
- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

「なるべく安く歯列矯正を受けたい」
「家から近い歯医者さんのほうが便利」
歯科矯正を受ける際、歯科医院の決め手や選び方は人それぞれです。しかし、歯科医院の選び方によっては「思った通りの歯並びにならなかった」という結果につながるリスクがあります。歯科矯正の失敗には、歯科医師の技術をはじめとする様々な要因があげられます。
そこで当記事では、失敗しない矯正歯科医院の選び方についてご紹介します。また、矯正治療を行なっている医療機関の特徴や、クリニック選びのポイントも合わせてお伝えします。
- 1. 歯列矯正の病院選びで慎重になるべき理由
- 1-1. 理想の歯並びにならないリスク
- 1-2. 治療期間が長引き費用が増加するリスク
- 2. 歯列矯正治療が受けられる医療機関の種類
- 2-1. 一般歯科(総合医)の特徴
- 2-2. 矯正歯科専門医院の特徴
- 2-3. 歯科大学附属病院の特徴
- 3. 矯正歯科を選ぶべき理由とメリット
- 3-1. 治療プランが豊富
- 3-2. 矯正の専門医が在籍している
- 3-3. 短期間で効率的な治療が期待できる
- 4. 信頼できる歯科医院を選ぶ6つの基準
- 4-1. 矯正医が常勤しているか
- 4-2. 認定医が在籍しているか
- 4-3. 症例写真や患者レビューが豊富か
- 4-4. 矯正装置の種類が豊富か
- 4-5. セファログラム撮影が可能か
- 4-6. 通いやすい立地か
- 5. 確認すべき病院選びのポイント
- 5-1. 丁寧なカウンセリングと精密検査の実施
- 5-2. 不要な検査の有無ではなく必要な検査の説明
- 5-3. 矯正装置のメリット・デメリットの明確な説明
- 5-4. 一般歯科との連携体制があるか
- 5-5. トラブル対応が迅速か
- 5-6. 治療費や治療期間の明確さ
- 5-7. 待ち時間が適切か
- 5-8. 契約書や診断結果の資料がもらえるか
- 5-9. 費用の支払い方法や分割払いの有無
- 5-10. 矯正後のフォローアップ体制が整っているか
- 6. 初診時に確認されるポイント
- 6-1. 歯並びの悩みや要望
- 6-2. 理想の歯並びについて
- 6-3. 顎の痛みや噛み合わせに関する悩み
- 7. 自分に合った矯正歯科医院を選ぼう
1.矯正歯科を慎重に選ぶべき理由

歯列矯正は、原則として健康保険が適用されないため、症状によっては高額になるケースもあります。また、歯列矯正はリスクを伴うこともあり、専門的な知識や技術が必要な治療です。そのため、歯科医院を選ぶ際は「安い」「近い」という理由ではなく、慎重に判断することが重要です。
1-1. 理想の歯並びにならないリスク
矯正治療は非常に繊細な調整が必要です。技術や経験が不足している医師が担当すると、治療が終了しても理想的な歯並びに近づけない場合があります。
また、治療計画が適切でない場合、噛み合わせの問題が解消されず、再矯正が必要になるケースもあります。
1-2. 治療期間が長引き費用が増加するリスク
矯正期間や費用の問題は、主に歯科医師の知識と経験不足が考えられます。
歯列矯正は、保定期間まで含めると長期間になることの多い治療です。しかし、経験が少ないと予測した矯正期間に治療が終わらず、「想定よりも費用がかかってしまった」という結果につながることがあります。一方で、矯正治療の経験が豊富な歯科医師は、矯正前に明確な治療計画を立てることができます。
歯科矯正を受ける際は事前に治療期間や費用を明確にしてくれる医療機関を選ぶようにしましょう。
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2. 歯列矯正治療が受けられる医療機関の種類

歯列矯正は、歯科治療の資格を持つ歯科医師がいる医療機関で受けることができます。そのため、矯正歯科の科目さえあれば自宅近くの歯科医院でも歯列矯正が受けられるということです。
以下では矯正専門の矯正歯科や大学病院内の矯正歯科などもご紹介しますので、歯科医院選びの参考にしてください。
2-1. 一般歯科(総合医)の特徴
一般歯科とは、虫歯や歯周病などの治療を行なっており、多くの方に馴染みのある歯医者さんです。通院できる場所に矯正歯科がない場合、診療科目に矯正歯科があれば一般歯科でも歯列矯正が受けられます。ただし、一般歯科は主に病気の歯科治療がメインなので、歯列矯正の症例数は多くない可能性があります。
注意点として、一般歯科での矯正治療は常勤の歯科医師ではなく、非常勤の矯正医を招いて行なっているケースがあります。非常勤の矯正医が行なう場合は診療日が限られてしまうため、事前にスケジュールを確認しておきましょう。
2-2. 矯正歯科専門医院の特徴
矯正歯科は、どのタイプの歯科医院よりも矯正治療の症例数が多い医療機関です。また、矯正専門の矯正医や医療機器も充実しているため、安心して矯正歯科治療を受けることができます。
矯正歯科での注意点としては、歯列矯正だけを行なっているクリニックもあり、虫歯や歯周病などの治療を行なっていないことがあります。そのため、歯列矯正を受ける方が虫歯や歯周病の場合、提携している歯科医院で病気の治療を行うケースが多いです。
2-3. 歯科大学附属病院の特徴
一般的ではありませんが、歯科大学付属病院の矯正科でも歯列矯正を行なうことができます。こちらでは最新の技術や設備を活用した治療が可能です。
特に、難易度の高い咬合異常(こうごういじょう)や顎変形症(がくへんけいしょう)など、外科的手術を必要とする症例にも対応しています。ただし、不正咬合の改善を主な目的としているため、審美的な点から見ると希望した見た目にならない可能性があります。また、診療時間の大半が平日の日中のため、通院のスケジュールも限られてきます。
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3. 矯正歯科を選ぶべき理由とメリット

矯正歯科においては多くの症例に対する歯列矯正のノウハウがあることから、一般歯科で歯列矯正をすることに比べてメリットは多いです。
また、矯正歯科では一般歯科で用意されていない歯列矯正専用の設備も整っています。さらに以下のメリットが挙げられます。
3-1. 治療プランが豊富
矯正専門となる矯正歯科では、設備が充実しているだけでなく矯正を専門とする衛生士も在籍しているため、一般歯科に比べて治療プランの選択肢が多彩です。
例として、一般歯科ではやっていないケースのあるマウスピース矯正や抜歯しない矯正が矯正歯科では対応可能ということもあります。さらには、矯正歯科では難易度の高い症例に対応しているところも多いです。
3-2. 矯正の専門医が在籍している
一般歯科では矯正医は外勤している場合があり、矯正に関する相談や困りごとがあってもタイミングが合わないと先送りされるケースがあります。一方矯正歯科には、専門的技術・知識を持ち合わせている矯正医が常勤しています。
そのため矯正に関するトラブル(装具の不具合など)に対して矯正歯科ではすみやかに対処できます。また、矯正医の専門性と豊富な経験によって、患者さんも比較的安心して治療を受けることができます。
3-3. 短期間で効率的な治療が期待できる
矯正歯科では一般歯科とくらべて診療日が多いため、1人あたりの診察時間を長く確保できる傾向にあります。一般歯科のように矯正のための診察日が限られていては、1日1日に患者さんが集中するため、一人ひとりの診察時間が短くなりがちです。
よって矯正歯科の方が短期間で治療を終えられる可能性が高いです。
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4. 信頼できる歯科医院を選ぶ6つの基準

これまでの章では、受診する歯科医院によって歯列矯正の成功と失敗を左右する理由についてご説明しました。では、歯科矯正治療を受ける際、なにを基準に歯科医院を選ぶと良いのでしょうか。インターネットで検索して「値段で選ぶ」という方もいますがあまりおすすめできません。
この章では、矯正治療を行う際のクリニック選びのポイントをご説明します。
4-1. 矯正医が常勤しているか
矯正歯科では矯正医が常勤していることが通常なのは述べましたが、一般歯科でも矯正医が常勤しているところはあるようです。
矯正医が常勤していればトラブル対応も早いですし、安心感から通いやすさも生まれます。非常勤の矯正医は、開業のためにその医院から去ることもあるようです。
医院を調べるときは常勤矯正医がいるかどうか確認しましょう。
4-2. 認定医が在籍しているか
矯正医には「矯正認定医」「指導医」「専門医」などの認定を受けた医師も存在します。
特に、歯列矯正は専門的なスキルが必要なため、認定医がいるクリニックを選ぶと安心に繋がるでしょう。
矯正歯科業界には複数の団体がありますが、いずれも「矯正専門の歯科医師」という判断の目安になります。特に、日本矯正歯科学会の認定医は3,000人ほどしかいないなど、レベルの高い治療を期待できます。認定を受けた矯正医がいる歯科医院を知りたい方は、日本矯正歯科学会のホームページで確認できます。
参考リンク:認定医・指導医・臨床指導医を探す(公益社団法人 日本矯正歯科学会)
4-3. 症例写真や患者レビューが豊富か
矯正歯科を選ぶ際には、治療前後の症例写真や、実際に治療を受けた患者のレビューが豊富に公開されているかを確認することが重要です。これらの情報は、そのクリニックの技術力や治療の仕上がりを知る手がかりとなります。
症例写真を確認するポイント
症例写真は、治療の「ビフォーアフター」を視覚的に理解するための重要な材料です。以下の点をチェックしましょう。
治療前後の変化がわかりやすい写真:
複数の角度から撮影された写真があるかどうか。
症例の多様性:
出っ歯、乱杭歯、すきっ歯など、さまざまな症例が掲載されているか。
具体的な治療内容:
写真とともに、使用した矯正装置や治療期間が記載されているか。
症例写真が豊富なクリニックは、多くの患者を治療してきた実績があると考えられます。また、写真と一緒に治療の詳細や患者の声が記載されている場合、その治療がどのように進められたのかをより深く理解することができます。
患者レビューの重要性
患者レビューは、クリニックの対応や治療結果についての「生の声」を知るための貴重な情報源です。以下のポイントを意識してチェックしてください。
治療中の満足度:
医師やスタッフの対応が丁寧だったか、通院が快適だったか。
治療後の仕上がり:
患者が治療結果に満足しているか、予想以上の効果を感じているか。
トラブル時の対応:
装置の破損や治療中の痛みに対して、迅速かつ適切に対応してくれたか。
特に、口コミサイトやGoogleマップなどの第三者が管理するレビューは信頼性が高い傾向にあります。ただし、全てのレビューを鵜呑みにするのではなく、内容を総合的に判断することが大切です。
注意すべき点
一部のクリニックでは、症例写真やレビューを過度に編集している場合があります。そのため、次の点に注意しましょう。
・症例写真が「同じ患者の写真」であることが明確に示されているか。
・レビューが極端に良いものばかりでないか(自然な意見が含まれているか)。
症例写真とレビューを活用することで、治療後のイメージが掴みやすくなるだけでなく、そのクリニックが信頼できる場所かどうかを判断する材料になります。慎重に情報を確認し、自分に合った矯正歯科を見つけてください。
4-4. 矯正装置の種類が豊富か
歯列を改善する際の主な矯正方法は、ワイヤー矯正・マウスピース矯正・裏側矯正(舌側矯正)の3種類です。しかし、クリニックによってはすべての矯正方法を行なっているわけではありません。
例えば、仕事の都合でインビザラインを希望しても、マウスピース型の矯正器具を扱っていない歯科医院もあります。そのため、矯正治療を受ける際は、複数の矯正方法に対応している歯科医院を選ぶと良いでしょう。
4-5. セファログラム撮影が可能か
歯科医院選びの大きなポイントは「歯列矯正のための設備が整っているかどうか」です。具体例として「セファログラム撮影」のための機材の有無は重要です。
セファログラムとは、矯正に使用されるレントゲン写真の事を言い、頭部や歯列のデータをとるために用いられるものです。矯正歯科にセファログラムが導入されているケースは多いです。確認してみてください。
つまり、セファログラムや「3DCT撮影」などの複数の技術に設備投資をおこなっている矯正歯科であればより専門性の高い矯正を受けることが期待でき、ひいては矯正の成功に結び付くとも考えられるのです。
4-6. 通いやすい立地か
歯列矯正は技術がもちろん重要ですが、実は通いやすい歯科医院を選ぶことも重要なポイントになります。
歯列矯正は、保定期間を含めると長期間になることの多い治療です。また、矯正中は治療の進み具合や型取りなど、定期的な通院が欠かせません。歯科医師の指示どおりに通院できない場合、予定通りに矯正が進まなくなるリスクがあります。そのため、自宅や勤務先に近いところなど、ライフスタイルに合わせてクリニックを選ぶことが大切です。さらに、お仕事をしている方は休日診療や夜間診療なども歯科医院選びのポイントになります。
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5. 確認すべき病院選びのポイント

歯列矯正は技術はもちろん重要ですが、患者さんの費用面や精神面、身体面などの負担も非常に重要です。そこで、この章では不安を感じずに治療を受けられる歯科医院のチェックポイントをご紹介します。
5-1. 丁寧なカウンセリングと精密検査の実施
信頼できるクリニックでは、治療を始める前にしっかりとしたカウンセリングと精密検査を実施しています。これにより、患者一人ひとりの歯並びや噛み合わせに合わせた治療計画を立てることができます。
カウンセリングでは、以下のような項目について詳しく説明を受けられるかを確認してください。
・現在の歯並びや噛み合わせの問題点
・治療に使う矯正装置の種類や特徴
・予想される治療期間と治療費用
また、セファログラム撮影や歯型の採取を含む精密検査を行うことで、治療の精度を高めることができます。カウンセリング時にこれらの手順が丁寧に説明されるかが重要な判断基準です。
5-2. 不要な検査の有無ではなく必要な検査の説明
良い医師は過剰な検査をしないと言われています。
順番として、通常検査で問題が見つかった場合に精密検査を行うのが筋です。すべてのケースでCT撮影が必要なわけではありません。さまざまな検査機器が揃っているからと何でもかんでも検査をされるのは、患者さん側にとって検査費用が増えるというリスクになります。
大事なのは治療に入る前の最終説明「診断」に向けて必要な検査資料をそろえていく事で、さらに大事なのは患者さんと医師側の信頼関係です。大した説明もなく次から次へと検査だけ受けさせられるような関係性では、信頼関係は生まれにくいと考えられます。
5-3. 矯正装置のメリット・デメリットの明確な説明
さまざまなケースに応じて勧められる装置があります。
例えば、目立たない事が優先事項であれば、裏側矯正やマウスピース矯正が適していると考えられます。ただし、裏側矯正は費用が高額になる事や滑舌が悪くなりやすい事、そして歯磨きがしづらいために虫歯や歯周病になるリスクが上がるという3つのデメリットがあります。
また、マウスピース型矯正装置は取り外し可能でありながらおよそ20時間という長時間装着を求められるため、サボり癖のある方だとうまく治療が進まないというデメリットがあります。
装置のメリットだけでなくしっかりデメリットまで説明してくれる歯科医院ですと、患者さんに寄り添ってくれるという期待感が高まります。
5-4. 一般歯科との連携体制があるか
矯正歯科は矯正治療を専門的に提供しているケースが多いです。たとえば矯正の前段階で虫歯あるいは歯周病が見つかった場合、矯正前にまずはその治療を行う必要があります。
その時一般歯科との連携が取れていない矯正歯科では、対応してもらえないこともあるでしょう。事前に確認できるようであれば確認しておきましょう。
5-5. トラブル対応が迅速か
歯列矯正は、治療中にトラブルが発生することもめずらしくありません。そのため、歯列矯正を行う際は以下のようなトラブルに対応できる矯正歯科を選ぶようにしましょう。
・ブラケットが外れた
・ワイヤーが切れた
・矯正装置が破損した
・マウスピースを紛失した
・痛みや違和感が消えない
これらのトラブルに対応できる矯正歯科であれば、安心して矯正治療を受けることができます。
5-6. 治療費や治療期間の明確さ
歯科矯正治療といっても、ホームページや広告への表示方法は歯科医院によって様々です。
矯正器具だけの価格を表示している歯科医院の場合、さらに費用が発生するケースもあるので注意が必要です。また、歯列矯正には主に以下のような項目がありますが、金額はクリニックによって異なります。
①初診料・診察料
②カウンセリング料
③精密検査料・診断料
④矯正器具代
⑤処置料・調整料
⑥クリーニング料
⑦保定装置(リテーナー)代
⑧保定観察料・メンテナンス料
都度払い(診察ごとに支払う)のクリニックを選んだ場合、⑤⑥⑧は長期間になるほど費用面の負担が大きくなります。これでは必要な金額がよくわからず、不安を感じる要因にもなります。安心して歯列矯正を受けるためには、費用や項目などが事前に明確になっている歯科医院がおすすめです。
もうひとつの選択肢として、トータルフィー制度を採用しているクリニックを利用するのも良いでしょう。トータルフィーは、事前に治療費の総額が提示されるシステムなので、治療期間が延びたとしても追加費用が発生しません。また、費用をクレジットカードやデンタルローンで支払うこともできます。
その点、ウィ・スマイルは非常にわかりやすくリーズナブルな料金システムを採用しています。
例えば「前歯だけをマウスピース矯正したい」など、部分矯正に適したプランもありますので、気になる方はチェックしてみてください。
ウィ・スマイルの料金システムについて
■参考記事
5-7. 待ち時間が適切か
患者さん側の満足感を考えたうえで、「歯科医師の腕」や「歯科医院の設備」などと並んで「待ち時間」は大きな要素です。待ち時間が長くなる原因ですが、ひとつには歯科医院側の予約の取り方に問題があるケースが挙げられます。
通常歯科医院では、時間あたりどれくらいの患者さんを診られるのか想定しながら予約を受けています。歯科医院側には、その予測精度と「(不測の事態を想定して)時間に余裕を持たせているかどうか」が問われます。また、歯科医院側には「スタッフ間の連携」も求められます。たとえば受付スタッフが待合室と診察室の状況を把握し、歯科医師と患者さん側の架け橋になると患者さんの不満も幾分減るでしょう。
5-8. 契約書や診断結果の資料がもらえるか
管理体制がずさんな医院ですと、もしかしたら契約書が貰えないことがあるかもしれませんが、契約書は患者さん側と歯科医院の双方が保管するのは当然です。
契約書が貰えるかどうか不安な方は、事前に契約書のコピーを貰えるかどうか歯科医院側に尋ねてみましょう。加えてしっかりした歯科医院であれば、診断時の口頭内容文言が記された書類のコピーを渡してくれるケースが多いです。歯科医院選びの参考にしてください。
5-9. 費用の支払い方法や分割払いの有無
矯正治療は長期間にわたるため、治療費が高額になることが一般的です。そのため、支払い方法の柔軟性があるクリニックを選ぶことが重要です。支払い計画をしっかりと考えることで、治療中の金銭的な負担を軽減し、安心して治療を受けることができます。
分割払いの対応とデンタルローンの利用
多くのクリニックでは、分割払いに対応している場合があります。分割払いを選ぶことで、一度に高額な支払いをする必要がなく、月々の負担を抑えることができます。また、デンタルローンを利用できるクリニックであれば、さらに支払い計画を柔軟に設計することが可能です。
デンタルローンを検討する際のポイント
金利:
クリニックごとに提携するローン会社が異なるため、金利を比較することが大切です。
返済期間:
返済期間が長いほど月々の負担は減りますが、総額が増える可能性もあるため注意が必要です。
審査条件:
ローンの審査がどのように行われるか、必要な書類なども事前に確認しておきましょう。
医療費控除の活用
矯正治療は医療費控除の対象になることが多いため、年間の医療費が一定額を超える場合には、税金の還付を受けることができます。医療費控除を活用することで、実質的な治療費を抑えることが可能です。
医療費控除の申請に必要なポイント
領収書の保管:
治療費の領収書をすべて保管しておくことが必要です。
年間医療費の計算:
家族全員の医療費を合算して計算できます。
申告方法:
確定申告の際に税務署で申請するため、必要書類を事前に確認して準備しましょう。
支払い方法の多様性
信頼できるクリニックは、患者の負担を軽減するためにさまざまな支払い方法を提供しています。以下のような選択肢があるかどうかを確認しましょう。
・クレジットカード払い
・デビットカード払い
・銀行振込
・分割払い対応のデンタルローン
これらの方法が用意されているクリニックであれば、無理のない計画を立てながら治療を進めることができます。
費用の内訳の説明
費用が明確であることも大切なポイントです。例えば、装置代、調整料、保定装置代など、治療に必要なすべての項目について内訳を提示してもらえるかを確認しましょう。また、追加費用の可能性についても事前に確認しておくことで、後から予想外の出費に驚かされることを防げます。
5-10. 矯正後のフォローアップ体制が整っているか
矯正治療は、装置を外した時点で終わりではありません。治療終了後も、保定期間中の適切なケアと定期的なフォローアップが、歯並びを美しく保つために非常に重要です。フォローアップ体制が整っているクリニックを選ぶことは、治療後のトラブルを防ぎ、治療効果を長く維持するための鍵となります。
保定期間中の重要性
矯正治療で整えた歯並びは、治療終了後もしばらくの間、元の位置に戻ろうとする傾向があります。この「後戻り」を防ぐためには、リテーナー(保定装置)の適切な使用が不可欠です。リテーナーには、取り外し可能なタイプと固定式のタイプがありますが、どちらを選んだ場合でも、定期的な調整や状態のチェックが必要です。
フォローアップ体制に含まれるサービス
信頼できるクリニックでは、以下のようなフォローアップサービスを提供しています。
リテーナーの調整や交換:
装置が破損したり、歯が動いた場合にすぐに対応できる。
定期検診:
歯並びや噛み合わせの変化をモニタリングし、必要に応じて適切な措置を講じる。
口腔内ケアのアドバイス:
矯正終了後も虫歯や歯周病のリスクを防ぐための指導を行う。
こうしたフォローアップがしっかりしているクリニックでは、患者が安心して治療後の日常生活を送ることができます。
後戻りを防ぐための取り組み
後戻りを防ぐためには、患者自身がリテーナーを適切に装着するだけでなく、専門的なサポートが欠かせません。以下の点に注目してフォローアップを行うクリニックを選びましょう。
装着時間の指導:
取り外し可能なリテーナーの場合、適切な装着時間について詳しい指導を受けられる。
破損時の迅速な対応:
リテーナーが破損した場合、短期間で修理または交換が可能な体制が整っている。
メンテナンススケジュールの提案:
患者ごとに最適なメンテナンススケジュールを提案してくれる。
定期検診の頻度と内容
矯正治療後は、最初の1年間は3〜6カ月ごとの定期検診が推奨されることが一般的です。その後は、患者の状態に応じて半年〜1年に1回程度の頻度で検診を行います。検診内容には、以下が含まれる場合が多いです。
・リテーナーの適合状態のチェック
・歯並びや噛み合わせの変化の確認
・口腔内の清掃状況や虫歯の有無の確認
フォローアップ体制の確認ポイント
クリニックを選ぶ際には、以下の点について事前に確認することをおすすめします。
フォローアップの料金が明確か:
治療後の定期検診やリテーナーの調整に追加費用が発生するかどうか。
緊急時の対応体制:
リテーナーが破損したり、歯に問題が起きた場合に迅速に対応してもらえるか。
長期的なサポート:
治療完了後も数年間にわたってフォローアップが受けられるか。
フォローアップ体制が整っているクリニックを選ぶ重要性
矯正治療後のフォローアップが適切でない場合、治療に費やした時間と費用が無駄になるリスクがあります。
一方で、フォローアップ体制が充実しているクリニックでは、治療後も安心して歯並びの維持が可能です。また、患者とのコミュニケーションがしっかりと取れているクリニックでは、治療後の不安や疑問も解消しやすくなります。
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6. 初診時に確認されるポイント

歯列矯正を受ける際は、疑問や希望があれば事前に伝えておくと良いでしょう。また、初診の際には質問されそうな内容を整理しておくとスムーズに治療が進められます。
6-1. 歯並びの悩みや要望
初診やカウンセリングの際は、自分が困っていることを遠慮なく歯科医師に伝えましょう。患者さんの悩みや希望が明確なほど、歯科医師も的確な治療プランが立てやすくなります。
・歯列の乱れの悩み
・フェイスラインの悩み
・噛み合わせのズレ
・肩こりや頭痛などの違和感
上記の内容に限らず、思いつくことは気軽に伝えましょう。
6-2. 理想の歯並びについて
歯列矯正を検討している方は、すでに理想とする歯並びや口元のイメージを持っている方もいらっしゃいます。希望がある場合は歯科医師に伝え、患者さんの理想を踏まえた治療プランを作成してもらいましょう。
具体的な形でなくても「口元の盛り上がりを抑えたい」「理想的なEラインにしたい」などイメージだけでも問題ありません。
6-3. 顎の痛みや噛み合わせに関する悩み
顎の痛みには様々な要因がありますが、顎関節の状態によっては歯列矯正が難しいケースがあります。特に、「顎が痛い」「顎が鳴る」「顎がスムーズに開かない」などは顎関節症の疑いもあるため、事前に伝えておくことが大切です。また、不正咬合が原因で顎が痛む場合は、歯列矯正によって痛みが改善される可能性もあります。
もうひとつのケースとして、矯正治療中に顎の痛みを感じることもあります。特に矯正の開始直後は、一時的に噛み合わせが変化するため痛みを感じやすいタイミングです。一般的には数日で落ち着くことが多いですが、痛みが続く場合は歯科医師に相談しましょう。
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7. 自分に合った矯正歯科医院を選ぼう

今回は、矯正治療の失敗を避けるための歯科医院選びのポイントをご説明しました。
一番のポイントは、矯正歯科治療の経験が豊富な矯正医と、治療に適した医療設備のある矯正歯科を選ぶことが重要です。ただし、矯正歯科が通院できる場所にない場合は、歯科矯正の経験が豊富な歯科医師がいる一般歯科でも問題ありません。
さらに本文でご説明したように、治療費の安さで歯科医院を選ぶという方法はおすすめできません。たとえ安かったとしても、失敗すれば時間とお金が無駄になるだけでなく、再矯正になればさらに負担が増えてしまいますのでご注意ください。
歯並びにお悩みの方は、まずは無料カウンセリングを利用してみることをおすすめします。歯列のお悩みや希望する口元など、歯科医師に相談しながら安心して治療できるクリニックを探しましょう。
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