
お口のケアのためによく使われるデンタルフロス。
ですが、使った後に痛みや出血があり「やりすぎているのでは?」と不安になったことがある人もいるかと思います。
フロスは正しく使うことで効果を発揮しますが、力を入れすぎたり、1日に何度も使ってしまうと歯茎が傷ついたり、下がるなどのトラブルにつながることもあるんです。
今回はフロスの適切な使い方や、知らずにやってしまいがちなNG習慣を詳しく解説します。
- 1. デンタルフロスに「やりすぎ」はある?
- 2. デンタルフロスで起こりやすいトラブル
- 2-1. 歯茎が下がる(歯肉退縮)可能性
- 2-2. 出血や痛み、腫れが続くことがある
- 2-3. 歯が浮くような違和感が出ることがある
- 3. 知らずにやっている?デンタルフロスのNG習慣
- 3-1. 強い力で歯茎に押し込んでいる
- 3-2. 1日に必要以上のフロスをしている
- 3-3. 歯と歯の間でゴシゴシ動かしすぎている
- 3-4. 歯間に合わないフロスを使い続けている
- 4. 歯茎を傷つけないデンタルフロスの正しい使い方と頻度
- 4-1. 基本の頻度|1日1回の就寝前が目安
- 4-2. デンタルフロスの正しい動かし方
- 5. こんな症状が出たら要注意|デンタルフロスのやりすぎサインと歯科受診の目安
- 5-1. フロス使用後に出血が出る場合
- 5-2. 歯茎の痛みや違和感が数日続く場合
- 5-3. 歯茎が下がった・しみると感じる場合
- 5-4. フロスが特定の歯だけ引っかかる・入らない場合
- 6. まとめ|デンタルフロスは「やりすぎ」より正しい使い方が大切
1. デンタルフロスに「やりすぎ」はある?
デンタルフロスは、歯ブラシの毛先が届かない歯と歯の間の歯垢(プラーク)を取り除くために欠かせないアイテムです。
虫歯や歯周病を予防するために毎日使うことが推奨されており、1日1回程度であればやりすぎではありません。
ただし、デンタルフロスは正しく使うことで効果を発揮するもの。
使い方や力加減、歯の状態によってはトラブルにつながるケースもあります。
2. デンタルフロスで起こりやすいトラブル

デンタルフロスは正しく使えばお口の健康を守る強い味方ですが、刺激が強すぎる使い方をしてしまうと、歯茎を傷つけるリスクがあります。
ここではフロスの刺激によって起こりやすい3つのトラブルについて解説します。
2-1. 歯茎が下がる(歯肉退縮)可能性
強い力でデンタルフロスを押し込んだり、必要以上にやりすぎたりすると、歯茎に物理的な負担がかかり、歯茎が下がって歯の根元が見えてしまう「歯肉退縮」を引き起こすことがあります。
ただし、歯肉退縮の原因はデンタルフロスだけではありません。
加齢や歯周病の進行、噛み合わせや歯並びなどさまざまな要因が重なって起こります。
適切な力加減や使い方であればプラークのみを除去し、歯茎を下げる心配はほとんどありません。
2-2. 出血や痛み、腫れが続くことがある
1日に何度もデンタルフロスを使ったり、歯茎に強く押し込んだりすると、歯茎が強い刺激を受け、出血や痛み、腫れが出やすくなります。
フロスを使うたびに出血する、使った後に痛みが残る、歯茎の腫れが続く場合は、フロスによって歯茎に負担をかけている可能性があります。
一時的な出血は歯茎に炎症がある場合にも起こりますが、歯茎に負担がかかる状態が続くと症状が長引きやすくなるので注意が必要です。
2-3. 歯が浮くような違和感が出ることがある
フロスをした後に歯が浮いたような感じや、物を噛んだ時の違和感が出ることがあります。
これは歯と歯の間や歯の周りが強い刺激を受けた時に一時的に起こることがある症状です。
特に誤ったフロスの使い方をすると歯の周りの組織に負担がかかり起こりやすくなります。
違和感が何度もでる場合や、特定の歯だけ集中して起こる場合は、力加減やフロスの使用頻度を見直しましょう。
3. 知らずにやっている?デンタルフロスのNG習慣

お口の健康を意識するほど、つい頑張りすぎてしまうフロスケア。
ですが、間違った使い方をしてしまうと、歯茎を傷つけるリスクが高くなってしまいます。
ここでは、初心者がやりがちな力任せなフロスの押し込みや、歯の隙間に合わないアイテムの使用など、歯茎の健康を損ねてしまうNG習慣をご紹介します。
3-1. 強い力で歯茎に押し込んでいる
初心者が一番やりがちなNG行動は、力を入れすぎてしまうことです。
フロスを歯の間に通す時に勢いよく押し込んだり、歯茎の奥まで強く入れてしまうと、強い刺激によって炎症や痛みが起こることがあります。
フロスは強く押し込むのではなく、歯の側面に沿わせて滑り込ませて優しく動かすイメージで使いましょう。
3-2. 1日に必要以上のフロスをしている
汚れをしっかり落としたいという思いから、毎食後など1日に何度もフロスを通す方もいますが、基本的には1日1回で十分な効果が期待できます。
必要以上に使うと歯茎が強い刺激を受けるリスクあるので、1日に何度もやるのではなく1回のケアを丁寧にすることが大切です。
3-3. 歯と歯の間でゴシゴシ動かしすぎている
汚れを落とすことを意識するあまり、ゴシゴシと動かしてしまうケースもよく見られます。
このような使い方は、歯と歯の間にある三角の形をした歯肉「歯間乳頭」に刺激が伝わりやすく、歯茎の負担が大きくなる原因になります。
フロスは歯の側面に沿わせて上下に動かして使いましょう。
3-4. 歯間に合わないフロスを使い続けている
歯間の広さには個人差があり、すべての人に同じフロスが合うわけではありません。
歯間が狭い部分に太すぎるフロスを無理に通そうとしたり、歯間が広いのに細いフロスを使い続けたりすると、歯茎や歯周組織に余計な負担がかかります。
場合によってはフロスではなく「歯間ブラシ」が合っている場合もあります。
合わないままフロスを使い続けていないか適度に見直すことも大切です。
4. 歯茎を傷つけないデンタルフロスの正しい使い方と頻度

フロスによるトラブルを防ぎ、効果を最大限に引き出すために最も大切なのは、正しい使い方を知ること。
ポイントを絞った適切なケアさえ身につければ、歯茎を傷つける心配なくお口の健康を守ることができます。
ここでは、今日からすぐに実践できるフロスの正しい使い方をご紹介します。
4-1. 基本の頻度|1日1回の就寝前が目安
デンタルフロスの使用頻度は、1日1回が目安とされており、特に寝る前のタイミングがオススメです。
寝ている間は唾液の分泌量が減り、お口の中で細菌が増殖しやすくなります。
そのため、寝る前に歯と歯の間を清潔にしておくことが大切です。
ただし、歯茎の状態や治療内容によっては歯科医院から別の指示が出る場合があります。その場合は医師の指示に従いましょう。
4-2. デンタルフロスの正しい動かし方
フロスは歯と歯の間で左右に擦るのではなく、歯の側面に沿わせて優しく上下に動かして使うのが基本です。
🦷デンタルフロスの正しい使い方
1. ゆっくり通す
勢いよく押し込まず、歯と歯の接触点を超えるまで少しずつ動かすことを意識しましょう。
2. 上下に動かして汚れをかき出す
片側の歯の側面に軽く当てるようにし、歯の根本から噛む面の方向へ上下に動かします。
デンタルフロスは削ったり磨くものではなく、歯の形に沿って汚れを拭き取るイメージで使うことが大切です。
歯茎を傷つけないために、強い力をかけない、歯に突き刺さない、大きく左右に動かさないことがポイントです。
正しい使い方を意識することで、やり過ぎによるトラブルを防ぎながら、フロスの効果を十分に発揮することができます。
5. こんな症状が出たら要注意|デンタルフロスのやりすぎサインと歯科受診の目安

フロスによって起きる出血や違和感。
一時的なものであれば心配ありませんが、もしかすると虫歯や歯周病が原因かもしれません。
「フロスが引っかかる」「歯茎が下がってきた気がする」などの症状別に、考えられる原因と対処法を解説します。
5-1. フロス使用後に出血が出る場合
フロスを使って少し出血すること自体は必ずしも異常ではなく、フロスを使い始めた時期や、歯茎に軽い炎症がある場合は、一時的に出血することがあります。
ただし、以下のような場合は注意が必要です。
・フロスを使うたびに出血する
・数日〜1週間以上出血が続く
・痛みや腫れがある
このような場合はフロスを強く押し込みすぎて歯茎を傷つけていたり、歯周病が進行している可能性があります。
1〜2日で治まる場合は、 フロスの力加減を気をつけながら継続して問題ありません。
もし出血が続いたり、悪化する場合は一度フロスの使用を中止し、歯科医院へ相談しましょう。
5-2. 歯茎の痛みや違和感が数日続く場合
フロスの使用後に「歯茎ヒリヒリする」「触ると痛い」「違和感が取れない」といった症状が数日以上続く場合は、使い方に原因がある可能性があります。
下記が原因で歯茎が強い刺激を受けている場合があるので、一度使い方を見直してみましょう。
⚠️歯茎の痛みや違和感が続くよくある原因
・歯茎にフロスを強く当てている
・左右に強く動かしている
・歯間に合わないフロスを無理に通している
軽い違和感がすぐ消えるようであれば使い方を見直して様子見してみましょう。
もし痛みが続いたり、症状が悪化する場合はフロスの使用を中止して、歯科医院に相談してみてください。
5-3. 歯茎が下がった・しみると感じる場合
「歯が長く見える気がする」「冷たいものがしみやすくなった」など、見た目の変化や知覚過敏が出ている場合は、歯肉退縮(歯茎が下がる状態)が起きている可能性があります。
フロスの誤った使い方により歯茎に刺激が加わり、徐々に下がってしまうケースもゼロではありませんが、歯周病や加齢、歯磨きの力が強すぎることが原因になることもあり判断が難しい症状です。
一時的なしみや違和感の場合はケア方法を見直して様子見し、歯茎の位置が明らかに変わったり、しみが続くようであれば早めに歯科医院を受診しましょう。
放っておくと知覚過敏が悪化したり、見た目の変化につながることもあるため、違和感の段階で早めに相談することが大切です。
5-4. フロスが特定の歯だけ引っかかる・入らない場合
「毎回同じ場所で糸が切れる」「ザラザラする」という場合は、無理に押し込んで使うのはやめましょう。
フロスの使い方ではなく、歯の状態に問題がある可能性があります。
⚠️フロスが引っかかる・入らない場合に考えられる原因
・虫歯や詰め物、被せ物の段差
・歯並びの問題
・歯と歯の接触がきつい
・歯石の付着
少し引っかかる程度であれば、無理せず別のフロスや種類を検討で問題ありませんが、まったく通らなかったり、糸が切れる場合は使用を中止し、歯科医院に相談しましょう。
無理に通そうとすれば歯茎を傷つけたり、詰め物を傷める原因にもなるため注意が必要です。
6. まとめ|デンタルフロスは「やりすぎ」より正しい使い方が大切
デンタルフロスは適切な頻度と使い方をすれば歯ブラシだけでは落としきれない汚れを取ることができ、虫歯や歯周病予防も期待できるセルフケアです。
ポイントは目安は1日1回、就寝前に優しく使うこと。
歯茎に強く押し込む、1日に何度も通す、歯間に合わないフロスを無理に使うなどは、歯茎の炎症や違和感、歯肉退縮の原因につながる可能性があるので注意しましょう。
また歯並びや噛み合わせの状態によってはデンタルフロスの使い方だけではなく歯間環境(歯並び)を整えることがケアのしやすさにつながるケースもあるので、もし気になる症状があれば早めに歯科医院に相談しましょう。
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