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ミューイングとは?正しいやり方を3ステップで解説|効果・注意点も紹介

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

ミューイング」という言葉を、TikTokやInstagramで見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。近年は、舌を正しい位置に置くだけでフェイスラインが変わると話題になり、小顔や口元ケアに関心のある人を中心に注目されています。

 

しかし一方で、「本当に効果があるの?」「自己流でやっても大丈夫?」と疑問を感じている人も少なくありません。実際に、間違ったやり方は歯並びや顎に負担をかける可能性もあるため、正しい知識を理解したうえで取り組むことが大切です。

 

この記事では、ミューイングとは何かをはじめ、正しいやり方を3ステップでわかりやすく解説します。さらに、期待できる効果や注意点、大人と子どもの違いまで、歯科視点で詳しく紹介します。

1. ミューイングとは?舌を正しい位置に置くだけのセルフトレーニング

ミューイング(Mewing)とは、舌全体を上顎(上あご)に正しく付けることで、口周りやフェイスラインの筋肉バランスを整えるセルフトレーニングです。

特別な道具は不要で、日常生活の中で続けられることから、近年はTikTokやInstagramでも注目されています。

 

もともとは、イギリスの矯正歯科医ジョン・ミュー(John Mew)博士が提唱した「オーソトロピクス(Orthotropics)」という考え方に基づいており、舌の位置や呼吸習慣が口元や顔立ちに影響するとされています。

 

近年では、低位舌や口呼吸を見直すセルフケアとして取り入れられることも増えています。

1-1. ミューイングの語源・名前の由来

「Mewing(ミューイング)」という名前は、提唱者であるジョン・ミュー博士の「Mew」に由来するといわれています。

また、「mew」は英語で猫の鳴き声を意味し、口を閉じて舌を上顎に付けた表情が猫の口元に似ていることから広まったという説もあります。

 

近年ではSNSで、「フェイスラインをシャープに見せるポーズ」や「小顔テクニック」のような意味合いで使われることも増えています。

1-2. 提唱者ジョン・ミュー博士とオーソトロピクスとは

ミューイングのもとになっているのが、「オーソトロピクス(Orthotropics)」という理論です。これは、イギリスの矯正歯科医ジョン・ミュー(John Mew)博士と、息子のマイク・ミュー博士によって提唱されました。

オーソトロピクスでは、顎や口元の成長には先天的な要素だけでなく、普段の口の使い方も深く関わると考えられています。

 

例えば、舌がどこにあるか、普段どちらで呼吸しているか、飲み込む時にどこに力が入るかといった日常動作の積み重ねが、口元のバランスに影響するとされています。

 

こうした考え方から、舌を適切な位置に保つ習慣づけとしてミューイングが広まりました。

1-3. SNSで話題になった背景(ミューイングミームとは)

ミューイングは、TikTokやInstagramで「舌を上げるだけでフェイスラインが変わる」と話題になり、一気に広まりました。

 

特に、顎のラインをなぞる“シーッ”ポーズの動画が拡散されたことで、「簡単に小顔を目指せる方法」として注目を集めています。

 

一方で近年は、本来の目的とは異なり、ネタやミーム(ネット上の流行ネタ)として扱われるケースも増えています

SNSには誇張された情報も多いため、「必ず小顔になる」と過信せず、正しい知識をもとに取り組むことが大切です。

2. ミューイングの正しいやり方【3ステップ】

ミューイングは、ただ舌を上げればよいわけではありません。間違ったやり方を続けると、歯並びや顎に負担をかける可能性もあるため、正しいフォームで行うことが重要です。

 

まずは、舌を置く位置を確認したうえで、以下の3ステップで実践してみましょう。

2-1. ステップ1|正しい舌の位置(スポット)を確認する

まず確認したいのが、舌先を置く「スポット」です。

 

スポットとは、上の前歯のすぐ裏にある歯茎の少しくぼんだ部分を指します。「ナ」「タ」と発音した時に、自然と舌先が触れる位置をイメージするとわかりやすいでしょう。

 

この時、舌先が前歯に当たらないよう注意が必要です。前歯を押し続けると、出っ歯や歯並びの乱れにつながる可能性があります

2-2. ステップ2|舌全体を上顎に吸い付ける

次に、舌先だけでなく、舌全体を上顎にぴったり付けます。

 

ポイントは、舌の中央から奥側(舌根)までしっかり上げることです。唾を「ゴクン」と飲み込んだ瞬間の舌の位置をキープすると感覚をつかみやすくなります。

 

また、「ンー」とハミングするように声を出すと、舌全体を持ち上げやすくなります。正しくできると、顎の下が自然に引き締まる感覚があります。

2-3. ステップ3|口を閉じて鼻呼吸を意識する

舌を正しい位置に置いたら、口を軽く閉じて鼻呼吸を意識しましょう。

この時、上下の歯は強く噛みしめず、軽く触れる程度、または少し隙間がある状態が理想です。

 

口呼吸のままだと舌が下がりやすくなるため、ミューイングでは鼻呼吸が基本になります。

また、猫背や前かがみ姿勢は舌が下がりやすくなるため、背筋を伸ばしてリラックスした状態で続けることも大切です。

 

起きている間はできるだけ継続し、最終的には1日8時間以上を目安に自然に維持できる状態が理想とされています。

3. ミューイングで期待できる6つの効果

ミューイングは、舌を正しい位置に保つことで、口周りの筋肉や呼吸習慣にアプローチするセルフトレーニングです。

フェイスラインなど美容面だけでなく、口呼吸や姿勢など健康面への良い影響も期待されています。

 

ただし、効果の感じ方には個人差があり、即効性があるものではありません。あくまで、日常習慣を整える目的で継続することが大切です。

3-1. 二重あご・フェイスラインの改善

舌が下がった状態が続くと、顎下の筋肉が緩み、二重あごにつながりやすくなります。

 

ミューイングで舌を上顎に引き上げることで、顎下の筋肉が使われやすくなり、フェイスラインがすっきり見える効果が期待できます。特に、横顔のラインが気になる人から注目されています。

3-2. ほうれい線・顔のたるみの改善

舌を正しい位置に保つことで、口周りや頬の筋肉が自然と使われやすくなります。

 

その結果、顔全体を内側から支えやすくなり、頬のたるみやほうれい線が目立ちにくくなる可能性があります。

顔の筋肉を意識する習慣づくりとして取り入れる人も増えています。

3-3. 歯並びの悪化を防ぐ

舌が正しい位置にあると、歯列全体にバランスよく力がかかりやすくなります。

 

反対に、舌が下がった「低位舌」の状態が続くと、

 

・出っ歯

・ガチャ歯(叢生)

・開咬

・受け口

などのリスクにつながる場合があります。

 

また、ミューイングは矯正治療後の後戻り予防として活用されることもあります。

ただし、ミューイングだけで歯並びが大きく改善するわけではないため、歯並びの悩みが強い場合は歯科医院への相談が重要です。

3-4. 口呼吸の改善・鼻呼吸の促進

舌が正しい位置にあると、自然と口を閉じやすくなり、鼻呼吸を意識しやすくなります。

 

鼻呼吸には、

 

・空気中の異物をフィルターする

・空気の温度や湿度を調整する

・口の乾燥を防ぐ

 

などの役割があります。

一方で口呼吸が続くと、口臭や虫歯、歯周病のリスクが高まることもあるため、呼吸習慣を見直すきっかけとしても注目されています。

3-5. 姿勢の改善

舌の位置が下がると、呼吸しやすくするために頭が前に出やすくなり、猫背やストレートネックにつながることがあります。

 

ミューイングで舌を正しい位置に保つことで、頭や首の位置が安定しやすくなり、姿勢改善につながる可能性があります。

デスクワークやスマホ時間が長い人にも注目されているポイントです。

3-6. 子どもの顎の成長発育を促す

成長期の子どもは顎の骨が発達途中のため、舌の位置や呼吸習慣の影響を受けやすいとされています。

 

正しい舌の位置を習慣化することで、顎がバランスよく成長しやすくなり、歯並びの乱れ予防につながる可能性があります。

 

特に、小学生頃までの成長期は重要な時期とされており、小児矯正やMFT(口腔筋機能療法)とあわせて取り入れられるケースもあります。

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4. ミューイングの注意点・やってはいけないNG例

ミューイングは、正しいフォームで行うことが大切です。間違ったやり方を続けると、期待した効果が得られないだけでなく、歯並びや顎関節に負担をかける可能性もあります。

 

特にSNSでは自己流の情報も多いため、正しい知識をもとに無理なく行いましょう。

4-1. 舌先で前歯を押すのはNG

ミューイングで特に注意したいのが、舌先で前歯を押してしまうことです。

 

強い力で前歯を押し続けると、

 

・出っ歯

・すきっ歯

・開咬(前歯が閉じない状態)

 

などにつながるリスクがあります。

舌先は前歯ではなく、上の前歯の裏側にある「スポット」に軽く触れる程度が基本です。

 

また、舌先だけではなく、舌全体を上顎に吸い付ける意識を持つことが重要です。

4-2. 奥歯を強く噛みしめながら行うのはNG

ミューイング中に奥歯を強く噛みしめるのも避けましょう。

 

顎に過度な力がかかることで、

 

・顎関節症

・エラ張り

・頭痛

・首や肩のコリ

 

などの原因になることがあります。

 

理想的なのは、上下の歯が軽く触れるか、少し隙間がある「安静空隙(あんせいくうげき)」の状態です。

もし痛みや違和感がある場合は、無理をせず一度中断しましょう。

4-3. 歯列矯正中・顎に問題がある人は要注意

歯列矯正中の人や、顎に不調がある人は注意が必要です。

 

矯正装置が付いている状態で自己流のミューイングを行うと、治療計画に影響したり、装置に負担をかけたりする可能性があります。

また、顎関節症の症状がある場合は悪化することもあります

 

不安がある場合は自己判断せず、歯科医師や矯正専門医に相談したうえで行うようにしましょう。

5. ミューイングの効果は大人と子どもで違う?専門家の見解

ミューイングは年齢によって期待できる効果が異なります。

 

SNSでは「骨格が変わる」と紹介されることもありますが、実際には成長期か成人かで影響の出方に差があるため、正しく理解しておくことが大切です。

5-1. 成長期(子ども・10代)への効果

子どもや10代は顎の骨がまだ成長途中のため、舌の位置や呼吸習慣が顔立ちや歯並びに影響しやすい時期とされています。

 

特に、上顎は6歳頃から成長が活発になり、15〜18歳頃まで発育が続くため、この時期に正しい舌の位置を習慣化することが重要です。

 

また、口呼吸や低位舌、舌癖などを改善することで、歯並びの乱れ予防につながる可能性があります。

小児矯正やMFT(口腔筋機能療法)とあわせて取り入れられるケースもあります。

5-2. 成人への効果と限界

一方で、成人はすでに骨の成長がほぼ完了しているため、ミューイングだけで骨格を大きく変えることは難しいと考えられています。

 

そのため成人の場合は、

 

・舌や口周りの筋肉を意識しやすくなる

・フェイスラインがすっきり見える

・口呼吸改善を意識できる

 

といった、習慣改善や見た目の変化が中心になります。

 

また、SNSのビフォーアフター写真には、姿勢や撮影角度、体重変化などが影響している場合もあるため、過度に期待しすぎないことが大切です。

ミューイングは治療というより、口腔環境を整えるためのセルフケアとして取り入れるのがよいでしょう。

 

「歯並びは悪くないのに口元が出て見える」「横顔にコンプレックスがある」という方は、口ゴボが原因かもしれません。詳しくは『歯並びは良いのに口ゴボに見えるのはなぜ?原因や改善方法を解説』をご覧ください。

6. ミューイングに関するよくある質問(FAQ)

ここでは、ミューイングを始める前によくある疑問をQ&A形式で解説します。

6-1. 1日どのくらいやればいいですか?

ミューイングは、短時間だけ行うトレーニングではなく、「舌を正しい位置に置く習慣」を身につけることが目的です。

 

最終的には、起きている間に自然と正しい舌の位置をキープできる状態が理想とされています。

まずは気づいた時に数分ずつ意識し、徐々に継続時間を伸ばしていきましょう。

6-2. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?

効果を実感するまでの期間には個人差があります。

 

年齢や骨格、継続頻度、正しいフォームでできているかによっても変わりますが、一般的には数ヶ月〜年単位で続ける必要があるとされています

即効性を期待するのではなく、日常習慣として継続することが大切です。

6-3. 子どもにもミューイングをさせてもいいですか?

成長期の子どもは顎の発育途中のため、早い段階から正しい舌の位置を意識することが重要とされています。

ただし、無理に続けさせるのではなく、自然に習慣化できるよう楽しく取り組むことが大切です。

 

また、口呼吸や舌癖、歯並びの乱れなどが気になる場合は、歯科医院でMFT(口腔筋機能療法)の指導を受けるのもよいでしょう。

6-4. 寝ている間もミューイングはできますか?

睡眠中に意識して舌の位置をコントロールするのは難しいとされています。

 

ただし、日中に正しい舌の位置を習慣化することで、寝ている間も自然と鼻呼吸しやすくなる可能性があります。

口呼吸が気になる場合は、口閉じテープなどを補助的に使う方法もありますが、使用前には医師や歯科医師に相談しましょう。

7. まとめ|ミューイングは「正しい知識」と「継続」が鍵

ミューイングは、舌を正しい位置に置くことを習慣化するシンプルなセルフトレーニングです。近年はSNSを中心に注目されていますが、本来は舌の位置や呼吸習慣を見直し、口腔環境を整えることを目的としています。

 

継続することで、フェイスラインや口元の印象、鼻呼吸の習慣化など、美容面・健康面の両方に良い影響が期待できます。一方で、間違った方法で行うと歯並びや顎に負担をかける可能性があり、成人の場合はミューイングだけで骨格を大きく変えることは難しいとされています。

 

そのため、「舌を置くだけで顔が変わる」といったSNSの情報を過信するのではなく、正しい知識をもとに無理なく継続することが大切です。

また、歯並びや噛み合わせ、口呼吸などの悩みがある場合は、セルフケアだけで改善を目指すのではなく、歯科医院へ相談することも重要です。

 

矯正治療を検討している方は、マウスピース矯正サービスごとの特徴や費用を比較しながら、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。詳しくは『マウスピース矯正サービスおすすめ7選|特徴・料金・選び方ガイド』で解説しています。

 

ウィ・スマイルでは、歯並びや口腔機能に関する無料カウンセリングも多くの提携医院で実施しています。「自分の舌の位置は正しいのかな?」「歯並びも関係している?」と気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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