
- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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歯列矯正を受けたいけど費用が足りない……と困っている人も多いのではないでしょうか。
そのようなときに、低金利で治療費を借りられるデンタルローンは非常に便利です。しかし、デンタルローンの利用には審査に通らなければならないため、誰でも利用できるわけではありません。
そこで本記事では、デンタルローンの概要や審査の内容、審査に通りにくい人や利用できない人、審査に落ちた場合の対処法などを解説します。
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- 1. デンタルローンは審査が必須の歯科治療専用のローン
- 2. 歯の自由診療の治療費相場
- 3. デンタルローンを利用するメリット
- 3-1. 一般的なローンより金利が低い
- 3-2. 一括で支払う必要がない
- 4. デンタルローンを利用するデメリット
- 4-1. 支払総額が増える
- 4-2. 追加借り入れはできないことが多い
- 4-3. 審査がある
- 5. デンタルローンの審査内容
- 6. デンタルローンの審査に通りにくい人の特徴
- 7. デンタルローンが利用できない人もいる?
- 8. デンタルローンの審査に通らなかった場合の対処法
- 8-1. 院内分割払いを利用する
- 8-2. クレジットカードの分割払いを利用する
- 8-3. クレジットカードのキャッシングを利用する
- 8-4. カードローンを利用する
- 9. まとめ|デンタルローンを上手に使って早めに治療をスタートさせよう!
1. デンタルローンは審査が必須の歯科治療専用のローン
デンタルローンは、歯科治療費を分割で支払うための目的別ローンの一種です。一般的なローンよりも長期かつ低金利で借りられますが、利用するには審査に通らなければなりません。また、利用目的は歯科治療の支払いのみに限定されます。
2. 歯の自由診療の治療費相場
歯の治療には、保険診療と自由診療の2種類があります。
保険診療は治療費の1~3割を支払えば良いのですが、自由診療は治療費を全額支払わなければなりません。特に、インプラント治療や矯正治療は自由診療になるため、治療費が高額になる傾向です。
参考までに自由診療の治療費の目安を紹介します。
治療内容 | 治療費の目安 |
---|---|
歯列矯正 | 80万~120万円 |
ホワイトニング(オフィスホワイトニング) | 3万~5万円 |
インプラント | 30万~40万円 |
部分入れ歯 | 10万~40万円 |
総入れ歯 | 30万~80万円 |
ただし歯科治療費は、クリニックや治療内容などによって大きく異なります。そのため、治療を受ける前には実際の治療費をよく確認しておくことが大切です。
3. デンタルローンを利用するメリット

デンタルローンを利用するとさまざまなメリットがあります。
ここでは、代表的なメリットを2点紹介します。
3-1. 一般的なローンより金利が低い
デンタルローンの利用目的は、歯科治療に限定されているため、一般的なローンよりも金利は低めです。金利の目安は2.5~8%です。中には、頭金が不要なケースもあります。
さらに、クリニックの中には、利子をクリニックが負担して無利子で借りられる場合もあります。ただし実際の金利は、審査が終わるまでわからないため、注意が必要です。
3-2. 一括で支払う必要がない
デンタルローンを使うと、治療費を一括で支払う必要がなくなるため、負担を分散できます。毎月無理のない金額を支払えば、生活が苦しくなることを避けられるでしょう。
また、資金がなく治療を断念せざるを得ないケースでも、デンタルローンの利用によりすぐに治療が受けられます。一括で支払う必要がなくなれば、「資金が貯まるまで治療を遅らせたら、症状が悪化するかもしれない」という心配がなくなるのも大きなメリットです。
4. デンタルローンを利用するデメリット
デンタルローンにはメリットだけでなくデメリットも存在します。主なデメリットを3点紹介します。
4-1. 支払総額が増える
デンタルローンの金利は、一般的なローンよりも低めだと解説しましたが、そうはいっても現金払いなどに比べると支払総額は増えます。支払総額は、返済期間が長引くほど増えるため、事前に無理のない返済計画を立てておくことが大切です。
4-2. 追加借り入れはできないことが多い
デンタルローンは追加借り入れができないものが多く、追加治療などが発生した際には、現金などで支払う必要があります。
追加借り入れができないことが心配であれば、追加費用がかからないトータルフィー制度を採用しているクリニックが安心です。トータルフィー制度は、治療全体の費用を最初に決めるため、定期診療の費用なども最初に提示された金額に含まれています。
4-3. 審査がある
デンタルローンは、カードローンなどと比べて審査が厳しいため、アルバイトや学生、専業主婦(夫)の方などは審査に通らない可能性があります。それ以外の方でも、信用情報や収入などによっては審査に通らなかったり、希望額よりも少ない金額しか借りられなかったりするケースがあるでしょう。
5. デンタルローンの審査内容

デンタルローンの審査ではどのような内容を調べられるのでしょうか。審査では、属性情報、信用情報、他社からの借り入れ状況などを確認されるケースが多いようです。これらの情報を審査して、返済能力があるか判断されます。
20歳以上で安定した収入があることと、過去にお金に関するトラブルがないことが審査に通る目安です。
6. デンタルローンの審査に通りにくい人の特徴
金融機関にもよりますが、デンタルローンの利用条件は「本人に安定した収入があること」が前提です。したがって、審査に通りにくいのは、主に以下のような人です。
🔴収入が不安定な人
🔴すでにローンを組んでいる人
🔴ブラックリストに登録されたことがある人
収入が不安定な人は、返済が難しいと判断されやすいでしょう。また、すでにローンを組んでいると、審査が厳しくなる可能性があります。特に年収の1/3に近い金額を借りている場合は注意が必要です。他にも、クレジットカードの支払いを怠るなどの金融トラブルによりブラックリストに登録されたことがある、つまり信用情報にトラブルの履歴があると、審査が厳しくなります。
7. デンタルローンが利用できない人もいる?
デンタルローンの利用条件を満たしていない場合は、デンタルローンを利用できません。利用条件は、金融機関によって異なりますが、一般的には「18歳以上65歳未満」などの年齢に関する内容や、「安定した収入があること」といった収入に関する内容です。
したがって、未成年者は本人がデンタルローンを組めないため、親権者が申し込まなければなりません。また、専業主婦(夫)などで安定した収入がないケースでは、配偶者名義で契約するほか、配偶者を保証人に立てることなどが考えられます。
8. デンタルローンの審査に通らなかった場合の対処法

デンタルローンの審査に通らなかったときでも、歯科治療費を支払う方法はいくつかあります。
ここでは、デンタルローン以外で歯科治療費を支払う方法を紹介します。また、各種支払い方法を以下で表にまとめていますので、参考にしてください。
支払い方法 | 利用目的 | 金利 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
デンタルローン | 歯科治療のみ | 2.5~8% | ・金利が低め | ・審査がある |
院内分割払い | 歯科治療のみ | 0%~ | ・金利がかからないケースが多い ・審査がない | ・追加借り入れできない ・採用しているクリニックが少ない |
クレジットカードの分割払い | 自由 | 12~18% | ・カードがあればすぐに使える ・利用目的が自由 | ・支払い回数によっては手数料がかかる ・金利が高め |
クレジットカードのキャッシング | 自由 | 15~18% | ・利用可能枠があればすぐに使える ・利用目的が自由 | ・利用可能枠の増枠には審査がある ・金利が高め |
カードローン | 自由 | 1.5~18% | ・利用目的が自由 ・追加借り入れができる | ・金利が高め ・利用可能枠の増枠には審査がある |
8-1. 院内分割払いを利用する
院内分割払いとは、クリニックと患者との間で契約を結んで、代金を分割払いにする方法を指します。院内分割払いを利用する際には、支払いに応じて治療を進めていく方法が一般的です。
メリットとしては、金利がかからないケースが多い点と、審査が不要な点が挙げられます。デンタルローンの審査に通らなかったときでも、院内分割払いなら利用できる可能性があるでしょう。
ただし、院内分割払いを採用しているクリニックは少なく、分割回数などの条件はクリニックによって異なります。
8-2. クレジットカードの分割払いを利用する
クレジットカード払いに対応しているクリニックであれば、クレジットカードの分割払いによって治療費を支払うことが可能です。普段使っているクレジットカードですぐに支払いできる点がメリットといえます。
ただし、支払い回数を3回以上にすると手数料が発生し、毎月一定金額を支払うリボ払いの場合でも、利用金額に応じた手数料が必要です。分割可能な回数はカード会社によって異なり、金利は12~18%と高めに設定されています。
また、治療内容によっては、治療費が利用可能枠を超える可能性がある点にも注意が必要です。一般的な利用可能枠の目安は、一般カードなら10万~100万円、ゴールドカードなら50万~300万円ですが、実際の利用可能枠は審査によって決まります。利用可能枠が不足している場合は増枠の手続きが必要で、審査に通らなければなりません。
8-3. クレジットカードのキャッシングを利用する
クレジットカード払いに対応していないクリニックでは、クレジットカードのキャッシング枠で現金を借りて支払う方法もあります。手持ちのカードにすでにキャッシング枠が設定されていれば、申し込みや審査なしですぐに現金を借りることが可能です。
キャッシングも利用可能枠が決められているため、治療費が利用可能枠内に収まるかあらかじめ確認しておく必要があります。利用可能枠を超える場合は分割払いと同様に増枠が必要で、審査に通過しなければなりません。金利は15~18%で、分割払いと同様に高めです。
8-4. カードローンを利用する
カードローンとは、クレジットカード会社や消費者金融、銀行などの金融機関による融資サービスで、個人向けに提供されています。利用目的は自由で、歯科治療以外でも利用でき、利用可能枠内であれば追加で借りられる点もメリットです。
ただし、金利は審査によって大きく異なり、銀行系のカードローンであれば1.5~17.5%、消費者金融系であれば3~18%と、高めになる可能性があります。
9. まとめ|デンタルローンを上手に使って早めに治療をスタートさせよう!

デンタルローンは歯科治療専門のローンで、一般的なローンよりも金利が低めです。ただし、審査があるため誰でも利用できるわけではありません。年齢制限と安定した収入があることが一般的な条件で、未成年者や専業主婦(夫)、アルバイトの方だと審査に通らない可能性があるでしょう。
デンタルローンが使えない場合には、院内分割払いやクレジットカードの分割払いなどが選択肢として挙げられます。それぞれにメリット・デメリットが存在するため、それらをよく検討してから計画的に利用しましょう。
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