
- この記事の監修者
-
歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

「矯正したら歯ぐきが目立つようになった…」
「これから矯正するけど、ガミースマイルになるリスクはあるの?」
矯正は歯並びを整える治療ですが、歯の動きや噛み合わせの変化によって、ガミースマイルが目立つことがあります。
しかし、適切な治療や予防策を知れば、ガミースマイルは改善・回避可能です!
本記事では、
✔ 矯正後にガミースマイルが目立つ5つの原因
✔ ワイヤー矯正・マウスピース矯正で違いはある?
✔ ガミースマイルを改善する4つの方法(再矯正・ボトックス・歯ぐき整形・外科手術)
✔ 矯正前にリスクを防ぐには?
などを詳しく解説します。
矯正後にガミースマイルが気になる方も、矯正を検討中の方も、ぜひ参考にしてください!
- 1. 矯正後にガミースマイルが目立つようになる5つの原因
- 1-1. 矯正で歯の位置が変わったため
- 1-2. 噛み合わせが変わったため
- 1-3. 上顎の成長や骨格の影響
- 1-4. 唇の動きの変化(過剰なリップモーション)
- 1-5. 矯正治療の計画ミス(過矯正)
- 2. 矯正後のガミースマイルは治せる?4つの改善方法を解説
- 2-1. 再矯正(歯の位置や噛み合わせを調整する)
- 2-2. ボトックス注射(軽度のガミースマイルに有効)
- 2-3. 歯ぐきの整形(ガムラインの調整)
- 2-4. 外科手術(骨格が原因の場合)
- 3. 矯正前にガミースマイルを防ぐ方法
- 3-1. 矯正前の診断で「ガミースマイルのリスク」をチェック
- 3-2. アンカースクリュー矯正を検討する
- 3-3. ガミースマイル矯正と組み合わせた治療を選択する
- 4. 歯科矯正のガミースマイルに関するQ&A
- Q1. 矯正後にガミースマイルになった場合、自然に治ることはありますか?
- Q2. マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらがガミースマイルになりやすい?
- 5. まとめ
1. 矯正後にガミースマイルが目立つようになる5つの原因

「矯正したら歯ぐきが目立つようになった…」そんな悩みを持つ方は意外と多いです。
実は、矯正後にガミースマイルが強調されるのには、いくつかの原因があります。
歯の移動や噛み合わせの変化によって、笑ったときの口元のバランスが変わることが影響しているのです。
ここでは、矯正後にガミースマイルが目立つようになる5つの主な原因を詳しく解説します。
1-1. 矯正で歯の位置が変わったため
矯正によって歯の位置が変化すると、笑ったときの歯ぐきの見え方が変わることがあります。
✔ 前歯が前方に出た(唇側傾斜)
→ 笑ったときに上唇が持ち上がり、歯ぐきがより露出しやすくなる
✔ 前歯が後ろに引っ込んだ(舌側傾斜)
→ 唇の位置が変わることで、笑ったときの歯ぐきの見え方が変化する
✔ 歯が下方向に伸びた(挺出)
→ 矯正で歯を動かす際、適切なコントロールがされないと、前歯が過剰に挺出してしまうことがある。
→ 歯が下に伸びると、歯ぐきの露出が増え、ガミースマイルが強調される
特に、矯正前にガミースマイルのリスクを考慮せず、前歯の位置を大きく動かした場合に起こりやすい です。
1-2. 噛み合わせが変わったため
矯正治療では、歯並びだけでなく噛み合わせ(咬合)も調整します。
この噛み合わせの変化によって、笑ったときの口元のバランスが変わり、ガミースマイルが目立つことがあります。
✔ 過蓋咬合(噛み合わせが深い)だった人
→ 矯正で噛み合わせが改善されると、上の前歯が露出しやすくなり、歯ぐきが目立つことがある。
✔ 噛み合わせが浅くなった(開咬気味になった)
→ 上の前歯が以前よりも前に出たり、歯ぐきが見えやすくなったりすることがある。
✔ 奥歯の高さが変わった
→ 奥歯の高さが変わると前歯の位置が相対的に変化し、笑顔のバランスが崩れることがある。
噛み合わせの変化は、見た目だけでなく、発音や食事のしやすさにも影響するため、矯正治療の計画時に慎重に調整することが重要です。
1-3. 上顎の成長や骨格の影響
ガミースマイルは、歯並びだけでなく骨格にも関係しています。
特に、上顎が前方または下方に発達している場合、矯正後にガミースマイルがより目立つことがあります。
✔ 上顎が前方に出ている
→ 矯正で前歯の位置を整えても、骨格自体が前に出ていると、歯ぐきの露出が抑えられない。
✔ 上顎が下方向に成長している(垂直的過成長)
→ 笑ったときに上顎全体が下がるため、歯ぐきが大きく見えてしまう。
✔ 元々ガミースマイル傾向があったが、矯正後により気になるようになった
→ 矯正前は気にならなかった人でも、歯並びが整ったことで相対的に歯ぐきの露出が強調されることがある。
この場合、歯列矯正だけではガミースマイルの改善が難しく、外科矯正(骨格矯正)や歯ぐきの整形治療が必要になることもあります。
1-4. 唇の動きの変化(過剰なリップモーション)
笑ったときに上唇が過剰に持ち上がる「ハイパーモビリティリップ」の人は、矯正後にガミースマイルがより目立つことがあります。
✔ 矯正によって前歯の傾きが変わると、唇の動きも変わることがある
→ 以前は前歯が前に傾いていたことで、上唇が自然に閉じていた
→ 矯正後、前歯の角度が変わり、笑ったときに唇が上に持ち上がりやすくなる
✔ 元々上唇が大きく動くタイプの人は、矯正後により歯ぐきが目立ちやすくなる
→ ハイパーモビリティリップの人は、笑顔のときに通常よりも歯ぐきが広く露出しやすい特徴がある。
この場合、ボトックス注射で上唇の動きを抑えることで、ガミースマイルを軽減できることがあります。
1-5. 矯正治療の計画ミス(過矯正)
矯正の治療計画が適切でないと、歯を動かしすぎたり、抜歯のスペースを不適切に閉じたりすることで、ガミースマイルが強調されることがあります。
✔ 歯を過剰に挺出させた
→ 矯正中に歯を適切にコントロールしないと、歯が想定以上に下に伸びてしまい、ガミースマイルが目立つことがある。
✔ 抜歯スペースの閉じ方が不適切
→ 抜歯後のスペースを埋める際に、歯ぐきの位置が変わり、歯ぐきの露出が増えるケースがある。
✔ 矯正前にガミースマイルのリスクを考慮できていなかった
→ 特に、元々ガミースマイル傾向のある人は、治療計画の段階で歯ぐきの見え方を考慮することが重要。
この場合、再矯正やアンカースクリューを使用した圧下(歯を引き上げる治療)が必要になることがあります。
\信頼できる矯正医を探すなら
「WE SMILE」/
2. 矯正後のガミースマイルは治せる?4つの改善方法を解説

「矯正後にガミースマイルになってしまったけど、これって治せるの?」
結論から言うと、適切な治療を受ければ改善できます!
矯正後のガミースマイルを改善するには、歯の位置・唇の動き・歯ぐきのバランス・骨格 など、原因に応じた治療法を選ぶことが大切です。
ここでは、ガミースマイルを改善する4つの方法(再矯正・ボトックス・歯ぐき整形・外科手術)について詳しく解説します。
2-1. 再矯正(歯の位置や噛み合わせを調整する)
矯正の影響で前歯が過剰に動いてしまい、歯ぐきの露出が増えてしまった場合、再矯正によって改善できることがあります。
✔ 歯が過剰に挺出(下に伸びた)したケース
→ アンカースクリューを使用した「圧下矯正」で歯を引き上げると、歯ぐきの露出を抑えられる
✔ 前歯の位置が不適切になったケース
→ ワイヤー矯正やマウスピース矯正を用いて、前歯を理想的な位置に再調整することで、ガミースマイルが改善されることがある
✔ 噛み合わせが変わったことで歯ぐきが目立つ場合
→ 再矯正で噛み合わせを調整し、歯ぐきの見え方を改善
特に、矯正計画のミスが原因でガミースマイルが悪化した場合、専門的な診断のもとで再矯正を検討するのが有効です。
2-2. ボトックス注射(軽度のガミースマイルに有効)
ガミースマイルの原因が「上唇の過剰な動き」にある場合、ボトックス注射が有効です。
✔ 「ハイパーモビリティリップ(過剰なリップモーション)」のケース
→ 笑ったときに上唇が過剰に持ち上がることで、歯ぐきが強調されてしまうタイプ
✔ ボトックス注射の効果
→ 上唇を動かす筋肉(上唇挙筋)にボトックスを注射すると、唇の動きが抑制され、歯ぐきの露出を減らすことができる
✔ 注意点
→ 効果は約半年 なので、継続的な施術が必要になる
→ ガミースマイルの程度が軽い場合に適しているが、歯や骨格が原因の場合は他の治療が必要
2-3. 歯ぐきの整形(ガムラインの調整)
「歯ぐきの面積が広い」「歯が短く見える」ことでガミースマイルが目立つ場合、歯ぐきの整形(ガムラインの調整)で改善できることがあります。
✔ 歯肉整形(ガムリコンツアリング)
→ 余分な歯ぐきを切除することで、歯のバランスを整える治療
→ 笑ったときの歯ぐきの見え方を自然にすることが可能
✔ クラウンレングスニング(歯冠長延長術)
→ 歯ぐきを下げ、歯を長く見せることでガミースマイルを目立たなくする方法
→ 歯ぐきが厚い人や、歯が短く見える人に適している
✔ レーザー治療
→ 歯ぐきの整形にはレーザーを使う方法もあり、ダウンタイムが短く、痛みが少ないのが特徴
歯ぐきの整形は、ガミースマイルの程度が軽い場合に特に効果的な治療法です。
2-4. 外科手術(骨格が原因の場合)
「上顎の骨格の問題」が原因でガミースマイルが目立つ場合、外科手術が必要になることがあります。
✔ 上顎が前に出ている or 下方向に成長しているケース
→ 笑ったときに上顎の骨が動くため、矯正だけではガミースマイルを改善できない
✔ 外科手術(Le Fort I 骨切り術)とは?
→ 上顎の骨を切り、適切な位置に移動させることで、歯ぐきの露出を抑える治療法
✔ 手術のメリット・デメリット
✅ メリット
・骨格的な問題を根本的に改善できる
・永続的な効果が期待できる
⚠ デメリット
・入院・手術が必要(リスクやダウンタイムがある)
・費用が高額(保険適用になる場合もあるが、症例による)
外科手術は、ガミースマイルの程度が重度の場合に検討される治療法です。
\信頼できる矯正医を探すなら
「WE SMILE」/
3. 矯正前にガミースマイルを防ぐ方法

「矯正したらガミースマイルになってしまった…」
と後悔しないために、治療前の段階でリスクを知り、適切な対策を取ることが重要です。
矯正の計画を立てるときに、ガミースマイルを防ぐためのポイントを押さえておくことで、治療後の後悔を防ぐことができます。
ここでは、矯正前にガミースマイルを予防するためにできることについて解説します。
3-1. 矯正前の診断で「ガミースマイルのリスク」をチェック
矯正治療を始める前に、自分の歯並びや骨格がガミースマイルに影響する可能性があるかどうかを確認することが重要です。
✔ 治療計画の段階で、ガミースマイルが悪化するリスクを考慮する
→ 歯の位置や骨格のバランスによっては、矯正がガミースマイルを助長することがあるため、事前の診断が重要。
✔ 矯正専門の歯科医院で詳細な診断を受ける
→ セファロ分析(頭部X線写真)を活用し、骨格の影響を確認する
→ 3Dスキャンやシミュレーションで、矯正後の見た目の変化を予測する
✔ 治療計画を立てる際に、「ガミースマイルが悪化しないか」を確認
→ 上顎の位置や歯の挺出具合を慎重に調整し、ガミースマイルになりにくい歯の動かし方を計画する
「矯正でガミースマイルが目立つことはあるの?」という不安がある場合は、矯正前にリスクをチェックすることで回避できる可能性があります。
3-2. アンカースクリュー矯正を検討する

矯正治療中に歯が過剰に挺出(下に伸びる)すると、ガミースマイルが悪化する可能性があります。
そのため、矯正計画の段階で「アンカースクリュー矯正」を検討するのも有効です。
✔ アンカースクリューとは?
→ 歯ぐきの骨に小さなネジ(スクリュー)を埋め込み、矯正用の支点として利用する治療法
✔ アンカースクリューを使うことで、歯を圧下(引き上げる)できる
→ 前歯が過剰に下がらないようにコントロールでき、ガミースマイルを予防できる
✔ 特に、過蓋咬合(噛み合わせが深い)を矯正する際に有効
→ 過蓋咬合の治療では前歯が挺出しやすいため、アンカースクリューを活用することで、歯ぐきの露出を抑えることが可能
アンカースクリューは、通常の矯正治療と組み合わせることで、より精密な歯のコントロールが可能になるため、ガミースマイルを防ぐ効果が期待できます。
3-3. ガミースマイル矯正と組み合わせた治療を選択する
すでにガミースマイルが気になっている場合は、矯正と並行してガミースマイルを改善する治療を検討するのもおすすめです。
✔ 矯正単独ではなく、ボトックス・歯肉整形・外科手術の可能性も視野に入れる
→ 歯並びの矯正だけでは改善が難しいケースもあるため、ガミースマイル専用の治療法と組み合わせることで、より理想的な仕上がりを目指せる
✔ ガミースマイルのタイプに合わせた治療法の選択
→ 唇の動きが原因の場合 → ボトックス注射
→ 歯ぐきの面積が広い場合 → 歯肉整形(ガムリコンツアリング)
→ 骨格が原因の場合 → 外科手術(上顎骨切り手術)
矯正だけでガミースマイルが改善できるのか、それとも他の治療と組み合わせた方がよいのかを事前に検討しておくことが大切です。
\信頼できる矯正医を探すなら
「WE SMILE」/
4. 歯科矯正のガミースマイルに関するQ&A

矯正後のガミースマイルについて、不安や疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
よくある質問に答えながら、ガミースマイルに関する悩みや不安を解消していきます!
Q1. 矯正後にガミースマイルになった場合、自然に治ることはありますか?
軽度であれば、時間の経過とともに改善する可能性があります。
・ 矯正後は歯や噛み合わせが安定するまで時間がかかるため、最初はガミースマイルが目立っても、数ヶ月〜1年ほどで落ち着くこともあります。
・ ただし、歯の位置や噛み合わせの変化が原因でガミースマイルが悪化した場合は、自然に治ることは難しく、治療が必要になることが多いです。
・ 軽度のガミースマイルであれば、ボトックスや歯肉整形などの比較的簡単な治療で改善できるケースもあります。
Q2. マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらがガミースマイルになりやすい?
ワイヤー矯正のほうがガミースマイルをコントロールしやすいですが、治療計画次第ではマウスピース矯正でも調整できます。
・ ワイヤー矯正は歯の移動を細かくコントロールできるため、ガミースマイルを予防・改善しやすい。
・ マウスピース矯正は、歯の動きに制限があるため、ガミースマイルが悪化しやすいケースもある。
・ ただし、アンカースクリューを併用することで、マウスピース矯正でも歯の挺出を防ぐことが可能。
💡 「ガミースマイルが気になる場合は、どちらの矯正方法でも事前に相談し、リスクを確認することが重要!」
\信頼できる矯正医を探すなら
「WE SMILE」/
5. まとめ

矯正後にガミースマイルが目立つようになった原因は、歯の位置の変化・噛み合わせ・骨格・唇の動きなどが関係しています。
しかし、適切な治療を受ければ、多くの場合改善が可能です!
「矯正したらガミースマイルが目立つようになった…」 そんな方も、原因に合った治療をすれば改善できます!
また、これから矯正を考えている方は、事前にリスクをチェックし、適切な治療計画を立てることが大切です。
「矯正前に不安がある」 「矯正後のガミースマイルを治したい」
という方は、まずは歯科医院で相談してみましょう!
最適な治療法を選び、自信の持てる笑顔を手に入れましょう!
\信頼できる矯正医を探すなら
「WE SMILE」/