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インビザラインとは?他のマウスピース矯正との違いとメリット・デメリットを解説

丹谷聖一
丹谷聖一
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人聖礼会理事長。ICOI国際インプラント学会認定医・指導医、日本口腔インプラント学会認定医・専門医、臨床研修指導医、インプラントフェロー認定、iACD歯科総合認定医・研究指導医。
https://www.us-shika.com/

透明で目立ちにくい、装着中の違和感が少ないと人気の「インビザライン」。

 

多くの治療実績があり、信頼できる矯正方法として注目されています。

ですが、こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?

 

「インビザラインってどんなもの?」

「ワイヤー矯正と他のマウスピース矯正とどう違うの?」

 

そこで本記事では、インビザラインと他のマウスピース矯正との違い、メリットとデメリットを解説します。

 

インビザラインで矯正できない症例も紹介するので、自分の歯並びと照らし合わせながら参考にしてみてください。

1.インビザラインとは?

インビザラインとは?

インビザラインとは、アライン・テクノロジー社が提供するマウスピース型歯科矯正装置です。

 

世界で最も利用されている歯列矯正システムのひとつであり、アジア太平洋地域では2020年に利用者が100万人を超えました。 さらに、2022年には歯列矯正装置として初めてグッドデザイン賞を受賞するなど、その信頼性とデザイン性でも注目されています。

 

治療には透明で取り外し可能なマウスピース(アライナー)を使用します。一定期間(通常2週間)ごとに新しいマウスピースに交換することで、歯を徐々に移行していく仕組みです。

 

また、マウスピースの厚さはわずか0.5mm程度で、装着時の違和感が少ない点もインビザラインの大きな魅力となっています。

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2.インビザラインは他のマウスピース矯正と違いがある?

インビザラインは他のマウスピース矯正と違いがある?

インビザラインには、他のマウスピース矯正と違う点が2つあります。

 

・精度の高い3Dシミュレーションで計画的に治療できる

・歯型取りの負担が小さい

 

2つの違いを理解すると、インビザラインが人気の理由がわかるはずです。

2-1.精度の高い3Dシミュレーションで計画的に治療できる

インビザラインは、「インビザライン・システム」や「インビザライン Go システム」といった独自の3Dシミュレーションソフトを提供しています。ソフトと「アイテロエレメント」という口腔内スキャナーを使って、患者さんの口腔内の3Dモデルを作成し、インビザラインによる治療経過をシミュレーションできます。

 

これにより、治療をはじめる前に治療後の歯並びのイメージや治療計画を明確化できるのが大きな魅力です。治療中も、シミュレーションをもとにしながら進行管理をしていきます。

 

他のマウスピース矯正ブランドでも似たようなことができるものもありますが、インビザラインは精度が高いといわれています。

2-2.歯型取りの負担が小さい

インビザラインは3Dモデルを使用するため、従来のような歯型取りの負担なく治療を進めることが可能です。

 

ワイヤー矯正や3Dシミュレーションができないマウスピース矯正は、治療経過を見るために何度も歯型取りをします。通常の歯型取りでは、金属の装置にアルジネート印象材と呼ばれるピンク色のペーストを使います。歯型取りの間、患者さんは口の中にペーストを入れてしばらく待つ必要があり、嘔吐反射が起きたり金属があたって口内炎ができたりと負担が伴うことも。

 

インビザラインは、こうした負担なく精度の高い歯型をモデリングできます。歯型取りの時間を短縮できるのもメリットです。

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3.インビザラインのメリット

インビザラインのメリット

インビザラインのメリットは、3つあります。

 

・目立ちにくく審美性が高い

・自分で矯正器具を取り外せる

・ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない

 

インビザラインのメリットは、マウスピース矯正のメリットと同義です。3つのメリットから、インビザラインを含むマウスピース矯正の魅力を理解できます。

3-1.目立ちにくく審美性が高い

マウスピース矯正は矯正器具が透明なので、矯正していることが気づかれにくいというメリットがあります。

 

そのため、人前に出ることの多い芸能人や接客業の人にも人気の高い矯正法です。また、結婚式やスピーチ、写真撮影など必要であれば取り外すこともできるため、ストレスなく治療が受けられます。

3-2.自分で矯正器具を取り外せる

インビザラインを含むマウスピース矯正は、いつでも自分で装置を取り外せますそのため、矯正前と同じように口内の衛生状態を保つことが可能です。

 

ワイヤー矯正は器具を外せないため、食べ物が挟まりやすい特徴があります。歯みがきの難易度も上がるので、虫歯や歯周病のリスクに注意が必要です。

 

これに対しインビザラインを含むマウスピース矯正は、矯正前と同じように歯を磨くことができます。万が一、矯正中に虫歯になったとしても、装置を外せるため治療もスムーズです。

3-3.ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない

インビザラインを含むマウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないのがメリットです。

 

ワイヤー矯正は、24時間ずっと歯が締め付けられており、歯の移動量が多いため痛みが強く出る場合があります。とくに、スポーツをしている場合は、接触することでケガへとつながるリスクもあります。

 

その点インビザラインを含むマウスピース矯正は、プラスチックなので安心して装着できるでしょう。ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないだけでなく、行動にも制限がない点は非常に嬉しいポイントです。

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4.インビザラインのデメリット

インビザラインのデメリット

インビザラインを含むマウスピース矯正には、次の2つのデメリットがあります。

 

・医師の技術力に効果が左右される

・1日20時間以上の装着が必要となる

 

デメリットを理解したうえで、インビザラインを含むマウスピース矯正を始めれば失敗を防げることができます。

4-1.医師の技術力に効果が左右される

初めてインビザラインによる矯正治療を行う医師と100件の治療経験のある医師とでは、技術力に大きな差が生まれます。

 

矯正歯科医師がインビザラインで治療を行う場合、インビザライン・ジャパンが実施する研修を受けるため、スタートラインは同じです。ただし、治療には3Dシミュレーションソフトや口腔内スキャナーといった専用の機器を使用するため、使い慣れる必要があります。

 

インビザラインで歯列矯正に失敗してしまうケースは、医師の技術力不足が原因であることが多くあります。したがって、インビザラインで歯列矯正を行いたい場合は、治療経験が豊富な医師のいるクリニックを選ぶのが適切です。

 

下記の記事でインビザラインで失敗しないための方法を解説しているので、参考にしてみてください。

 

■参考記事:インビザライン装着時に「失敗した」と感じるケースは?

4-2.1日20時間以上の装着が必要となる

インビザラインを含むマウスピース矯正は、1日に20時間以上の装着が必要です。装着時間をまもらないと、治療期間が延びる可能性があります。

 

長時間装着し続けるのは負担となりますが、ワイヤー矯正のように24時間つける必要はなく、自分で取り外すことも可能です。慣れるまでは負担を感じますが、慣れてしまうとワイヤー矯正よりもストレスなく治療を進められます。

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5.インビザラインの注意点

インビザラインの注意点

インビザラインには、2つの注意点があります。

 

・適応しない症状がある

・すべてのクリニックで受けられるわけではない

 

注意点を知って、インビザラインについての理解を深めましょう。

5-1.適応しない症状がある

歯列の乱れ方や骨格の問題など、症状の程度によってはインビザラインでも治療できないケースがあります。

適用については精密検査で判断し、結果によってはワイヤー矯正になったり、マウスピースと併用したりして対応します。

5-2.すべてのクリニックで受けられるわけではない

インビザラインの治療は、インビザライン矯正を行う設備が整っている必要があります。

さらに、システムを習得した歯科医師が在籍しているクリニックでしか治療を受けることができません。

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6.インビザラインで矯正できない5つのケース

インビザラインで矯正できない5つのケース

次の5つのケースは、インビザラインで矯正できない可能性があります。

 

・骨格に対する外科手術を要する場合

・治療に必要な抜歯で歯並びが悪化する場合

・歯が埋まっていてインビザラインを装着できない場合

・重い歯周病を抱えている場合

・インプラント治療を受けている場合

 

自分の歯の状態があてはまるかどうか、チェックしてみましょう。

6-1.骨格に対する外科手術を要する場合

先天的な不正咬合によって下顎が大きく出ている場合や骨格が大きいために歯列が乱れている場合、外科手術が必要になることがあります。

 

このように骨格に対する外科手術が必要な症例では、インビザラインのみの歯列矯正は適しません。

この場合、ワイヤー矯正で歯列を整えながら外科手術を行い、骨格ごと治療を行います。

6-2.治療に必要な抜歯で歯並びが悪化する場合

歯列矯正では、歯並びを整えるために抜歯が必要となるケースがあります。抜歯には、すき間に他の歯が倒れ込むリスクが伴います。

 

抜歯によって歯が倒れ込むリスクが想定される場合は、インビザラインのみの矯正治療が適しません。インビザラインでは、倒れ込んだ歯を起こす治療が難しいためです。

 

この場合は、さまざまな症例に対応できるワイヤー矯正が適しています。

6-3.歯が埋まっていてインビザラインを装着できない場合

歯がほとんど歯茎に埋まっている、あるいは極端に短い歯があるといったケースでは、歯全体を覆うインビザラインの装着が難しく、適しません。

 

この場合は、さまざまな症例に柔軟に対応できるワイヤー矯正によって治療するのが適しています。

6-4.重い歯周病を抱えている場合

重い歯周病を抱えているケースでは、インビザラインで長時間歯を覆ってしまうことで、歯周病が悪化してしまうことがあります。そのため、インビザラインによる矯正治療は適しません。

 

重度の歯周病を抱えていると歯が抜けやすくなるため、力を加え続けることで歯が抜けてしまう恐れがあります。ただし、歯周病を治療し、状態がよくなったらインビザラインによる治療ができるようになることもあるので、医師に相談してみるとよいでしょう。

6-5.インプラント治療を受けている場合

インプラント治療を受けている場合は、インビザラインによる矯正治療は適していません。

 

インプラントを埋め込むと、歯根部分を動かせなくなるため、歯を移動できなくなります。そのため、インビザラインを装着しても歯は動きません。

 

インプラント治療とインビザラインでの矯正治療を両方検討している方は、治療順序について医師に相談するのが適切です。

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7.インビザラインの費用相場

インビザラインの費用相場

症状によって費用は異なりますが、インビザラインの大まかな費用相場は以下の通りです。

 

矯正方法矯正の範囲費用
インビザライン

(マウスピース矯正)

上下・全体70~120万円
インビザライン

(マウスピース矯正)

上下・前歯中心20~80万円
ワイヤー矯正(表)上下・全体100~150万円
ワイヤー矯正(表)上下・前歯中心30~70万円
ワイヤー矯正(裏)上下・全体100~170万円
ワイヤー矯正(裏)上下・前歯中心40~70万円

 

軽度な歯列矯正の場合は、インビザラインを使って20万円ほどで治療できることもあります。

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8.インビザラインの矯正期間

インビザラインの矯正期間

症状によって異なりますが、インビザラインの矯正期間の目安は、以下の通りです。

 

矯正方法矯正の範囲期間
インビザライン

(マウスピース矯正)

上下・全体1~3年
インビザライン

(マウスピース矯正)

上下・前歯中心6ヶ月~1年
ワイヤー矯正(表)上下・全体1~3年
ワイヤー矯正(表)上下・前歯中心2ヶ月~1年程度
ワイヤー矯正(裏)上下・全体2~3年
ワイヤー矯正(裏)上下・前歯中心5ヶ月~1年程度

 

ワイヤー矯正に比べると、インビザラインの方が短い期間で治療を終えられるケースが多くなっています。

 

下記の記事では、マウスピース矯正の値段と治療期間についてくわしく解説しているので、合わせてご覧ください。

■参考記事:マウスピース矯正の値段と治療期間の目安|矯正治療の相場

9.インビザラインによる矯正治療の流れ

インビザラインによる矯正治療の流れ

一般的なインビザラインの治療は、以下の流れで行います。

 

1.歯列や咬み合わせのデータの採得

2.3Dモデルの作成

3.3Dモデルによるシミュレーションと治療計画の立案

4.マウスピース型矯正器具の作製

5.治療開始(定期的に矯正器具を交換)

6.治療完了後、保定の開始(リテーナーの装着)

 

大まかな流れは同じですが、症状によって次の2種類に治療法が大別されます。

 

インビザラインの治療法特徴
インビザライン・ライトパッケージ・7ヶ月以内に完了する治療が対象

・アライナーの数に制限があり、片顎14枚で改善できる症状に適用される

・主に部分矯正や軽度の症例に適応する

インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ・インビザラインのメインプラン

・奥歯を含む全体的な乱れを改善する

・程度によるが、出っ歯や受け口、開咬などの不正咬合にも対応できる

 

患者さんの症状によって治療方法は変わるので、医師に確認してみるとよいでしょう。

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10.インビザラインについてよくある質問

インビザラインについてよくある質問

インビザラインについてよくある質問にお答えします。

10-1.インビザラインによる歯列矯正に保険は適用されますか?

インビザラインは、薬機法承認を受けていない未承認医療機器のため、すべての症例で保険が適用されません。

 

これは、インビザラインを含むマウスピース矯正全体にいえることです。先天性疾患の治療目的でのワイヤー矯正では保険が適用されるケースもあるので、医師に確認してみるとよいでしょう。

10-2.インビザラインでEラインは矯正できますか?

インビザラインでEラインを矯正できるケースもあります。

 

たとえば、骨格の問題を伴わない軽微な出っ歯や乱杭歯(らんぐいば)などです。他にも、対応できる症例はさまざまあるので、医師にEラインが整うか相談してみるとよいでしょう。下記の記事では、Eラインについてくわしく解説しているので、理想の横顔へ近づけたい方は合わせてご覧ください。

 

■参考記事:Eラインは歯列矯正でキレイにできる!美しい横顔を手に入れる方法

11.まとめ:インビザラインで目立たず歯列矯正しよう

まとめ:インビザラインで目立たず歯列矯正しよう

インビザラインは、アライン・テクノロジー社が提供するマウスピース矯正器具の1つです。専用の3Dシミュレーションソフトや口腔内スキャナーによって、精度の高い3Dモデルや治療計画を立てられる点が、他のマウスピース矯正と異なります。

 

インビザラインは透明なマウスピースを歯に装着するため、目立たず治療できるのが大きなメリットです。見た目が気になって矯正治療に踏み切れなかったという方は、検討してみてください。

 

また、ウィ・スマイルでは、インビザラインをはじめとするマウスピース矯正治療を「定額制」で提供しています。インビザラインの治療経験が豊富なクリニックを多数取り扱っているので、インビザラインが気になる方はお気軽にお問い合わせください。

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