銀歯は歯列矯正に影響する？ 銀歯を白くしたい人はタイミングも大事！

歯並びを良くしたいけれど、「銀歯があっても大丈夫なの？」と不安な方も多いと思います。

被せ物や詰め物がある場合、矯正装置は付けられるのか、歯の動きに支障は出ないのか、など気になりますよね。

この記事では、銀歯が歯列矯正に及ぼす影響や、注意すべき点を詳しく解説します。

また、歯並びと同時に、銀歯を白い詰め物に替えようとお考えの方にも、必読な情報をご紹介しています。

結論から言うと、基本的に銀歯があっても歯列矯正は可能です。

ただし、患者さんの歯の状況によっては、矯正中や矯正の前後で考慮すべきことがあります。

また、矯正の方法によって、銀歯による影響は大きく変わってきます。

それぞれ次の章から詳しく見ていきましょう。

一般的に歯並びを矯正する方法には、マウスピース矯正とワイヤー矯正の2種類があります。いずれの方法にしても、銀歯があることで矯正ができなくなることはありません。ただし、向き・不向きがあります。

歯列矯正を始めるにあたり、まずカウンセリングと合わせてレントゲン撮影を行います。その際、銀歯の状態もしっかりと確認するのが一般的です。問題なく機能している場合は、基本的にそのまま矯正治療を進めることができます。

一方で、銀歯が摩耗していたり、つぶれていたり、欠けているようなケースでは、矯正前に取り外すこともあります。

基本的に、銀歯があっても歯列矯正は可能です。しかし、治療にあたって十分に気を付けておくべきことがあります。

銀歯など、詰め物や被せ物がある場合、見えないその下の部分で虫歯が進行していることがあります。
虫歯を放置して悪化すると、最終的には抜歯も避けられません。せっかく歯並びを整えている最中に虫歯治療が必要になると、矯正の計画も大きく崩れてしまいます。

そうならないためにも、虫歯が見つかった場合はまずその治療を先に行うため、矯正の開始が遅れてしまいます。

今ある銀歯は、矯正前の噛み合わせに基づいて作製されています。そのため、矯正治療によって歯の位置や高さ、傾きが変わると、噛み合わせが悪くなってしまう場合もあります。

矯正完了後は、銀歯も新たに再治療するケースがあることを知っておきましょう。

前述した虫歯や噛み合わせの問題は、事前の検査を入念に行い、それを基に正しい矯正計画を立てることで解決できます。

そのためには、信頼できて腕のある歯科クリニックを選ぶようにしましょう。

歯並びを美しくするのであれば、「どうせなら一緒に銀歯も白い歯にしたい」と思われる方は多いです。

矯正と新たな詰め物の両方の改善を考えている方に、知っておくべきことを解説します。

銀歯を新しく白い素材にするのであれば、矯正治療が完了した後にしましょう。

銀歯を白い歯に替えるためには、金属の詰め物や被せ物を取り外し、セラミックなどの別の素材で作り直す処置が必要です。
ただし、矯正中は歯の位置や角度、歯と歯の間隔が日々変化していきます。そのため、歯並びが完成した状態になってからでないと、最適な噛み合わせのものが作れません。

歯列矯正と合わせて銀歯を白くしたい方は、事前に担当医と相談をして、一貫した計画を立てることが重要です。

歯を白く見せる詰め物・被せ物には、いくつかの素材が使われます。
それぞれに特徴がありますので、その良し悪しをご紹介します。

🔵コンポジットレジン

コンポジットレジンは、プラスチックに小さなセラミックの粒を混ぜて作った白い詰め物です。「レジン」や「CR」と呼ばれることもあります。

柔らかいペースト状なので、歯の形に合わせて詰めやすく、細かい部分にも使えます。専用のライトを当てると、すぐに固まるので短時間で、通常は１回の治療で終わります。自然の歯に近い色で仕上がるため、前歯に使ってもほとんど目立ちません。

ただし、金属に比べると少し強度が低く、奥歯のように噛む力が強い部分だと欠けることがあります。また、時間が経つと色が少し変わることがあるので、定期的なチェックがおすすめです。

🔵オールセラミック

オールセラミックは、自然な歯の色や質感に近づけられる白い被せ物です。汚れがつきにくく、時間が経っても変色しにくいのが特徴です。さらに、自分の歯の色に合わせて微調整できるため、とても自然な見た目に仕上げられます。審美性と耐久性を兼ね備えた、使いやすい素材といえます。

銀歯では心配される金属アレルギーや歯茎の変色も、オールセラミックなら起こりにくいです。

ただし、強い衝撃や長く強く噛む力には弱く、まれに割れることがあります。また、自費診療のため、費用が少し高くなる点も知っておく必要があります。

🔵ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、プラスチックにセラミックの粒を混ぜて作られた被せ物です。見た目や機能は、レジンとオールセラミックの中間くらいの特徴があります。

耐久性はしっかりありますが、見た目の美しさはオールセラミックにはやや劣ります。また、プラスチックを含むため、時間が経つと少し色が変わることがあります。

メリットは、オールセラミックに比べて費用を抑えられることです。2014年からは保険適用になったため、より気軽に治療を受けられるようになりました。

歯並びや銀歯のコンプレックスを解消できれば、口元に自信が持てるようになり、日常の中で大きな変化を実感できます。

機能面では、噛み合わせが良くなることで食事がよりおいしく感じられるようになったり、滑舌が良くなったりする効果があります。

また、審美面では歯が白くなることで、人前で話すことや笑うことに抵抗がなくなります。

今少しでも歯の悩みを抱えている方は、一度歯科クリニックに相談してみることをおすすめします。

銀歯があっても歯列矯正は問題なくできることがほとんどです。ただし、マウスピース矯正の方が相性が良く、ワイヤー矯正の場合は矯正装置を取り付けるのに特別な処置が必要な場合があります。

どちらにせよ、事前にしっかりとした検査を行い、治療計画を立てることが大事です。

また、銀歯を白くしたい場合は、基本的に矯正治療が終わってから行います。自分に合った素材の詰め物を選び、美しい歯を手に入れましょう。

ウィスマイルでは、マウスピース矯正ができる提携の歯科クリニックを全国150院の中から探すことができます。銀歯があっても問題なく、虫歯治療や新しい詰め物の治療も得意なクリニックが多数加盟しております。信頼できるクリニックを見つけるのにぜひご活用ください！