最近、口の中のにおいや不快感を感じることはありませんか?
その原因のひとつが「舌苔(ぜったい)」という舌にたまる白い汚れです。舌苔は、口の中の細菌や食べ物のカス、剥がれ落ちた粘膜などが舌の表面にたまったもので、これが口臭の原因になることがよくあります。実は、歯磨きだけではこの舌苔を十分に取り除くことができません。
そのため、舌専用のケア、つまり「舌磨き」が非常に重要になります。
適切な舌磨きによって、口臭を予防するだけでなく、全身の健康にもさまざまな効果があります。本記事では、舌磨きの重要性やその効果、正しい方法について詳しく解説します。
- 1.舌苔とは
- 2.なぜ舌を磨くべきか?
- 2-1.口臭の予防
- 2-2.誤嚥性肺炎の予防
- 2-3.味覚の向上
- 2-4.腸内環境の改善
- 2-5.ドライマウス(口腔乾燥症)の予防
- 3.舌苔がたまりやすい原因
- 3-1.口呼吸
- 3-2.唾液の分泌が少ない
- 3-3.柔らかい食べ物の摂取
- 3-4.薬の副作用
- 3-5.加齢
- 3-6.ストレスや緊張
- 4.舌磨きの効果を最大限に引き出す正しいケア方法
- 4-1.舌磨きは1日1回、朝に行う
- 4-2.優しく磨く
- 4-3.舌の奥から手前に向かって一方向に磨く
- 4-4.ジェルを使って摩擦を軽減
- 4-5.舌磨きグッズは定期的に交換する
- 5.舌磨きに関するよくある質問
- 5-1.舌磨きをすると吐き気がします。どうしたらいいですか?
- 5-2.舌苔がなかなか取れません。どうすればいいですか?
- 5-3.歯ブラシを使って舌磨きをしてもいいですか?
- 6.まとめ
1.舌苔とは
舌苔は、舌の表面に付着する白っぽい苔のような物質です。
これは、食べ物のカスや口の中の細菌、剥がれ落ちた粘膜の細胞などが舌にたまり、細菌が繁殖することでできたものです。舌苔そのものは、ある程度誰にでも存在するもので、完全にゼロにする必要はありません。
しかし、舌苔が過剰に蓄積されると、口臭の原因になることが多く、さらに口腔内の健康を損なう可能性もあります。特に、食べ物のカスが舌苔と一緒になり、細菌がこれを分解する際に発生するガスが口臭の元となります。
このガスには硫黄化合物が含まれており、これがいわゆる「臭い息」を生み出します。
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2.なぜ舌を磨くべきか?
舌磨きを行うことで得られる効果は、口臭予防にとどまりません。実際、舌磨きはさまざまな健康効果をもたらします。
2-1.口臭の予防
舌苔は、口臭の主な原因の一つです。
特に、朝起きたときに口の中が乾燥し、細菌が繁殖している状態で食事を摂ると、舌苔の中の細菌が悪臭を発生させる可能性があります。舌磨きによって舌苔を取り除くことで、口臭の元を断つことができます。
2-2.誤嚥性肺炎の予防
誤嚥性肺炎は、口の中の細菌が気管支に入り込むことで引き起こされる肺炎です。
特に高齢者や、免疫力が低下している人に多く見られます。舌磨きを行い、口腔内の細菌数を減少させることで、誤嚥性肺炎のリスクを軽減できます。
2-3.味覚の向上
舌の表面には「味蕾(みらい)」と呼ばれる味覚を感じる組織があります。
舌苔がこの味蕾を覆ってしまうと、味を感じにくくなります。舌磨きを行うことで舌苔を取り除き、味覚がクリアになるため、食事がより美味しく感じられるでしょう。
2-4.腸内環境の改善
朝起きたときは、口の中に多くの細菌が存在しています。もし、この状態で食事を摂ると、細菌も一緒に体内に入り込み、腸内環境に悪影響を与える可能性があります。
特に悪玉細菌が増えると、消化器系のトラブルや便秘の原因となることも。朝食前の舌磨きは、口腔内の細菌を減らし、腸内環境の改善に寄与します。
2-5.ドライマウス(口腔乾燥症)の予防
舌磨きを行うことで唾液の分泌を促進する効果があります。唾液は口の中を潤し、細菌の増殖を防ぐ自浄作用を持っています。
特に、舌磨きを習慣化することで、ドライマウスの予防にもなり、口腔内の健康を保つことができます。
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3,舌苔がたまりやすい原因
誰にでも舌苔は付着しますが、特に溜まりやすい人には共通の特徴があります。
以下のような原因がある場合、舌磨きを積極的に行う必要があります。
3-1.口呼吸
口呼吸をしている人は、口の中が乾燥しやすく、唾液の分泌が少なくなります。
唾液は口腔内を潤すだけでなく、舌苔を洗い流す自浄作用も持っています。口呼吸によってこの作用が弱まるため、舌苔が溜まりやすくなるのです。
3-2.唾液の分泌が少ない
年齢を重ねると、唾液の分泌が減少する傾向があります。
唾液の分泌が少ないと、口の中が乾燥し、舌苔が増加します。特に高齢者や薬を常用している方は唾液分泌が低下しがちで、舌磨きが重要です。
3-3.柔らかい食べ物の摂取
現代の食生活では、柔らかい食べ物を摂ることが多くなっています。
噛む回数が少ないと唾液の分泌が減り、その結果、舌苔が溜まりやすくなります。硬い食べ物を意識して摂取し、唾液の分泌を促進することも大切です。
3-4.薬の副作用
抗生物質やステロイド剤などの薬を長期間服用していると、口腔内の細菌バランスが崩れ、舌苔が溜まりやすくなることがあります。
特に「黒毛舌(こくもうぜつ)」と呼ばれる、舌が茶色や黒色に変色する現象は、抗生物質の長期使用が原因のひとつとされています。
3-5.加齢
加齢に伴い、唾液の分泌が減少し、舌や口周りの筋力も低下します。
その結果、舌苔が溜まりやすくなります。年齢とともに舌磨きの重要性が増してくるのです。
3-6.ストレスや緊張
ストレスや緊張が原因で、唾液の分泌が減少することがあります。
これにより舌苔がたまりやすくなり、口臭の原因になることもあります。リラックスして、唾液の分泌を促すことも舌苔対策の一環です。
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4.舌磨きの効果を最大限に引き出す正しいケア方法
舌磨きはただ舌をこするだけではなく、正しい方法で行う必要があります。
誤ったやり方をすると、舌を傷つけたり、かえって口臭が悪化したりすることもあるため、以下のポイントを守りましょう。
4-1.舌磨きは1日1回、朝に行う
舌磨きは、1日に何度も行う必要はありません。
むしろ、やりすぎると舌の表面を傷つけ、唾液の分泌が減少し、かえって口臭を悪化させることがあります。1日1回、起床時の歯磨きの前に行うのが理想的です。
4-2.優しく磨く
舌の表面には、「舌乳頭(ぜつにゅうとう)」という細かい突起がたくさんあります。
これらは非常にデリケートで、強くこすりすぎると簡単に傷ついてしまいます。舌専用のブラシやシリコン製のクリーナーを使い、軽く優しく磨きましょう。
4-3.舌の奥から手前に向かって一方向に磨く
舌磨きをするときは、必ず舌の奥から手前に向かって一方向に磨くことが大切です。
奥から手前に引くことで、舌苔がのどの奥に入り込むのを防ぎます。また、舌を鏡で確認しながら行うと効果的です。
4-4.ジェルを使って摩擦を軽減
舌磨きをする際に、専用のジェルを使うと摩擦を軽減し、舌を傷つけにくくなります。
ジェルには保湿成分が含まれていることが多く、口腔内の乾燥を防ぐ効果もあります。
4-5.舌磨きグッズは定期的に交換する
舌磨きに使うブラシやスクレーパーは、定期的に交換しましょう。
一般的には、ブラシは1ヶ月に1回、シリコン製のスクレーパーは2〜3ヶ月に1回の交換が推奨されています。また、使用後はよく洗い、清潔な状態で保管することが大切です。
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5.舌磨きに関するよくある質問
「舌みがきをしているけれど、つい力を入れすぎてヒリヒリすることはありませんか?」このように、舌みがきが上手くできずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、舌みがきに関するよくある疑問や質問をまとめてご紹介します。
5-1.舌磨きをすると吐き気がします。どうしたらいいですか?
舌磨きをするときに吐き気を感じる場合は、舌をできるだけ前に出し、深呼吸しながら行うと良いでしょう。
また、力を入れすぎないことも吐き気を防ぐポイントです。
5-2.舌苔がなかなか取れません。どうすればいいですか?
舌苔が硬くなっている場合は、舌専用の保湿ジェルを使って柔らかくしてから磨くと良いでしょう。
また、無理に一度に取ろうとせず、毎日少しずつケアを続けることが大切です。
5-3.歯ブラシを使って舌磨きをしてもいいですか?
歯ブラシを使う場合、柔らかい子供用のブラシを使うのが良いですが、専用の舌ブラシを使うことをおすすめします。
歯磨き粉は舌には刺激が強すぎるため、使用しないほうが良いでしょう。
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6.まとめ
舌磨きは、健康な口腔環境を維持するために非常に重要なケアです。
口臭を防ぎ、味覚を改善し、さらには全身の健康に良い影響を与えることが確認されています。正しい方法で舌磨きを習慣化し、毎日の口腔ケアを充実させましょう。
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