- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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ホームホワイトニング後に食べていいもの、ダメなものを知っていますか?せっかく手に入れた白い歯も、食事によっては再び着色してしまう可能性があります。
この記事では、ホームホワイトニング後の食事に気を付けるべき理由や食事制限の時間、OK・NGな飲食物リストやメニューをわかりやすく解説します。
着色を防ぐセルフケアの方法も併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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- 1. ホームホワイトニング後の食事に注意が必要な理由
- 1-1. 歯が着色しやすい状態になるため
- 1-2. 刺激に対して敏感になるため
- 2. ホームホワイトニング後の食事はいつまで気を付けるべき?
- 2-1. ホームホワイトニングをした日:施術後30分は飲食を避ける
- 2-2. ホームホワイトニング期間中:ずっと食事内容に注意する
- 3. ホームホワイトニング後に口にして良い食品
- 4. ホームホワイトニング後に避けるべき食品
- 4-1. 酸性度の高い食品
- 4-2. 色素の濃い食品
- 4-3. イソフラボン含有の食品
- 4-4. 着色しやすくなる「着色補助食品」にも注意
- 5. 【シーン別】ホームホワイトニング後におすすめの食事メニュー
- 5-1. 朝食におすすめのメニュー
- 5-2. 昼食におすすめのメニュー
- 5-3. 夕食におすすめのメニュー
- 5-4. 間食におすすめのおやつ
- 6. ホームホワイトニング後の食事による着色を防ぐポイント
- 6-1. 水を飲んで歯の乾燥を防ぐ
- 6-2. ストローを使って飲み物から歯を守る
- 6-3. 食後のうがいとブラッシングで徹底ケア
- 7. 食事の影響を受けにくいホームホワイトニングのタイミングは?
- 8. 知っておきたい歯並びと着色の関係性
- 8-1. 歯並びが乱れていると特定の歯だけ着色しやすくなる
- 8-2. 長期的に白い歯を保つには、矯正も選択肢の一つ
- 9. 美しい白い歯を保つためのケア習慣
- 9-1. 毎日の丁寧なブラッシング
- 9-2. クリニックでの定期クリーニング
- 9-3. タッチアップで白さをキープ
- 10. ホワイトニング後の食事に関するよくある質問
- Q1. 食べても大丈夫なものを簡単に見分ける方法はありますか?
- Q2. セルフホワイトニングでも食事に気を付けるべき?
- Q3. 食事以外で気を付けることは?
- Q4. ホームホワイトニング後、どうしても色の濃い飲食物を摂りたいときは?
- Q5. ホームホワイトニング後、色の濃い飲食物を摂ってしまったときは?
- 11. まとめ|ホームホワイトニング後の正しいケアで笑顔を輝かせよう
1. ホームホワイトニング後の食事に注意が必要な理由

ホワイトニング後の歯は一時的に非常にデリケートな状態になるため、食事や飲み物には注意が必要です。ホワイトニングで使用される薬剤によって歯の表面が一時的に無防備になり、色素や刺激の影響を受けやすくなるからです。
ここでは、ホームホワイトニング後に特に注意が必要な理由を詳しく説明します。
1-1. 歯が着色しやすい状態になるため
ホワイトニング後、歯の表面を保護している「ペリクル」という薄い膜が一時的に剥がれます。ペリクルは、唾液中の成分が作り出す天然の保護膜であり、普段は食べ物の色素や酸性の飲み物から歯を守る役割を果たすものです。しかし、ホワイトニングによってこの膜が一時的に除去されるため、歯が非常に着色しやすくなります。
例えば、コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなどの色の濃い飲食物を摂取すると、通常よりも歯に色がつきやすくなります。この状態が続くのは12時間から48時間ほどといわれており、その間は特に注意が必要です。
もしどうしてもこれらの飲食物を摂取する必要がある場合は、ストローを使うなどして歯への接触を最小限に抑える工夫が効果的です。
また、この期間に歯が乾燥した状態で色素にさらされると、さらに着色が進む恐れがあります。そのため、歯の表面を常に湿らせておくことが色素の沈着を防ぐために重要です。
例えば食事前や食後には水を一口飲んで、口の中を潤すといった工夫が有効です。
1-2. 刺激に対して敏感になるため
ホワイトニングには、クリニックで行なう「オフィスホワイトニング」と、歯科クリニックで処方されたマウスピースと薬剤を使って自分で行なう「ホームホワイトニング」があります。ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングよりも低い濃度の薬剤を使用するため、歯や粘膜へのダメージは少ないことが特徴です。
ただし、ホワイトニング直後は、酸性のものや熱い・冷たいといった刺激に対して歯が非常に敏感になるため、人によっては知覚過敏の症状が出ることがあります。これは、ペリクルが剥がれることによって、歯のエナメル質が直接外部の刺激にさらされるからです。
通常、ペリクルは酸性の飲食物や温度の急激な変化から歯を守る役割を果たしていますが、ホワイトニング後にはそのバリアが一時的に失われています。この状態でレモンや酢などの酸性の食品を摂取すると、歯が刺激を受けてしみる感覚が強くなることがあります。また、炭酸飲料やスポーツドリンクなども酸性度が高いため、これらも避けるべきです。
さらに、熱いコーヒーや冷たいアイスクリームもホワイトニング直後には歯に大きな負担をかけることがあります。
ホワイトニング後は、酸性度の高い飲食物や温度の変化が激しいものはできるだけ控え、歯に余計な刺激を与えないようにすることが推奨されます。
温かい食べ物や飲み物は少し冷ましてから摂取すると、刺激を和らげることができます。また、酸性の食品を口にした後にうがいをすれば、歯への負担を軽減することが可能です。
2. ホームホワイトニング後の食事はいつまで気を付けるべき?

ホームホワイトニング後の食事で気になるのが「いつまで制限が必要か」という点です。
毎日の施術直後と、ホワイトニングを行なう期間全体で気を付けるべきポイントが異なります。
2-1. ホームホワイトニングをした日:施術後30分は飲食を避ける
オフィスホワイトニングは1回目から効果を感じやすいですが、ホームホワイトニングは低濃度の薬剤で少しずつ歯を白くしていくため、効果を実感するまでに2週間から1ヵ月程度かかるといわれています。
どちらのホワイトニングでも施術直後は歯がとてもデリケートな状態になるため、少なくとも30分間は飲食を避け、その後も食事選びには注意しなければなりません。特に24時間以内は、酸性度の高いものや色の濃い食べ物・飲み物を避けましょう。
また、ホワイトニングの種類によって食事内容に気を付けるべき時間が異なります。
クリニックで受けるオフィスホワイトニングの場合は24時間、ホームホワイトニングの場合は2〜3時間を目安にしてください。
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2-2. ホームホワイトニング期間中:ずっと食事内容に注意する
ホワイトニングで剥がれたペリクルは戻り始めるのに約2時間、完全に再生するには24〜48時間ほどかかります。特にホームホワイトニングは毎日1~2時間のマウスピース装着を、2週間程度継続して行なうため、期間中は常に着色しやすい状態が続くことになります。
そのため、ホームホワイトニングの期間中と最終日からペリクル再生までの1〜2日程度までは常に食事内容に注意しましょう。
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3. ホームホワイトニング後に口にして良い食品
ホームホワイトニング後2〜3時間以内でも着色の心配の少ない食品は、以下のものが挙げられます。
●白米
●パン
●麺
●鶏肉
●塩
●白だし
●白身魚
●ナッツ
●チーズ
●水
●白ワイン
●牛乳
●フライドポテトなど
着色しにくいもの、刺激の少ない食品であれば安心して食事ができます。代表的なメニューはのちほど詳しくご紹介するので、食事選びの参考にしてください。
4. ホームホワイトニング後に避けるべき食品

ホームホワイトニング後に避けるべき食事は、大きく分けて次の2つです。
🔴歯に刺激を与える飲食物:施術後2〜3時間は控える
🔴着色のリスクが高い飲食物:施術後12〜48時間は控える
以下に、注意すべき飲食物とその時間をまとめましたので、参考にしてみてください。
| 控えたほうがいい食べ物 | 控えるべき時間 |
|---|---|
| 酸性度の高いもの (レモン・からし・マスタード) | ホワイトニング後2〜3時間 |
| 色の濃い食べ物 (醤油・味噌・ケチャップ・ソース) | ホワイトニング後12〜48時間 |
| 色の濃い飲み物 (緑茶・コーヒー・ココア・赤ワイン) | ホワイトニング後12〜48時間 |
| イソフラボンを含む飲食物 (豆腐・豆乳) | ホワイトニング後12〜48時間 |
4-1. 酸性度の高い食品
ホームホワイトニング直後は歯が特に敏感なため、酸性度の高い食べ物や飲み物は避けるべきです。酸性のものは歯の表面を侵食し、しみる原因になることがあります。
例えば、レモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類や、炭酸飲料、スポーツドリンクは酸性度が高いため注意が必要です。
4-2. 色素の濃い食品
色の濃い食べ物は歯に着色しやすいです。ホワイトニング後は歯が着色しやすくなっているため、カレーやミートソース、焼きそばなどのソース系の食べ物は控えましょう。特に、醤油や味噌を多く使った料理も同様に避けるべきです。
コーヒー、紅茶、赤ワインなども避けるべき飲み物です。これらは強い色素を含んでおり、歯がすぐに着色してしまいます。特に、アルコールは歯を乾燥させるため、飲み物の色素が歯に定着しやすくなることもあります。
もしどうしても飲みたい場合は、ストローを使うと歯に直接当たらないためおすすめです。
4-3. イソフラボン含有の食品
豆腐や豆乳など、一見色が薄い食品も注意が必要です。
イソフラボンはポリフェノールの一種で、歯に着色しやすい成分を含んでいます。ホームホワイトニング後12〜48時間は、これらの食品も控えることが望ましいでしょう。
4-4. 着色しやすくなる「着色補助食品」にも注意
ホームホワイトニング中に避けるべき食品には、「着色性食品」と「着色補助食品」の2種類があります。
着色性食品とは、カレーやコーヒーのように食品自体が色を持ち、色素が歯に直接付着する食品のことです。一方、着色補助食品は、食品自体に濃い色はないものの、飲食することで口の中が酸性になり、歯の表面のエナメル質が溶けやすい状態を作ってしまいます。これらを一緒に食べると、通常よりも歯の着色が起こりやすくなるため注意が必要です。
着色補助食品には、これまでにご紹介した柑橘類や酢、炭酸飲料などの酸性度の高いものや、アルコール類が挙げられます。その他、シュウ酸を多く含むホウレン草や青いバナナなども含まれます。
「着色性食品」と「着色補助食品」を一緒に食べる際は、先に色の濃いものを食べ、時間をおいてから着色補助食品を摂るなど、タイミングをずらすようにしましょう。
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5. 【シーン別】ホームホワイトニング後におすすめの食事メニュー

「ホームホワイトニング後に何を食べれば良いかわからない……」という方に向け、安心して食べられる食事メニューをシーン別にご紹介します。
5-1. 朝食におすすめのメニュー
最初に、和食と洋食それぞれのおすすめ&避けたい朝食メニューをご紹介します。
🔷和食なら
おすすめ和朝食 | 避けたい和朝食 |
| 白米・おかゆ お吸い物 白身魚 しらす だし巻き玉子 浅漬けなど | 納豆 味噌汁 色の濃い漬物 梅干し お茶など |
和朝食を選ぶなら、主食は白米やおかゆがよいでしょう。魚料理は醤油を使う煮魚よりも、焼いたり蒸したりするのがおすすめです。白い食材や色素が少ない食材・調味料を基準に考えると選びやすくなります。
🔷洋食なら
| おすすめ洋朝食 | 避けたい洋朝食 |
| 食パン チーズ オムレツ・スクランブルエッグ 牛乳 淡色野菜のサラダなど | 色の濃いスープ 色の濃いジャム コーヒー・紅茶など |
メニュー自体はOKでも、ケチャップやソース、色の濃いドレッシングなどには注意が必要です。オリーブオイル、マヨネーズ、ハーブソルトなどを使って風味をプラスするのもおすすめです。
5-2. 昼食におすすめのメニュー
日中の食事は、コンビニや外食で手軽に済ませる方も多いでしょう。それぞれの場面でおすすめのメニューと、避けたいメニューをご紹介します。
🔷コンビニで買うなら
おすすめコンビニメニュー | 避けたいコンビニメニュー |
| 塩おにぎり サラダチキン ゆで玉子 コンソメスープなど | ソース焼きそば 色の濃いカップ麺 カレーパンなど |
パスタや丼ものを選ぶ際は、次の外食メニューも参考にしてください。
🔷外食で選ぶなら
| おすすめ外食メニュー | 避けたい外食メニュー |
| カルボナーラ・ペペロンチーノ ホワイトソースのドリア・グラタン 塩・豚骨・鶏白湯ラーメン 白だしうどんなど | 醤油・味噌ラーメン ハンバーガー(照り焼きソース・ケチャップはNG) トマトソース系パスタ 牛丼・うな丼など |
外食では、パスタならクリーム系のカルボナーラやオイル系がおすすめです。麺類はスープの色が判断基準になります。白濁したものや透明なスープを選びましょう。
5-3. 夕食におすすめのメニュー
夜は自宅での食事だけでなく、お酒の席へ参加する機会もあるかもしれません。制限はあっても選択肢は意外と多いので、ホームワイトニング期間でも十分楽しめるでしょう。
🔷お酒の席で選ぶなら
| おすすめおつまみ・ドリンク | 避けたいおつまみ・ドリンク |
| 焼き鳥(塩) チーズ フライドポテト 白身魚のカルパッチョ ナッツ ノンアルコールビール 白ワイン 淡色系のビールなど | 焼き鳥(タレ) キムチ 醤油味やソースをかけた揚げ物 赤ワイン 色の濃いカクテルなど |
ホームホワイトニング中はできればお酒は控えたいものですが、もし飲む場合は色の薄いものを選び、こまめに水を飲んで着色を防ぎましょう。
🔷自炊するなら
| おすすめ自炊メニュー | 避けたい自炊メニュー |
| クリームシチュー 塩焼きそば 白身魚のムニエル クリームオムライス コンソメスープ 親子丼 中華丼 天ぷら(〇塩:×天つゆ) | カレーライス ピザ(トマトソースベース) ビーフシチュー デミグラスハンバーグ 麻婆豆腐 |
醤油やソース、ケチャップなどの調味料が使えなくても、ハーブやニンニク、バターなどをうまく活用すれば食事制限中でも満足感のある料理が作れます。
5-4. 間食におすすめのおやつ
| おすすめおやつ | 避けたいおやつ |
| ホワイトチョコレート チーズケーキ シュークリーム パンナコッタ ナッツ チーズなど | チョコレート チョコレートを使用したお菓子・ケーキ あんこ 色の濃い果物 柑橘系の果物 ヨーグルト コーヒー・紅茶・日本茶 コーラなど |
糖分や油分が多いお菓子は歯に汚れが付着しやすいので控えめに。食べた後は歯磨きを忘れずに行ないましょう。
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6. ホームホワイトニング後の食事による着色を防ぐポイント

ホームホワイトニング後に丁寧にケアをすることで、歯の白さの持続力は大きく変わります。
以下の3つのポイントを実践して再着色を防ぎ、白い歯を長期間キープしましょう。
6-1. 水を飲んで歯の乾燥を防ぐ
ホワイトニング後、歯の表面が乾燥していると、飲食物の色素が歯に付きやすくなります。
食事や飲み物を口にする前に水を一杯飲むことで、歯の表面を潤し、色素の沈着を防げます。特に、色の濃い食べ物や飲み物を口にする前には、必ず水を飲む習慣をつけましょう。
これにより、歯の表面に付着する色素を流し、再着色を予防できます。
6-2. ストローを使って飲み物から歯を守る
色の濃い飲み物、例えばコーヒーや紅茶、赤ワインなどを飲むときには、ストローを使うことをおすすめします。ストローを使うことで、飲み物が歯に直接触れるのを防ぎ、歯に着色するリスクを軽減できます。
特に、ホワイトニング後の最初の48時間は、この方法で歯の白さを守ることが効果的です。
6-3. 食後のうがいとブラッシングで徹底ケア
もし色の濃い食べ物や飲み物を口にしてしまった場合でも、すぐにうがいやブラッシングをすれば再着色を防げます。特に、ホワイトニング専用の歯磨き粉を使用すると効果的です。
ホワイトニング後は、コーティング成分を含んだ歯磨き粉を使って、歯の表面を保護しながら汚れを取り除くようにしましょう。
ブラッシングをする際は、やさしく丁寧に行ない、歯に余計な刺激を与えないよう注意してください。
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7. 食事の影響を受けにくいホームホワイトニングのタイミングは?

ホームホワイトニングは1日に1〜2時間ほど確保できれば、いつ行なっても問題ありません。ただし、施術後2〜3時間は特に、色の濃い食事を控える必要があります。
そのため、最もおすすめのタイミングは、夕食後の歯磨きを済ませた後です。就寝までの間にホワイトニングを済ませれば、次の食事である朝食まで時間が空くため、着色や刺激のリスクを大きく減らせます。
また、夕食後であれば、あとは寝るだけなので、間食の誘惑に悩まされるストレスも少ないでしょう。
ただし、マウスピースを装着したまま寝てしまわないよう注意が必要です。歯科医院によっては就寝中に使うナイトタイプのホワイトニングもありますが、日中に行なうデイタイプとは薬剤の濃度が異なるため、各使用方法は医師の指示にしたがってください。
8. 知っておきたい歯並びと着色の関係性

「ホームホワイトニングをしても、理想の白さにならない……」という場合は、歯並びが関係しているかもしれません。効果を最大限に引き出すには、食事以外の視点も重要です。
ここでは、歯並びと着色の関係や、改善方法も併せて解説します。
8-1. 歯並びが乱れていると特定の歯だけ着色しやすくなる
ホワイトニングをしても特定の歯だけ色が戻りやすいと感じるのは、歯並びの乱れが原因となっている場合があります。歯が重なり合っている部分は歯ブラシが届きにくいため、磨き残しが起こりやすくなっているのです。
落としきれなかった歯垢(プラーク)は、やがて歯石となって歯の表面にこびりつき、さらに着色しやすい状態になります。そのため、歯並びが整っている部分に比べて、重なった部分の歯は着色が強くなります。
また、重なった部分にはホワイトニングの薬剤が均一に行きわたりにくく、白さにムラができてしまうことも原因の一つです。
8-2. 長期的に白い歯を保つには、矯正も選択肢の一つ
ホワイトニングの効果を高め、根本的に着色しにくい口内環境を目指すなら、歯並びを整える「矯正治療」も有効です。もし歯並びが気になっている場合には、先に矯正治療を済ませてからホワイトニングを行なうのが効果的です。
ただし、矯正の中でもマウスピース矯正なら、矯正とホワイトニングを同時に進められる場合もあります。詳しく知りたい場合は、カウンセリングなどで歯科医師に確認してみるとよいでしょう。
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9. 美しい白い歯を保つためのケア習慣

ホームホワイトニング後も白く美しい歯をキープするためには、日々のケアがとても重要です。
以下の3つの方法を実践すれば、歯の白さを長持ちさせ、健康な口腔環境を保つことができます。
9-1. 毎日の丁寧なブラッシング
ホームホワイトニング後、食事や間食の後は必ずブラッシングを行ない、歯の表面に残った色素や汚れを除去しましょう。歯の表面をツルツルの状態に保つことで、着色汚れがつきにくくなります。
特に、ホワイトニング効果を持続させるためには、歯磨き粉にもこだわりましょう。
ホワイトニング専用の歯磨き粉には、汚れを防ぐコーティング成分や、歯を保護する成分が含まれているものが多いので、これを使うとより効果的です。
また、歯ブラシの選び方も重要です。
やわらかい毛先のものを選び、力を入れずに優しく磨くようにしましょう。強い力で磨くと、ホワイトニングで敏感になった歯の表面を傷つけてしまう可能性があるため注意が必要です。
9-2. クリニックでの定期クリーニング
ホームホワイトニング後の白さを長期間維持するためには、歯科クリニックで定期的にクリーニングを受けることが重要です。
自宅でのブラッシングだけでは取りきれない汚れをプロの手でしっかりと除去してもらうことで、歯の表面が清潔な状態に保たれ、着色しにくくなります。
また、クリーニング後にフッ素コーティングをしてもらうと、歯の表面がさらに保護され、再着色を防ぎやすくなります。
定期的なクリーニングは、歯の健康を守るだけでなく、ホワイトニング効果の持続にも大きな役割を果たします。
歯科医師に相談しながら、3ヵ月から6ヵ月に一度はクリーニングを受けることを心がけましょう。
9-3. タッチアップで白さをキープ
ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングよりも緩やかに歯を白くしていくため、自然な白さを長くキープできます。ただし、時間の経過とともに色戻りが起こるため、気になり始めたら再度ホワイトニング(タッチアップ)をするのが効果的です。
タッチアップの際は歯科医師の診断を受け、決められた回数を守って行ないましょう。また、定期的に行なうことで初回のホワイトニングよりも短い時間で効果を得られ、手軽に美しい歯を保つことができます。
タッチアップのタイミングについては、歯科医師に相談しながら、最適な時期を見極めましょう。
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10. ホワイトニング後の食事に関するよくある質問

ここでは、ホワイトニング後の食事に関するよくある質問にお答えします。
Q1. 食べても大丈夫なものを簡単に見分ける方法はありますか?
ホームホワイトニング後に何を食べたら良いのか迷う場合、簡単な判断方法として「白い服にシミがつくと落ちにくいものは避ける」という基準が役立ちます。
例えば、ケチャップやカレー、コーヒーなどは白い服にこぼれるとシミがつきやすいですよね。こういった食べ物や飲み物は歯にも同様に着色しやすいと考えましょう。
また、プラスチックのお皿やコップにシミがつきやすいものも避けたほうが良いです。
Q2. セルフホワイトニングでも食事に気を付けるべき?
ホワイトニングサロンなどで行なうセルフホワイトニングは、歯科医院で受けられるホームホワイトニングと異なり、施術後に食事を気にする必要はほとんどありません。
なぜなら、セルフホワイトニングは歯の表面に付着した汚れを除去するものであり、歯の内部に作用するものではないからです。
そのため、ペリクルの剥がれによる着色リスクが低いです。
ただし、色の濃い飲食物を摂取すると、表面に汚れが再び蓄積することはあるため、定期的なケアが必要です。
Q3. 食事以外で気を付けることは?
食事以外で注意するべき点として、喫煙も挙げられます。
タバコに含まれるニコチンやタールは歯に非常に強い着色を引き起こします。
ホワイトニング直後は特に歯が着色しやすい状態になっているため、少なくとも24時間は喫煙を控えることが推奨されます。
さらに、歯の健康を保つためには、定期的にフッ素入りの歯磨き粉を使用し、歯を保護することも大切です。
Q4. ホームホワイトニング後、どうしても色の濃い飲食物を摂りたいときは?
ホームホワイトニングの場合だと、施術後24〜48時間は、色の濃い飲食物(コーヒー、赤ワイン、カレー、醤油など)を避けるのが理想的ですが、どうしても飲みたい・食べたい場合は、以下の工夫をすると着色リスクを軽減できます。
①ストローを使う
コーヒーや紅茶などの飲み物は、ストローを使うことで歯に直接触れる部分を減らし、着色を抑えられます。特に冷たい飲み物なら、ストローで飲むのがベストです。
②こまめに水を飲む
着色を防ぐには、こまめに水を飲むのがおすすめです。食事の前や食事中に水を飲むと歯に着色しにくくなるだけでなく、付着した色素をその都度洗い流す効果も期待できます。
③食事と一緒に摂る
単独で飲むよりも、食事と一緒に摂ることで、着色成分が口の中に長く留まりにくくなります。
④色の濃いソースは控えめにする
例えば、カレーやミートソースをどうしても食べたい場合は、ルーやソースの量を減らし、白身魚や鶏肉などの食材を多めにすると、着色リスクを抑えられます。
⑤ホワイトニング用の歯磨き粉を活用
ポリリン酸やハイドロキシアパタイトが含まれるホワイトニング用歯磨き粉を使用すると、着色汚れを防ぐことができます。
Q5. ホームホワイトニング後、色の濃い飲食物を摂ってしまったときは?
「うっかりコーヒーを飲んでしまった……」「カレーを食べてしまった!」そんなときもすぐに対処すれば、着色を防ぐことができます。
①すぐに水を飲んで口をすすぐ
まず、できるだけ早く水を飲み、口をゆすぐことで、着色成分が歯に定着するのを防ぎます。特に水や炭酸水は、酸性度が低く着色を防ぐ効果があるのでおすすめです。
②可能なら歯を磨く
30分ほど経ってから丁寧に歯を磨くのがベスト。ただし、すぐに磨くとホワイトニング後のエナメル質が一時的に軟化しているため、刺激を与えないように注意しましょう。
✔ ホワイトニング用の低研磨性歯磨き粉を使う
✔ 強くこすらず、やさしくブラッシングする
✔ 研磨剤の多い歯磨き粉(ホワイトニング効果の強い市販品)は避ける
③口をすすぐだけでもOK
すぐに歯を磨けない場合は、お茶や炭酸水で口をすすぐだけでも、ある程度の着色を防げます。
④その後の食事でバランスを取る
色の濃い飲食物を摂ってしまった場合、次の食事では白っぽい食品を意識的に選ぶのも対策の一つです。
✔ 乳製品(牛乳・ヨーグルト)
✔ 白身魚・鶏肉
✔ 白米・パン
これらを積極的に食べることで、ホワイトニング後の歯を中和し、白さを維持しやすくなります。
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11. まとめ|ホームホワイトニング後の正しいケアで笑顔を輝かせよう

ホームホワイトニング後の歯はデリケートな状態にありますが、正しいケアを行なえば白さを長く維持することができます。期間中は色の濃いものや酸性の食品を避け、特に施術後のタイミングでは食事や飲み物の選び方に十分注意しましょう。
もし、セルフケアだけでは理想の白さにならない場合は、歯並びが原因の可能性もあります。その場合は矯正治療を行なうことで改善できることもあるため、一緒に検討することをおすすめします。
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