
- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

「笑うと歯ぐきが目立ってしまう…」と気になったことはありませんか?
ガミースマイルは、上唇の動き・歯ぐきの大きさ・骨格の影響 などが原因で、笑顔の印象に大きく関わります。
「どうして自分の歯ぐきは目立つの?」
「ガミースマイルを改善する方法はあるの?」
そんな疑問を解決するために、本記事では ガミースマイルの主な原因4つと、改善策を詳しく解説 します!
✔ ガミースマイルが目立つ原因とは?
✔ 歯ぐきの露出を抑える方法は?
✔ 放置するとどんなリスクがある?
「ガミースマイルを改善したい」「自分に合う対策を知りたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 1. ガミースマイルとは?
- 1-1. あなたはガミースマイル?セルフチェック!
- 2. ガミースマイルの主な原因|あなたのタイプはどれ?
- 2-1. 骨格の問題(上顎の過成長)
- 2-2. 歯の位置・生え方の問題
- 2-3. 唇・表情筋の問題
- 2-4. 歯ぐきの発達(歯肉過成長)
- 3. ガミースマイルを放置すると起こるリスク
- 3-1. 見た目に対するコンプレックス
- 3-2. 歯周病や虫歯のリスクが増加
- 3-3. 口臭の原因になる
- 3-4. 口元のバランスが崩れる
- 4. ガミースマイルの改善方法|軽度・中度・重度で分けて解説
- 4-1. 軽度のガミースマイル|手軽にできる改善方法
- 4-2. 中度のガミースマイル|歯ぐきや歯の調整で改善
- 4-3. 重度のガミースマイル|外科手術が必要な場合
- 5. ガミースマイルに関するよくある質問
- Q1. ガミースマイルのボトックス治療は痛いですか?
- Q2. ガミースマイルを改善するトレーニングはありますか?
- Q3. ガミースマイルは自然に治る?
- 6. まとめ|ガミースマイルの原因を知り、最適な治療法を選ぼう!
1. ガミースマイルとは?

「ガミースマイル」とは、笑ったときに歯ぐき(歯肉)が過度に露出してしまう状態 のことを指します。
🔹ガミースマイルの基準は?
一般的に、笑ったときに2mm以上歯ぐきが見えると軽度のガミースマイル、4mm以上見えると中等度~重度と判断されることが多いです。
欧米人に比べて日本人やアジア人に多く見られる特徴であり、個人の印象を左右するポイントとなることが多いです。
1-1. あなたはガミースマイル?セルフチェック!
✅ 鏡を見て笑ったとき、歯ぐきが2mm以上見える
✅ 歯の大きさに比べて、歯ぐきの面積が広く見える
✅ リラックス時と笑ったときの口の動きに大きな差がある
✅ 口元が前に出ているように見える
ひとつでも当てはまるなら、ガミースマイルの可能性があります。
次に、ガミースマイルが起こる原因を詳しく見ていきましょう。
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2. ガミースマイルの主な原因|あなたのタイプはどれ?

ガミースマイルの原因は、大きく4つのタイプ に分類できます。
「自分がどのタイプに当てはまるのか?」を知ることが、適切な対策の第一歩 です。
2-1. 骨格の問題(上顎の過成長)
上顎の骨(上顎骨)が過剰に発達していると、歯ぐきごと前に突き出し、笑ったときに目立ちやすくなります。
これは「上顎前突(出っ歯)」の特徴と重なることが多く、骨格的な要因が強いため、成長期に決まることがほとんどです。
・ 遺伝的要因(親がガミースマイルの場合、遺伝しやすい)
・ 幼少期の口呼吸や指しゃぶりの癖による骨格の発達の影響
🔹 セルフチェック
✅ 横顔を見たとき、上唇よりも上顎の骨が前に出ている
✅ 噛み合わせが深く、口元が突出して見える
✅ 笑うと上の歯ぐき全体が大きく露出する
🔹 このタイプの特徴
・「口ゴボ」や「出っ歯」と診断されることがある
・矯正治療のみでは歯ぐきの露出を完全に改善できないケースが多い
🔹 治療の適応について
このタイプのガミースマイルは、歯列矯正だけでなく、場合によっては外科手術(ルフォーⅠ型骨切り術)を併用することがあります。
2-2. 歯の位置・生え方の問題
歯が本来より短く見えると、相対的に歯ぐきが目立ちやすくなります。
また、「過萌出(かほうしゅつ)」 と呼ばれる、歯が通常よりも長く生えてしまうケースもあります。
・ 歯が小さく、歯の長さと歯ぐきのバランスが悪い
・ 前歯が低い位置に生えているため、笑うと歯ぐきが強調される
🔹 セルフチェック
✅ 鏡で見たとき、歯の長さに対して歯ぐきの割合が多い
✅ 笑ったとき、歯よりも歯ぐきの方が目立つ
✅ 「過萌出」や「短い歯」と言われたことがある
🔹 このタイプの特徴
・矯正治療で歯を適切な位置に移動させることで、改善できるケースが多い
・歯の形状に問題がある場合は、セラミック治療や歯冠長延長術が適応になる
🔹 治療の適応について
このタイプは、歯の形状や生え方を調整する「クラウンレングスニング(歯冠長延長術)」が有効なことが多いです。
2-3. 唇・表情筋の問題
笑ったときに「上唇挙筋」という筋肉が過剰に収縮すると、上唇が大きく引き上げられ、歯ぐきが強調されます。
また、上唇が薄い人は、笑ったときに歯ぐきをカバーしにくくなるため、ガミースマイルがより目立ちやすくなります。
・ 遺伝的な要因で上唇の筋肉が強い
・ 上唇が薄いため、カバーする部分が少ない
🔹 セルフチェック
✅ 笑ったとき、上唇が大きく持ち上がる
✅ 普通に口を閉じた状態では歯ぐきは目立たない
✅ 笑ったときの表情によってガミースマイルの程度が変わる
🔹 このタイプの特徴
・上唇の動きを調整する治療が効果的
・上唇が薄い場合、ヒアルロン酸注入などでバランスを整える方法もある
🔹 治療の適応について
このタイプの人は、ボトックス注射による筋肉の動きの抑制や、上唇粘膜切除術が適応となることが多いです。
2-4. 歯ぐきの発達(歯肉過成長)
歯ぐき(歯肉)が過剰に発達している場合、歯を覆う面積が広くなり、笑ったときに歯ぐきが大きく見えます。
これは「歯肉肥大」や「薬剤性歯肉増殖症」 などが関係していることもあります。
・ 歯ぐきが厚く、腫れぼったい見た目をしている
・ 過去に歯周病と診断されたことがある
🔹 セルフチェック
✅ 歯磨き時に歯ぐきが腫れぼったく感じる
✅ 歯の大きさに対して歯ぐきの割合が多い
✅ 親知らずの影響で、歯ぐきが厚くなったことがある
🔹 このタイプの特徴
・歯周病や口腔ケア不足による影響も大きい
・歯肉を適切に整えるだけで、見た目の改善が期待できる
🔹 治療の適応について
このタイプの人は、「歯肉切除(ガムリコンツアリング)」 で歯ぐきを整える治療が適応されることが多いです。
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3. ガミースマイルを放置すると起こるリスク

「ガミースマイルは見た目の問題だけ」と思われがちですが、実は放置するとさまざまなリスクがあります。
見た目に影響するだけでなく、口の健康や加齢による変化にも影響するため、注意が必要です。
3-1. 見た目に対するコンプレックス
ガミースマイルは、個性的で明るい印象を与えることもありますが、歯ぐきが目立つことでコンプレックスを感じてしまう方も多い のが実情です。
🔹 ガミースマイルによる心理的な影響
・ 人前で大きく笑えない(写真を撮るときに口を閉じてしまう)
・ 就職活動や結婚式などのイベントで口元が気になる
・ SNSやオンライン会議で、自分の笑顔に自信が持てない
実際に、心理学的にも「自分の笑顔が好きでない人」は社交的な場面での自己表現が控えめになる ことが示されています。
「笑顔に自信がない → 人と話すことを避ける → 人間関係に影響」 という負のサイクルに陥ることもあるため、必要以上に気にしてしまう場合は治療を検討するのも一つの選択肢です。
3-2. 歯周病や虫歯のリスクが増加
ガミースマイルは、審美面だけでなく、口の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。
特に、歯ぐきの露出が多いと、歯垢(プラーク)が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
🦠 なぜガミースマイルだと虫歯・歯周病になりやすいのか?
・ 歯ぐきの面積が広い → 歯ブラシが届きにくく、汚れが残りやすい
・ 歯肉が発達していると、プラークが付着しやすくなる(特に前歯周辺)
・ 上顎が前に突出していると、噛み合わせが悪くなり、歯ぐきに負担がかかる
特に、ガミースマイルの人は歯肉炎の発症率が一般の人より高く、そのまま放置すると歯周病が進行して歯ぐきが後退してしまうことも あります。
3-3. 口臭の原因になる
ガミースマイルの特徴として、上顎前突(出っ歯)を伴うケースが多いため、口が閉じにくくなることがあります。
口が開いたままの状態が続くと、口腔内の乾燥が進み、唾液の分泌が減少。
その結果、口臭の原因となる細菌が増殖しやすくなります。
🔹 口臭が発生しやすいメカニズム
・ 口が閉じにくい → 口の中が乾燥し、細菌が繁殖
・ 唾液の分泌が減少 → 自浄作用が弱まり、食べカスが残りやすい
・ 歯周病が進行すると、さらに強い口臭が発生
特に、「朝起きたときに口が乾燥している」「口臭が気になる」 という人は、口腔乾燥(ドライマウス)が進んでいる可能性があります。
3-4. 口元のバランスが崩れる
ガミースマイルを放置すると、加齢や筋力低下により口元のバランスが崩れやすくなります。
特に、噛み合わせの変化 によって、さらに悪化するケースもあります。
⏳ 加齢とガミースマイルの関係
加齢とともに、口周りの筋肉が衰え、口元のバランスが崩れる ことがあります。
この影響で、ガミースマイルがさらに目立ちやすくなる ことがあります。
・ 上唇の筋力が低下し、歯ぐきがさらに露出する
・ 歯ぐきが下がり、歯の根元が見えてきて不自然な印象に
・ 噛み合わせが変わると、さらにガミースマイルが強調される
また、歯周病が進行すると歯ぐきが後退し、歯の根が露出することで口元のバランスが崩れる こともあります。
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4. ガミースマイルの改善方法|軽度・中度・重度で分けて解説

ガミースマイルの改善方法は、「軽度」「中度」「重度」 の状態によって異なります。
手軽にできる方法から、矯正や外科手術を伴う治療まで、状態に応じた最適な方法を詳しく解説します。
4-1. 軽度のガミースマイル|手軽にできる改善方法
「笑うと少し歯ぐきが見える」程度の軽度なガミースマイル であれば、比較的簡単な方法で改善が可能です。
✅ ボトックス注射(上唇の動きを抑える)
ボトックス治療は、笑ったときに上唇が過剰に持ち上がるのを抑える方法です。
上唇の筋肉(上唇挙筋)にボトックスを注射 することで、笑ったときの歯ぐきの露出を減らします。
✔ 治療時間:5~10分
✔ ダウンタイム:なし(直後から普段通りの生活が可能)
✔ 効果の持続期間:4~6ヶ月
✔ 費用相場:1~5万円(クリニックによる)
💡 ボトックスは軽度~中度のガミースマイル向け!定期的に受けることで効果を維持できる。
■参考記事:ボトックス相場はどれくらい?歯医者での治療費・効果・美容クリニックとの違いを徹底比較
✅ 口元のトレーニング(筋肉を鍛えて、唇の動きを調整)
ガミースマイルの原因の1つに、上唇を持ち上げる筋肉の過剰な発達 があります。
筋肉のバランスを整えるトレーニングをすることで、自然な笑顔を作りやすくなります。
🔹 簡単にできる口元のエクササイズ
・割り箸トレーニング:割り箸を横にくわえ、口角を上げる練習(1日3回×30秒)
・リップストレッチ:上唇を軽く指で押さえ、過剰に持ち上がらないよう調整する
・スマイルトレーニング:ゆっくり口角を上げ、自然な笑顔を意識する
💡 筋肉の動きをコントロールすることで、ガミースマイルを軽減できる可能性あり!
4-2. 中度のガミースマイル|歯ぐきや歯の調整で改善
「笑うと明らかに歯ぐきが目立つ」場合 は、歯ぐきや歯そのものを調整する治療が有効です。
✅ 歯科矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)
歯並びや噛み合わせが原因でガミースマイルになっている場合、矯正治療で改善可能です。
特に、上の前歯が下がることで歯ぐきの露出が減る ケースが多いです。
✔ ワイヤー矯正:ブラケットとワイヤーを使用し、歯の位置を調整
✔ マウスピース矯正:透明なマウスピースで目立たずに矯正
治療期間:1~3年
費用相場:30~150万円
💡 「噛み合わせ」や「歯の位置」が影響している場合、矯正で根本的に改善可能!
■参考記事:ガミースマイルの矯正治療と費用|原因から治療法まで徹底解説
✅ 歯肉切除(ガムリコンツアリング)
「歯ぐきが過剰に発達している」場合、歯ぐきを少し削ることでバランスを整える方法です。
「ガムリコンツアリング」とも呼ばれ、ガミースマイルの見た目を改善できます。
✔ 治療方法:レーザーやメスで歯ぐきを整える
✔ 治療時間:30分~1時間
✔ ダウンタイム:数日間の腫れや痛み(軽度)
✔ 費用相場:5~15万円
💡 歯ぐきの形を整えるだけで、より自然な笑顔に!
4-3. 重度のガミースマイル|外科手術が必要な場合
「大きく笑うと歯ぐきが大きく露出し、骨格的な問題がある」場合 は、外科手術が必要になることも。
✅ 上顎骨切り術(ルフォーⅠ型骨切り術)
上顎の骨が前に出すぎている場合、骨を適切な位置に移動させる手術を行います。
この治療は、外科的矯正(外科手術+歯科矯正) として行われることが多いです。
✔ 手術方法:上顎の骨を切り、後方に下げて固定
✔ 入院期間:1~2週間
✔ ダウンタイム:2~3ヶ月(腫れや痛みあり)
✔ 費用相場:保険適用(約30万円~)or 自費(100~200万円)
💡 重度のガミースマイルを根本から治療したい人向け!
✅ 上唇粘膜切除術(上唇の動きを制限)
笑ったときに上唇が過剰に持ち上がる場合、上唇の粘膜を一部切除して、動きを制限する手術です。
✔ 手術時間:30~60分
✔ ダウンタイム:1週間程度の腫れ
✔ 効果の持続:半永久的
✔ 費用相場:10~30万円
💡 ボトックスより長期的な効果が期待できる治療!
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5. ガミースマイルに関するよくある質問

ガミースマイルの治療を検討する際に、よくある疑問と回答をまとめました。
Q1. ガミースマイルのボトックス治療は痛いですか?
ボトックス治療の痛みは、注射の際のチクッとした痛みだけで、施術自体は数分で終わります。
注射後の痛みや腫れも少なく、ダウンタイムもほとんどありません。
痛みが心配な方は、表面麻酔を利用することも可能なので、歯科医師に相談してみてください。
Q2. ガミースマイルを改善するトレーニングはありますか?
軽度のガミースマイルであれば、トレーニングによる改善が期待できる場合もあります。
例えば、口を軽く閉じたまま口角だけを引き上げ、5秒間キープするトレーニングを1日5回行うことで、唇が上がりすぎるのを防ぐことができます。
習慣化することで上唇が引き上がりにくくなり、歯茎の露出が改善されることが期待されます。
Q3. ガミースマイルは自然に治る?
自然に改善することはありません。
ガミースマイルは、筋肉の過剰な動き・歯ぐきの発達・骨格の形状 などが原因となるため、放置しても大きな改善は期待できません。
ただし、成長過程にある子どもの場合は、歯の生え変わりや顎の成長によって多少の変化が見られることもあります。
また、軽度のケースでは加齢により上唇の筋力が低下し、歯ぐきの露出が若干減ることもありますが、大きな改善には至らないことがほとんどです。
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6. まとめ|ガミースマイルの原因を知り、最適な治療法を選ぼう!

ガミースマイルは、上唇の筋肉の動き・歯ぐきの発達・骨格の形 などが原因で、自然に治ることはほとんどありません。
しかし、適切な治療を受けることで、笑顔のバランスを整え、コンプレックスを解消できます。
📌 ガミースマイルの重要ポイント
・ 主な原因 → 上唇の動き・歯ぐきの大きさ・歯の形・上顎の突出
・ 放置するとどうなる? → 笑顔に自信が持てない・歯周病や口臭リスクが増える・口元のバランスが崩れる
・ 改善方法は状態によって異なる
✔ 軽度 → ボトックス注射・トレーニング
✔ 中度 → 歯科矯正・歯肉の調整
✔ 重度 → 外科手術(骨切り・上唇粘膜切除)
ガミースマイルの治療法はさまざまですが、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
「どの治療が最適かわからない…」と迷っている方は、専門医に相談し、自分に合った方法を見つけましょう。