- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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ホワイトニングを始めたのはいいものの、「歯がまだらに白くなった」「白い斑点みたいなものが出てきた」などの悩みを持つ人はいます。きれいな白い歯を想像して始める人がほとんどですので、実際にまだらにしろくなると不安になりますよね。
本記事では、ホワイトニングでまだらに白くなる原因、危険な白斑との違いについて紹介します。まだらに白くなるのを防ぐ方法、そして気になる時の対処法もまとめましたので、参考にしてみてください。
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- 1. ホワイトニング後に“まだらに白くなる”のはなぜ?
- 1-1. ホワイトニング直後に白く見える“脱水”が原因のケース
- 1-2. 初期虫歯・ホワイトスポットによる白斑
- 1-3. ジェルの塗布ムラ・マウスピースの密着不良
- 1-4. 歯質やエナメル質の厚みの個人差
- 2.自然に戻る“安全なムラ”と、注意が必要な“白斑”の違い
- 2-1. 24〜48時間で薄くなるムラは“脱水”によるもの
- 2-2. 白い斑点が動かず残る場合はホワイトスポットの可能性
- 2-3. 初期虫歯(脱灰)との見分け方
- 2-4. 自己判断が難しいときのチェックポイント
- 3. ホワイトニング後にまだらが出たときの対処法
- 3-1. まずは2〜3日様子を見る
- 3-2. 再ホワイトニングは焦らず“間隔を空けて”
- 3-3. ジェルの量や塗布位置を見直して調整
- 3-4. 白斑が気になる場合の改善方法
- 4. まだらになる原因別の予防法
- 4-1. 脱水ムラを防ぐには?使用前後のケアがポイント
- 4-2. 塗布ムラ防止:ジェル量の目安と均一な塗り方
- 4-3. マウスピースの密着性チェック
- 4-4. ホワイトスポットがある人は事前に歯科相談を
- 5. どのホワイトニング方法が“ムラになりにくい”?比較でわかる特徴
- 5-1. オフィスホワイトニング
- 5-2. ホームホワイトニング
- 5-3. セルフホワイトニング
- 5-4. 結局どれが自分に合う?選び方のポイント
- 6. 矯正中のホワイトニングでムラを防ぐには?
- 6-1. マウスピース矯正は“密着性”が命
- 6-2. 矯正中は歯の水分量が変化しやすい?知っておきたい注意点
- 6-3. クリニックと相談しながら進めるメリット
- 7. まとめ|ホワイトニングの“まだら”は正しく対処すれば怖くない
1. ホワイトニング後に“まだらに白くなる”のはなぜ?

ホワイトニング後の白さのムラには複数の原因があり、それぞれ対処法が異なります。まずは原因ごとの特徴を知ることで、どのタイプのまだらなのか判断しやすくなります。
以下では代表的な4つの理由を解説します。
1-1. ホワイトニング直後に白く見える“脱水”が原因のケース
ホワイトニング直後は、歯の表面が一時的に乾燥し、脱水によって白く曇って見えることがあります。これは“白濁(ホワイトフロス)”と呼ばれるもので、施術後に誰にでも起こり得る自然な現象です。
この白濁は数時間〜48時間ほどで徐々に元の状態に戻ることがほとんど。時間の経過とともに改善する“一時的な変化”であり、心配はいりません。ホワイトニングの失敗ではないため、過度に不安にならなくても大丈夫です。
1-2. 初期虫歯・ホワイトスポットによる白斑
元々エナメル質にホワイトスポット(白い斑点)がある人は、ホワイトニングで周囲の歯が白くなることで、その斑点がより目立つことがあります。これは初期虫歯(脱灰)やエナメル質形成不全が原因で起こる白斑です。
このタイプの白斑は「位置が固定している」「形が変わらない」という特徴があります。また、脱水が原因のもののように短期間で自然に消えることはほとんどありません。色むらが気になる場合は、放置せず、歯科に相談して適切な処置を検討しましょう。
1-3. ジェルの塗布ムラ・マウスピースの密着不良
ホームホワイトニングでよく見られるムラの原因が、ジェルの塗布ムラとマウスピースの密着不良です。ジェルの量が均一ではない、マウスピースが浮いている、特定の歯だけ強く当たっているなど、ちょっとした要因でムラが生じます。
このムラは次回以降のジェルの塗り方やマウスピースの調整で改善できるものです。正しい使い方を意識すれば、自分で対策が可能です。
1-4. 歯質やエナメル質の厚みの個人差
ホワイトニングの効果は、歯質の特徴によっても左右されます。エナメル質が厚い人は白くなりやすく、薄い人は内部の象牙質の色が透けやすくムラが出る場合があります。
元々の“天然の色ムラ”がホワイトニングによって強調されることもありますが、これは異常ではありません。個人差の部分なので、ホワイトニングの問題ではありません。時間をかけて段階的に白くすることで、この色ムラは目立ちにくくなります。
2. 自然に戻る“安全なムラ”と、注意が必要な“白斑”の違い

ホワイトニングのムラには「自然に消えるもの」と「専門的ケアが必要なもの」があります。その違いをまとめました。
2-1. 24〜48時間で薄くなるムラは“脱水”によるもの
ホワイトニング後に現れる白いムラには、時間とともに元に戻る「戻るムラ」と、一定期間色が残る「残るムラ」の2種類があります。まず見分けるためには、発生の原因と消えるまでの目安を知っておくことが大切です。
ホワイトニング直後に発生する脱水による白濁は、一時的で自然に戻ることがほとんどです。色の戻り方、タイミングには個人差がありますが、数時間〜48時間以内に落ち着くケースが多いです。すぐにホワイトニングを追加して行なうのではなく、まずは様子を見ることで不必要な刺激を避けられます。
2-2. 白い斑点が動かず残る場合はホワイトスポットの可能性
白い斑点が「ずっと同じ位置にある」「白さの境界がはっきりしている」場合、それはホワイトスポットの可能性が高いです。
ホワイトスポットは、ただの色ムラではなく、歯のエナメル質が部分的に弱くなって起こる現象です。
脱水のように自然には消えにくい「残るムラ」であるため、必要に応じて歯科相談が安心です。
2-3. 初期虫歯(脱灰)との見分け方
初期虫歯の白斑はツヤがなく、マットな質感なのが特徴です。また、冷たいものがしみるなどの症状を伴う場合もあります。自己判別が難しいことがあるため、気になる場合は専門家のチェックを受けるのがおすすめです。
2-4. 自己判断が難しいときのチェックポイント
ホワイトニング中、色ムラがあった時、これが「戻るムラ」なのか「残るムラ」なのかの自己判別が難しいもの。そんな時は次のポイントでチェックしてみましょう。
・時間の経過で薄くなるか
・位置が変わるか
・境界がぼやけるか
こうしたポイントを基準にすると、脱水か白斑かの判断がしやすくなります。迷ったときは早めに歯科医院で相談するほうが安心です。
3. ホワイトニング後にまだらが出たときの対処法

まだらに白くなっても、ほとんどの場合は落ち着かせることができます。
まだらが出た時の正しい対処法を紹介します。
3-1. まずは2〜3日様子を見る
脱水によるムラは短期間で自然に改善するため、焦って追加のホワイトニングをせず、2〜3日ほど経過を観察しましょう。「様子を見る」ことが、むしろ安全で確実な対策です。
3-2. 再ホワイトニングは焦らず“間隔を空けて”
連続してホワイトニングを行なうと、脱水が強まりムラや知覚過敏の原因になります。再度行なう場合は数日〜1週間ほど間隔をあけましょう。個人差もありますので、「無理ないペース」で続けることが大切です。
3-3. ジェルの量や塗布位置を見直して調整
ジェルの量が多すぎる・少なすぎる、ジェルの塗布する位置が偏っているなどが原因でまだらに白くなっている可能性も考えられるため、塗布量、塗布位置を見直してみましょう。ジェルは“米粒大”を目安に歯の中央へ薄く均一に伸ばします。綿棒で軽く伸ばすなど、簡単にできる工夫も効果的です。偏りをなくすだけで、ムラはぐっと減らせます。
3-4. 白斑が気になる場合の改善方法
ホワイトスポットには、再石灰化ケア(MIペーストなど)が有効な場合があります。即効性はありませんが、徐々に馴染ませることで目立たなくできます。初期虫歯の疑いがある場合や濃い白斑がある場合などには、歯科医への相談をおすすめします。
4. まだらになる原因別の予防法

ホワイトニングを安心して進めるためには、まだらになる原因に合った予防法を知ることが大切です。以下に原因ごとの予防法をまとめました。
4-1. 脱水ムラを防ぐには?使用前後のケアがポイント
脱水ムラを防ぐには、まずホワイトニング前後の水分保持と保湿がポイントです。口呼吸を避けて鼻呼吸を意識し、口の中が乾きすぎないようにすると白濁が出にくくなります。
また、ホワイトニング直後に口を開けっぱなしにして乾燥させるのはNG。できるだけ口を閉じ、歯と口内の保湿を保つだけでも状態は安定しやすくなります。どれも難しいことではなく、ちょっとした工夫で結果が変わります。
4-2. 塗布ムラ防止:ジェル量の目安と均一な塗り方
塗布ムラを防ぐためには、ジェルの量と塗り方を正しく行なうことが大切です。ジェルの量は“米粒大”が目安で、これを歯の中央に置き、綿棒や指先で薄く均一に広げるのが基本の手順です。
さらに、歯石や汚れが残っていると薬剤がムラにつながるため、事前に歯のクリーニングを受けておくことも効果的です。
手順としては、
1.歯を清潔にする
2.米粒大のジェルを中央に置く
3.綿棒などで優しく均一に伸ばす
という流れで進めれば、初心者でもムラを抑えやすくなります。
4-3. マウスピースの密着性チェック
マウスピースは装着後に、指で軽く押して全体が密着しているか確認しましょう。噛んで固定するのはNGで、トレーが浮く原因になります。古いトレーや変形したトレーはムラの原因になるので、医師に相談し、再作製も検討してみてください。
4-4. ホワイトスポットがある人は事前に歯科相談を
ホワイトスポットはホワイトニングで強調されてしまいますが、事前にICON治療や再石灰化ケアを行なうことで目立ちにくくなります。歯科医院での事前相談をしておくと安心です。
5. どのホワイトニング方法が“ムラになりにくい”?比較でわかる特徴

ホワイトニングの種類には大きく分けて、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、セルフホワイトニングがあります。種類によって、ムラの出やすさも変わります。それぞれの特徴を紹介します。
5-1. オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で高濃度の薬剤と専用ライトを使用して行なうプロのホワイトニングです。短時間で効果が出やすく、「早く白くしたい人」に選ばれている方法です。
即効性がある一方、歯質によっては明るくなり方に差が出てムラに見える場合があることも。ただし、薬剤は施術者が均一に塗布するため、塗布ムラが起こりにくいという安心感があります。
5-2. ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院で作った専用トレーに低濃度ジェルを入れ、毎日少しずつ白くしていく方法です。自宅で自分のペースで進められるのが特徴です。
低濃度ジェルで徐々に白くしていくため、色の変化がゆるやかでムラになりにくいタイプです。
ただし、トレーの浮きやジェル量のばらつきによってムラが出る可能性もあります。
継続するほど全体が均一な白さになりやすい点が大きな安心できるポイントと言えます。
5-3. セルフホワイトニング
セルフホワイトニングは、サロンなどで自分で薬剤を塗り、LEDライトを当てるスタイルのメニューです。薬剤は過酸化物を使わず、歯の表面の着色汚れを除去することが目的です。
そのため、漂白成分によって起こる白斑(ホワイトスポット)やムラのような現象は基本的に起こりません。ただし、エナメル質を漂白するという本来の漂白効果は得られないため、歯本来の色そのものを大きく変えることはできません。
5-4. 結局どれが自分に合う?選び方のポイント
ホワイトニングを選ぶときは、効果が出るスピード、ムラの出やすさ、そして費用の違いを比較することが大切です。すぐに白くしたいならオフィス、ムラを抑えながらじっくり続けたいならホーム、手軽さを重視するならセルフ、といったように特徴が分かれます。
また、歯質の特徴によって最適な方法は変わります。もともと白斑がある人は即効性の強い方法だとムラが強調されることがあり、歯が敏感な人は刺激の少ない方法を選んだ方が安心です。
最終的には、自分の歯の状態に合った方法を選ぶことが一番のポイントです。迷ったときは、歯科医に歯質や白斑の有無を確認してもらい、適したホワイトニングを提案してもらうのが確実です。
6. 矯正中のホワイトニングでムラを防ぐには?

矯正治療中はホワイトニングのムラが発生しやすくなるため、通常より注意が必要です。
6-1. マウスピース矯正は“密着性”が命
アライナー(マウスピース)が浮いてしまうと、その部分だけ白くなりにくい仕組みがあります。装着時は噛み締めず、指でしっかり押し込むことが重要です。
矯正治療中はもともと「毎日長時間アライナーを装着する習慣」があるため、これはホワイトニングにとって大きなメリットです。マウスピース習慣を活かすことで、薬剤が安定して歯に触れやすく、ムラの少ないホワイトニングを行いやすいという利点があります。
6-2. 矯正中は歯の水分量が変化しやすい?知っておきたい注意点
アライナーを長時間装着することによる乾燥が起こる場合があり、脱水による白濁が出やすくなることがあります。だからこそ脱水による白濁には気をつけて行かなければなりません。口が渇きやすい朝起きたての時や、作業に集中している時、緊張やストレスを感じている時は避けるなど、ホワイトニングのタイミングを調整しながら進めると安心です。
6-3. クリニックと相談しながら進めるメリット
矯正中は歯の状態が変化しやすいため、自己判断でホワイトニングを行なうとムラが悪化する場合があります。通院時に歯質・白斑の有無を相談したり、気になる点をまとめて相談できたりする環境は、矯正治療中のホワイトニングだからこその大きなメリットです。
7. まとめ|ホワイトニングの“まだら”は正しく対処すれば怖くない

ホワイトニング後のムラの多くは、一時的で自然に戻るムラです。白斑として残る場合は別の原因が考えられるため、早めに歯科医師への相談が安心です。原因を正しく理解し、適切な方法で進めれば、誰でも“均一で自然な白さ”に近づけます。
他の治療や矯正中であれば、専門家である医師に相談しながらホワイトニングを進められるので安心です。
ウィ・スマイルでは、マウスピース矯正に対応した提携医院をご紹介しています。ホワイトニングの進め方や気になる点も、医院でご相談いただけますので、まずはお気軽にチェックしてみてください。
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