- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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マウスピース矯正は目立ちにくく、取り外しも簡単なことから人気の治療法です。しかしその一方で、「口臭がきつくなる」と悩んでいる方も少なくありません。
マウスピースが洗浄不足だったり、細かな傷や汚れがあったりすると、臭いの原因になるため早めの対策が大切です。
この記事では、マウスピース矯正で口臭がきつくなる原因や放置するリスク、すぐに実践できる7つの口臭対策をわかりやすく解説します。すでにマウスピース矯正を受けている方はもちろん、これから治療を検討している方も、ぜひ参考にしてください。
- 1.マウスピース矯正で口臭がきつくなる原因
- 1-1.マウスピースを十分に洗えていない
- 1-2.マウスピースに傷がある
- 1-3.歯に磨き残しがある
- 1-4.唾液が循環しづらい
- 1-5.喫煙習慣がある
- 2.マウスピース矯正中の口臭をそのままにするリスク
- 2-1.口臭が悪化する
- 2-2.口腔トラブルにつながる
- 2-3.マウスピースの劣化を早める
- 2-4.治療の中断・長期化を招く
- 3.マウスピース矯正における7つの口臭対策
- 3-1.マウスピースを適切に洗浄する
- 3-2.マウスピースの保管方法を守る
- 3-3.口腔ケアを正しく行なう
- 3-4.食事中はマウスピースを外す
- 3-5.生活習慣を見直す
- 3-6.唾液を増やす習慣を意識する
- 3-7.定期的な歯のクリーニングを受ける
- 4.まとめ|マウスピース矯正中の口臭には適切な対策を!
1.マウスピース矯正で口臭がきつくなる原因

なぜマウスピース矯正をしていると、口臭がきつくなるのでしょうか。ここでは、具体的な原因を5つ紹介します。
1-1.マウスピースを十分に洗えていない
口臭がきつくなる原因として、マウスピースを十分に洗えていない可能性があります。
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のアライナーを1~2週間のサイクルで新しく交換しながら、徐々に歯並びを整える治療法です。
アライナーは、臭いが移りやすいプラスチック素材でできています。「いずれ交換するから」と毎日の洗浄を怠ると、飲食物の臭いが残りやすくなります。
さらに、洗浄が不十分なせいで食べカスや汚れが残ってしまい、細菌が繁殖して口臭につながるケースも少なくありません。
1-2.マウスピースに傷がある
マウスピースに傷があると、その部分に付着した細菌が繁殖して口臭が悪化することがあります。
傷がつくおもな要因として挙げられるのが、研磨剤入りの歯磨き粉や重曹で洗うことです。これらはマウスピースの表面を削ってしまい、目に見えない微細な傷を生じさせる可能性があります。
洗浄する際は、やわらかい歯ブラシで優しく洗う程度であれば問題ありません。ただし、強い力でこすったり、ゴシゴシ磨いたりすることは、傷の原因となるため避けましょう。
1-3.歯に磨き残しがある
歯をブラッシングしたときに磨き残しがあると、汚れが残ったままマウスピースを装着することになります。そのまま長時間装着すると、マウスピース内部で細菌が繁殖しやすくなり、口臭がきつくなる原因になります。
特に以下の箇所は、磨き残しが多い傾向があるので、念入りなブラッシングを心がけてください。
・奥歯や親知らずのあたり
・前歯の裏側
・歯と歯の間
・歯と歯茎の境目
1-4.唾液が循環しづらい
口内を循環する唾液は、洗浄・抗菌の作用があります。しかし、マウスピースの装着中は唾液の分泌量が減るため、口臭がきつくなるケースも少なくありません。
人によっては、マウスピースを着けると口が少し開いてしまい、口内が乾燥しやすくなるため注意が必要です。
また、口呼吸が習慣化している場合もあります。意識的に鼻呼吸に切り替えるようにしましょう。
口呼吸を改善するには、以下の方法を取り入れると効果的です。
・ガムを噛む
・舌のトレーニングを行なう
・マスクや口閉じテープを使用する
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1-5.喫煙習慣がある
喫煙習慣があると、そもそも口臭がきつくなりがちです。タバコに含まれる成分は唾液の分泌量を低下させるため、口腔内が乾燥し、細菌が繁殖しやすい環境になってしまうためです。
マウスピースを装着したまま喫煙すると、臭いの原因物質やヤニがマウスピース内部にこもり、口臭がさらに悪化する可能性があります。
本来は、喫煙のたびにマウスピースを外すのが理想です。面倒だからとそのまま喫煙すると、次のようなトラブルを招くおそれがあるため注意しましょう。
・口臭の原因となる細菌の繁殖
・マウスピースの変色・変形
・歯表面へのヤニの付着
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2.マウスピース矯正中の口臭をそのままにするリスク
マウスピース矯正中は、口臭がきつくなりやすい要素があるのは確かです。しかし、口臭をそのまま放置するとさまざまなリスクがともなうため、注意が必要です。
2-1.口臭が悪化する
洗浄を怠ったマウスピースは、それ自体が口臭の原因になります。
臭いで周囲の人に不快感を与えることは「スメルハラスメント」とも呼ばれており、適切な配慮が必要です。また、口臭を放置すると、周囲から「自己管理のできていない人」と思われる可能性もあります。
とはいえ、自分では口臭に気づきにくいケースも少なくありません。そのため、違和感を覚えた段階で原因を見極め、適切な対策を講じることが大切です。
具体的な対策は次章で紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
2-2.口腔トラブルにつながる
マウスピースの洗浄や管理が不十分なまま放置すると、口腔内で細菌が繁殖しやすくなります。こうした状態が続くと、口臭だけでなく、虫歯や歯周病といった口腔トラブルにつながるおそれがあるため注意が必要です。
特に歯周病が進行すると、細菌によって歯槽骨が徐々に溶かされ、歯がぐらつくようになるリスクもあります。また、アフタ性口内炎など、歯茎の炎症も起こりかねません。
口腔内に違和感がある場合は、トラブルが深刻化する前に早めに歯科医院で相談することが大切です。
2-3.マウスピースの劣化を早める
マウスピースの汚れや着色は、口臭の原因になるだけではなく、マウスピースそのものの劣化を早めてしまいます。
劣化が進むと、本来の矯正効果が得られず、全体の治療スケジュールにも影響しかねません。
また、マウスピースにひび割れや破損が生じた場合は、歯茎や舌などの粘膜を傷付けるおそれもあります。異変を感じた際は使用を中止し、早急に歯科医院へ相談しましょう。
2-4.治療の中断・長期化を招く
口臭の原因がブラッシング不足である場合、虫歯や歯周病を併発する可能性もあります。
虫歯や歯周病が見つかった場合は、矯正治療を中断し、そちらの治療を優先するのが一般的です。その結果、当初の計画どおりに治療が進まなくなることがあります。
さらに、治療を終えた段階で歯並びが変化していた場合、マウスピースの作り直しが必要になるかもしれません。そうなると、矯正期間が延びるだけでなく、追加の通院や費用が発生する可能性もあります。
3.マウスピース矯正における7つの口臭対策

ここからは、マウスピース矯正中の口臭対策を7つ紹介します。日常で取り入れやすいものばかりなので、ぜひチェックしてみてください。
3-1.マウスピースを適切に洗浄する
口臭対策として、マウスピースを適切な方法で洗浄し、細菌の繁殖を防ぐことが重要です。基本的に、食後や就寝前のタイミングで洗うのを習慣化すれば、洗い忘れを防げます。
マウスピースを洗う際は、以下のポイントを押さえましょう。
・やわらかい歯ブラシを使う
・優しくブラッシングする
・細かいところも丁寧に洗う
・40度以下のぬるま湯を使う
また、マウスピースの臭いや黄ばみを予防するため、1週間に1回を目安に洗浄剤を使うのもおすすめです。洗浄剤は、大きく2つのタイプに分かれます。
| 洗浄剤のタイプ | 特徴 |
| タブレットタイプ | ・タブレットを水に溶かし、マウスピースを浸け置き洗いする ・全体の汚れを洗浄できる |
| 泡タイプ | ・マウスピースに泡をスプレーし、軽くブラッシングして洗う ・外出先や旅行先でも手軽に使える |
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3-2.マウスピースの保管方法を守る
口臭を抑えるには、マウスピースを適切に保管する必要があります。保管の際は、以下の点に気を付けましょう。
・通気性のある専用ケースに入れる
・ケースは直射日光の当たらない場所に置く
・ティッシュに包んだまま保管しない
通気性のある専用ケースに保管すれば、雑菌の繁殖を抑えられます。また、変形を防ぐために、直射日光の当たる場所での保管は避けましょう。
マウスピースを洗ったあと、ティッシュに包んだままにすると、雑菌が繁殖したり、誤って捨てたりするおそれがあります。専用ケースに入れて保管することを習慣化するとよいでしょう。
なお、乾燥によるマウスピースの劣化を防ぎたい場合は、水に浸けて保管するという方法もあります。ただし、清潔な状態を保つために、飲料水を使用することや、1日1回の水の取り替えといったルールを守らなければなりません。
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3-3.口腔ケアを正しく行なう
| 順番 | ポイント |
| 1.デンタルフロス | ・歯間にデンタルフロスを滑り込ませ、食べカスや汚れを除去する ・歯ブラシでは除去しづらい汚れに対処できる |
| 2.歯磨き | ・歯と歯茎の間に45度の角度で歯ブラシを当て、小刻みに動かす ・歯1本に対して10~20回ほどブラッシングする |
| 3.舌磨き | ・舌ブラシもしくは歯ブラシを使って、舌の表面の細菌を除去する ・1日1回を目安として、朝に行なう |
なお、外出先で普段のケアが難しいときは、携帯用マウスウォッシュなどを活用するとよいでしょう。
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3-4.食事中はマウスピースを外す
食事中は、マウスピースを外すのが基本的なルールです。食べカスがマウスピースのなかに入ると細菌が増え、口臭の原因になります。
また、カレーやコーヒーなどの飲食物はマウスピースに臭いが移りやすいため、しっかり歯磨きしてから再装着するようにしましょう。
なお、マウスピースの装着時間を多く確保するためには、間食の回数自体を減らすことが重要です。
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3-5.生活習慣を見直す
生活習慣を見直すことも、口臭対策の一つです。
例えば、こまめに水分を摂れば、口腔内の乾燥を防いで唾液の分泌を促せます。ただし、マウスピースを装着したまま飲み物を口にする場合は、水や白湯を選び、糖分や酸を含む飲み物は避けましょう。
また、一時的な口臭を抑えるという点では、臭いの強い食べ物を控えるのも有効です。さらに、喫煙習慣がある場合は、禁煙にチャレンジするのもよいでしょう。
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3-6.唾液を増やす習慣を意識する
唾液の分泌を促すと口腔内の自浄作用が高まり、口臭予防につながります。
唾液の量を増やすには、以下の対策を取り入れるとよいでしょう。
| 対策 | ポイント |
| よく噛んで食べる | ・よく噛むことで唾液の分泌を促せる ・一口当たり30回を目安に噛む |
| リラックスして過ごす | ・自律神経が整うことで、唾液の分泌量が安定する ・7時間以上の十分な睡眠を取ったり、趣味の時間を作ったりする |
| 口の体操・マッサージを行う | ・口の体操・マッサージにより、唾液の量が増える 【口の体操例】 【口周りのマッサージ例】 |
3-7.定期的な歯のクリーニングを受ける
毎日のセルフケアをしっかりと行なっていても、多少の磨き残しは生じてしまいます。そのため、蓄積した歯石や汚れは、歯科医院で定期的にクリーニングしてもらうのがおすすめです。
歯科医院でのクリーニングは、3~6ヵ月に1回を目安にするとよいでしょう。定期的な受診の機会を設けることで、自分では気づいていない口腔トラブルにも早期に対処してもらえます。
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4.まとめ|マウスピース矯正中の口臭には適切な対策を!
マウスピース矯正中に口臭がきつくなる原因には、マウスピースの洗浄不足や細かい傷の放置、歯の磨き残しなどが挙げられます。マウスピースの適切な洗浄や保管方法を守ることはもちろん、必要に応じて生活習慣の見直しも検討しましょう。
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