は必要ありません。

 

【メリット】

・動かしたい歯だけに効率的に力を加えることができる

・治療期間の短縮につながりやすい

・対応できる症例の幅が広い

・他の矯正方法では抜歯が必要とされる症例でも、抜歯せずに矯正できる場合がある

 

【デメリット】

・アンカースクリューを埋め込む際に局所麻酔をともなう外科処置が必要である

・スクリューが抜け落ちることがある

・埋め込む場所によっては目立ちやすい

・顎の骨が成長途中のお子さんには適用できない

 

【治療期間と値段の目安(全国平均)】

期間:通常の矯正期間よりも短縮できるケースが多い

値段:通常の矯正費用に加えて、手術代+アンカースクリュー1本当たり2万~5万円

※当社調べ

2-8. 外科矯正

外科矯正は、顎の骨格に原因があり、通常の矯正だけでは改善が見込めない症例に適用される治療法です。ワイヤー矯正と顎の骨を削って移動させる手術を組み合わせて行ないます。

 

【メリット】

・他の矯正方法では改善が難しい顎の骨格のズレを根本から治療できる

・出っ歯や受け口、しゃくれ、顔面非対称などの「顎変形症」と診断された場合は保険適用できる

 

【デメリット】

・手術は全身麻酔で行ない、数週間程度の入院をともなう

・保険適用されても費用が高額

 

【治療期間と値段の目安(全国平均)】

期間:術前矯正は半年から2年程度、手術入院は4日から2週間程度、術後矯正は半年から1年半程度

値段:自費の場合は80万円以上、保険適用の場合は30万~60万円
※当社調べ

3. 自分に合った矯正方法を選ぶポイント

ポイント

ここまで紹介したように、矯正方法には多くの選択肢があります。自分に最適な方法を選ぶためには、見た目や費用期間などのうち、優先したい点を明確にすることが大切です。

 

ここでは、主な矯正方法の違いを一覧表にまとめました。

 

項目表側ワイヤー矯正裏側ワイヤー矯正ハーフリンガル矯正マウスピース矯正部分矯正
適応症例軽度~重度軽度~重度限定的軽度~中度軽度かつ限定的
見た目目立つ目立たない目立ちにくい目立ちにくい装置による
治療期間の目安1年半~3年2年~3年半1年半~3年3ヵ月~2年3ヵ月~1年
費用の目安30万~130万円40万~170万円35万~150万円20万~100万円10万~50万円
装置の着脱不可能不可能不可能可能装置による
痛み・違和感ありありあり比較的少ない比較的少ない

 

それぞれの治療法にメリット・デメリットがあります。一覧表を参考に各矯正の特徴を比較しながら、自分に合った方法を検討しましょう。

4. まとめ|矯正の種類を理解して自分に合った治療法を選択しよう

本記事では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など代表的な8種類の歯列矯正について、その特徴やメリット・デメリットを解説しました。

 

治療法を選ぶうえで最も大切なのは、ご自身の希望を矯正医にしっかり伝えたうえで専門的な視点から最適な提案を受け、納得して判断することです。

 

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