
- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

「ホワイトニングをしたら、めちゃくちゃ痛かった…!」
「ズキズキしみるし、この痛みっていつまで続くの?」
そんな疑問を抱えている方は、多いのではないでしょうか?
実は、ホワイトニング後の痛みは珍しいものではありません。
特に、知覚過敏がある人や、エナメル質が薄い人は痛みを感じやすいと言われています。
・なぜホワイトニングで痛みが出るのか?
・どんな人が痛くなりやすく、どれくらい痛みが続くのか?
・知覚過敏を防ぐにはどうすればいいのか?
この記事では、ホワイトニングによる痛みの原因と、痛みを和らげる方法を詳しく解説します。
これからホワイトニングを検討している方や、痛みが不安な方も、ぜひ読んでみてくださいね。
- 1. なぜホワイトニングで痛みが出るのか?
- 1-1. ホワイトニング剤が神経を刺激する
- 1-2. 知覚過敏があると痛みが強くなる
- 1-3. 歯にひびや虫歯があると痛みが増す
- 1-4. ホワイトニングの種類によって痛みの度合いが違う
- 2. ホワイトニングで痛みが出る人の特徴とは?
- 2-1. 知覚過敏がある人
- 2-2. エナメル質が薄い人(歯ぎしりや加齢の影響)
- 2-3. 歯に細かいひびが入っている人
- 2-4. 虫歯や歯周病がある人
- 2-5. オフィスホワイトニングを受けた人(薬剤の濃度が高いため)
- 3. ホワイトニングの痛みが出るタイミングはいつ?
- 4. ホワイトニングの痛みはいつまで続く?
- 5. ホワイトニング後の痛みを軽減する方法
- 5-1. ホワイトニング前の準備
- 5-2. ホワイトニング施術中の工夫
- 5-3. ホワイトニング後のケア
- 6. こんな場合は歯科へ相談を
- 7. まとめ
1. なぜホワイトニングで痛みが出るのか?

ホワイトニングで痛みを感じる理由は、主に以下の4つです。
1-1. ホワイトニング剤が神経を刺激する
ホワイトニング剤の主成分である 過酸化水素や過酸化尿素 は、歯の表面のエナメル質を通過し、内側の象牙質に作用します。
このとき、象牙質にある 「象牙細管(ぞうげさいかん)」 という無数の微細な管が開き、一時的に神経が刺激されてしまうのです。
→ 特に高濃度の薬剤を使うオフィスホワイトニングでは、この刺激が強くなりやすい ため、痛みを感じやすくなります。
1-2. 知覚過敏があると痛みが強くなる
もともと知覚過敏のある人 は、ホワイトニングの影響を受けやすいです。
知覚過敏は、以下のような原因で起こります。
✔ エナメル質が薄い(加齢や歯ぎしり)
✔ 強い歯磨きで歯の表面が削れている
✔ 虫歯や歯周病の影響で象牙質が露出している
→ 知覚過敏がある人は、ホワイトニング前に事前対策が必要!
1-3. 歯にひびや虫歯があると痛みが増す
歯の表面には 「マイクロクラック」 と呼ばれる細かいひびが入っていることがあります。
これがあると、ホワイトニング剤が象牙質の奥深くまで浸透し、 神経を直撃するため痛みが強くなりやすいのです。
また、虫歯がある場合も同様に、 薬剤が深く入り込み、激痛を引き起こす可能性があります。
→ ホワイトニング前に、虫歯や歯のひび割れのチェックを受けるのがおすすめ!
1-4. ホワイトニングの種類によって痛みの度合いが違う
ホワイトニングには オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・セルフホワイトニング などの種類がありますが、痛みの出方は異なります。
ホワイトニングの種類 | 痛みの強さ | 特徴 |
オフィスホワイトニング | 強い | 高濃度の薬剤を使うため、即効性があるが痛みが出やすい |
ホームホワイトニング | 中程度 | 低濃度の薬剤でゆっくり白くするため、痛みは比較的少なめ |
セルフホワイトニング | ほぼなし | 過酸化水素を含まないため、基本的に痛みは出ない |
→ 即効性を求める場合はオフィスホワイトニングだが、痛みを避けたいならホームホワイトニングが◎
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2. ホワイトニングで痛みが出る人の特徴とは?

ホワイトニングで痛みが出やすい人には、以下のような特徴があります。
これに当てはまる人は、ホワイトニング後にしみる・ズキズキ痛む可能性が高い ため、注意が必要です。
2-1. 知覚過敏がある人
普段から冷たい飲み物や歯磨きの際に「キーン」とした痛みを感じる人 は、ホワイトニング中や施術後にもしみるような痛みを感じやすくなります。
知覚過敏は、象牙細管(歯の内部にある微細な管)が外部刺激を神経に伝えてしまうために起こる症状です。
ホワイトニングの薬剤が象牙細管を通って神経に到達すると、一時的に痛みが強くなることがあります。
2-2. エナメル質が薄い人(歯ぎしりや加齢の影響)
エナメル質は歯の表面を覆う硬い層ですが、加齢や生活習慣の影響で徐々に薄くなることがあります。
特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人 は、エナメル質がすり減りやすく、ホワイトニングの刺激を受けやすくなります。
また、強い力で歯を磨く人も、エナメル質を削ってしまう可能性がある ため注意が必要です。
エナメル質が薄くなると、象牙質がより露出し、ホワイトニング剤の影響を受けやすくなるため、痛みが出やすくなります。
2-3. 歯に細かいひびが入っている人
歯の表面には、肉眼では見えないマイクロクラック(細かいひび割れ) が入っていることがあります。
これは、歯ぎしり・食いしばり・硬いものを噛む習慣・加齢 などの影響で生じるもので、特に前歯によく見られます。
マイクロクラックがあると、ホワイトニング剤がその隙間から内部に浸透しやすくなり、歯の神経に直接刺激が届くため、通常よりも強い痛みを感じることがあります。
2-4. 虫歯や歯周病がある人
ホワイトニングの薬剤は、健康な歯だけでなく、虫歯や歯周病がある歯にも影響を与えることがあります。
特に虫歯があると、歯の内部にある神経まで薬剤が浸透しやすくなり、ズキズキとした痛みを引き起こす可能性があります。
また、歯周病が進行している場合、歯ぐきが下がって象牙質が露出し、痛みを感じやすくなることも。
ホワイトニングを検討している場合は、事前に虫歯や歯周病のチェックを受け、必要に応じて治療を終えてから施術を受けるのがおすすめです。
2-5. オフィスホワイトニングを受けた人(薬剤の濃度が高いため)
ホワイトニングには、オフィスホワイトニング(歯科医院での施術)とホームホワイトニング(自宅での施術) の2種類があります。
オフィスホワイトニングは、歯科医師の管理のもとで高濃度のホワイトニング剤を使用するため、短時間で効果を得られるメリットがありますが、その分、痛みを感じるリスクも高くなります。
また、オフィスホワイトニングでは LEDライトやレーザーを使用することがあり、熱の影響で痛みを感じやすくなることもあります。
痛みが心配な場合は、低濃度の薬剤を使うホームホワイトニングを検討するのも選択肢の一つです。
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3. ホワイトニングの痛みが出るタイミングはいつ?

ホワイトニングの痛みは、以下のタイミングで起こることが多いです。
✔ 施術中(オフィスホワイトニング):施術直後にズキズキした痛み
✔ 施術後数時間以内 → 1~2時間後に:「キーン」としみる
✔ 翌日以降(ホームホワイトニング) :翌朝、冷たいものがしみる
4. ホワイトニングの痛みはいつまで続く?

通常、ホワイトニングの痛みは24~48時間以内に落ち着きます。
ただし、知覚過敏が強い人は 3~4日続くことも あります。
→ 1週間以上痛みが続く場合は、歯に異常がある可能性があるため、歯科医院を受診しましょう。
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5. ホワイトニング後の痛みを軽減する方法

ホワイトニングの痛みは、事前の準備や施術後のケアで軽減できます。
ここでは、 施術前・施術中・施術後 に分けて、痛みを抑える方法を紹介します。
5-1. ホワイトニング前の準備
施術前にしっかり準備することで、痛みを最小限に抑えることができます。
✅ 知覚過敏用の歯磨き粉(シュミテクト・クリニカなど)を1週間前から使用
→ 象牙細管を閉じる成分(硝酸カリウムやフッ素)を含み、痛みの予防に役立つ
✅ 虫歯・歯周病のチェックを受ける
→ 虫歯やひび割れがあると、痛みが強くなるため、事前の治療が大切
✅ フッ素コーティングを事前にしておく
→ フッ素は歯の表面を強化し、痛みを軽減する効果が期待できる
✅ オフィスホワイトニングを受ける場合は、低濃度の薬剤を選択する
→ 歯科医院によっては、濃度を調整できることもあるので相談するのがおすすめ
5-2. ホワイトニング施術中の工夫
ホワイトニング中に痛みを感じたら、無理をせず適切に対処しましょう。
✅ 痛みが出たらすぐに中断する(オフィスホワイトニングの場合)
→ 担当医に相談すれば、薬剤の濃度を下げたり、時間を短縮したりできる
✅ ホームホワイトニングなら、装着時間を短縮する(2時間 → 30分)
→ 一度に長時間続けると痛みが出やすいため、徐々に慣らしていくのがポイント
✅ 低濃度のホワイトニング剤に変更する
→ 濃度が低くても継続すれば十分な効果が得られる
5-3. ホワイトニング後のケア
ホワイトニング後の適切なケアで、痛みを和らげることができます。
✅ 知覚過敏用の歯磨き粉を使う
→ 痛みが続く場合は、朝晩の歯磨きを知覚過敏用に切り替える
✅ 冷たい飲み物・食べ物を避ける
→ 象牙細管が開いている状態では、冷たいものがしみやすい
✅ 鎮痛剤(ロキソニン・カロナール)を服用する
→ 痛みが強い場合は、鎮痛剤で症状を和らげる
✅ フッ素ジェル(MIペーストなど)を使う
→ 歯を保護し、痛みの原因となる象牙細管の開きを防ぐ
✅ ホワイトニングの頻度を調整する
→ 毎日やると痛みが出やすいため、1日おきにするなど調整が必要
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6. こんな場合は歯科へ相談を

ホワイトニング後の痛みは通常 24~48時間以内 に治まりますが、
以下のような場合は 歯科医院の受診が必要です。
🔴 痛みが3日以上続く場合
→ 通常のホワイトニング後の痛みより長引いているため、別の原因が考えられる
🔴 歯にひび割れや欠けがあると感じる場合
→ ホワイトニングによって歯の表面がダメージを受けている可能性がある
🔴 しみる症状がどんどん悪化する場合
→ 象牙細管が過度に開いてしまい、痛みが慢性化することがある
🔴 ホワイトニング後に歯が黒ずんできた場合
→ これは歯の神経がダメージを受け、壊死しかけている可能性があるため、早急に歯科へ
7. まとめ

ホワイトニングは、歯を白くするための効果的な方法ですが、施術後に「痛い」「しみる」と感じる人も多い のが現実です。
特に 知覚過敏がある人やエナメル質が薄い人 は、ホワイトニング剤の刺激を受けやすく、痛みが出やすい傾向があります。
しかし、ホワイトニングの痛みは事前の準備と適切な対策で軽減できる ため、過度に心配する必要はありません。
それでも痛みが心配な方は、事前に知覚過敏対策を行い、歯科医と相談して適切な方法を選びましょう。
適切な準備をすれば、痛みを最小限に抑えながら白い歯を手に入れることができます!
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