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マウスピース矯正ができない歯並びとは?知恵袋の声から見る原因と他の選択肢を解説

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

「マウスピース矯正ができないと言われたら、基本的にどこの歯医者でもしてもらえない歯並びってことですかね?」

「インビザラインでできない症例の歯並びってあるんですか?」

など、Yahoo!知恵袋には、マウスピース矯正に関する不安や疑問の声が多く寄せられています。

 

この記事では、そうした声をもとに、マウスピース矯正が適さない歯並びや、その理由代替の治療法について詳しく解説します。

1. 知恵袋に見る「マウスピース矯正ができない」と言われた人の声

マウスピース矯正は「目立たない」「取り外せる」「痛みが少ない」といったメリットから、近年とても人気が高まっています。しかし一方で、「できないと言われた」「自分は無理かもしれない」と悩んでいる人の声も少なくありません。

 

ここでは、実際にYahoo!知恵袋に投稿された内容から、読者と同じような不安を感じている人たちの声をピックアップし、それぞれの背景にある疑問を見ていきましょう。

1-1. 「マウスピース矯正ができないと言われたら、基本的にどこの歯医者でもしてもらえない歯並びってことですかね?」

「マウスピース矯正ができないと言われたら、基本的にどこの歯医者でもしてもらえない歯並びってことですかね?」

出典:Yahoo!知恵袋

 

このような投稿からもわかるように、矯正相談に行った際に「あなたにはマウスピース矯正は適さない」と診断されてしまい、深く落ち込んでしまう方もいます。

「もしかして、自分の歯並びはどこへ行っても無理なのでは…?」と不安になるのは自然なことです。
ですが、医院によって診断の基準や治療方針が異なることもあるため一度の判断だけで諦める必要はありません

1-2. 「インビザラインでできない症例の歯並びってあるんですか?」

「インビザラインでできない症例の歯並びってあるんですか?インターネットで調べると、医院によって『インビザラインでできない症例はない』『インビザラインでは限られた症例のみの矯正しかできない』など、サイトに書かれていることが違います。」

出典:Yahoo!知恵袋

 

この投稿のように、インビザラインなどのマウスピース矯正が「万能なのか、それとも症例が限られるのか」について、ネット上の情報が混在していることに混乱する方も多く見られます。

確かに、マウスピース矯正の適応範囲は以前より広がってきていますがすべての歯並びや咬合の状態に対応できるわけではありません

 

次章では、具体的に「どのような歯並びがマウスピース矯正に向かないのか?」について詳しく見ていきましょう。

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2. マウスピース矯正が適さない歯並びとは?

マウスピース矯正は多くのケースで対応可能な治療法となっていますが、すべての歯並びに適しているわけではありません。

 

ここでは、マウスピース矯正が適さない、または注意が必要な歯並びの特徴についてご紹介します。

2-1. 重度の歯周病がある場合

歯周病が進行していると、歯を支える骨(歯槽骨)が弱くなっており、矯正による力でさらに歯を揺さぶることは、大きなリスクを伴います。

 

重度の場合、歯の動揺や抜け落ちの可能性すらあるため、矯正治療を行う前に歯周病の治療とコントロールが必須です。症状が安定している軽度〜中等度のケースでは、連携しながら治療を進めることも可能です。

2-2. 重度の不正咬合に該当する場合

噛み合わせに明らかなズレがある「骨格性不正咬合」や、前後・左右に大きくずれた咬合は、マウスピース単体では十分な治療が難しいとされています。歯の移動だけではなく、骨格の補正が必要なケースも多く、その場合は外科矯正やワイヤー矯正との併用が現実的です。

2-3. 先天的なあごの骨格に問題がある場合

上下のあごの大きさや位置関係に生まれつき問題があると、マウスピース矯正では歯を動かすだけの治療に限られるため根本的な改善には至らないことがあります。こういったケースでは、顔貌のバランスまで考慮した矯正計画が求められるため、専門的な診断と治療方針の選定が必要です。

2-4. インプラントが複数ある場合

インプラントは人工歯根であり、天然歯のように動かすことができません。そのため、インプラントの周囲にある歯を大きく動かす必要がある場合、移動範囲が制限されることがあります。

設置部位や本数によっては、治療プランの調整や別の方法を検討する必要があります

2-5. 親知らず以外の埋伏歯がある場合

本来は生えるべき永久歯が骨の中に埋まったままになっている「埋伏歯」は、矯正治療の進行を妨げることがあります。特に動かす歯の近くに埋伏歯が存在する場合、マウスピースでのアプローチには限界があるため、抜歯や経過観察が必要となる場合もあります。

2-6. 永久歯が生え揃っていない場合

マウスピース矯正は成人を中心とした治療法のため、すべての永久歯が萌出していない子どもには適応しづらい面があります。成長過程にある10代前半では、骨格や歯列の変化を見ながら適切なタイミングで矯正を始める必要があるため、慎重な判断が求められます。

2-7. 自己管理ができない場合

マウスピース矯正は、1日20〜22時間の装着が基本であり、患者自身が装着管理を徹底することが治療成功の鍵です。紛失や破損長時間の非装着が繰り返されると、予定通りに歯が動かず、治療が長引いたり、効果が出ないこともあります。生活スタイルや性格に合わせた治療法の選択も重要です。

 

次の章では、なぜこれらの歯並びにはマウスピース矯正が適していないのか、その理由を詳しく解説していきます。

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3. なぜマウスピース矯正では対応できないのか?

前章では、マウスピース矯正が適さない歯並びの具体例をご紹介しました。
では、なぜそうしたケースにマウスピース矯正が対応できないのか、その根本的な理由を理解しておくことも大切です。

 

この章では、マウスピース矯正の「仕組み」や「限界」に着目しながら、対応できない背景について解説します。

3-1. 歯の移動範囲に限界があるため

マウスピース矯正では、数ミリ単位で徐々に歯を動かしていく「段階的な移動」が基本です。
しかし、重度の叢生や大きなズレがある症例では動かす距離が大きくなりすぎるため、マウスピースの設計上対応が難しくなる場合があります。

また、一部の歯を大きく回転させる必要がある場合も、動きの制御が難しく、精度が不十分になりやすい傾向があります。

3-2. 顎の骨格へのアプローチができない

マウスピース矯正は、あくまで「歯の位置」を調整する治療法です。そのため、上顎・下顎の骨格に由来する出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)など、骨格的な原因による不正咬合には対応できません

骨格のバランスを改善するには、ワイヤー矯正や外科矯正を組み合わせる必要があるケースが多いです。

3-3. 咬み合わせの微調整が難しいこともある

マウスピース矯正は、透明な装置によって歯を動かすため、ワイヤー矯正と比べて力のコントロールに限界があります。
特に、上下の歯の噛み合わせを細かく調整する「咬合誘導咬合面の仕上げなどの繊細な動きはマウスピースだけでは難しい場合があります。

 

また、噛み合わせにズレがある症例や、歯が上下左右で複雑にずれている場合には、正確な咬合を作るためにワイヤーによる調整が必要になることも。

 

次章では、「マウスピース矯正ができなかった場合、他にどんな選択肢があるのか?」について解説していきます。

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4. マウスピース矯正ができない場合の代替案とは?

「マウスピース矯正が合わないと言われたけど、他に方法はないの?」
そんな不安を抱える方も少なくありません。マウスピース矯正が適応外だった場合でも、他の矯正治療法によって理想の歯並びを目指すことは可能です。

 

ここでは、マウスピース矯正が難しいケースに対応できる主な代替治療法をご紹介します。

4-1. ワイヤー矯正(表側矯正)

もっとも一般的で幅広い症例に対応可能な矯正方法がワイヤー矯正です。
金属製または目立ちにくいセラミック製のブラケットとワイヤーを用いて、歯に力をかけて動かします。

 

・適応範囲が広く、重度の叢生や骨格性の咬合異常にも対応可

・精密な咬合調整が可能で、細かなコントロール力に優れている

 

マウスピース矯正で対応が難しかったケースでも多くがワイヤー矯正で治療可能とされています。

4-2. ハイブリッド矯正も視野に入れる

マウスピース矯正とワイヤー矯正を組み合わせた「ハイブリッド矯正」という選択肢もあります。

 

・前歯など目立つ部分はマウスピース矯正、奥歯や移動が難しい箇所はワイヤー矯正で対応

・美観と機能性のバランスが取りやすい

 

審美性と治療精度の両立を目指したい方にとって、柔軟な選択肢として注目されています。

4-3. 外科的矯正(外科矯正手術との併用)

顎の骨格に原因がある出っ歯・受け口・顎変形症などの場合、矯正治療と外科手術を併用する「外科矯正」が必要となることもあります。

 

・上下顎の骨格のズレを外科的に整える

・外見(横顔や顎のライン)も改善が期待できる

 

保険適用となる場合もあり、医科との連携を含めた専門的な対応が求められます。

 

このように、マウスピース矯正ができないからといって矯正を諦める必要はありません。
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、歯科医師とのカウンセリングで最適な治療法を選ぶことが大切です。

 

次の章では、逆に「マウスピース矯正が向いている人の特徴」についてご紹介します。

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5. マウスピース矯正が向いている人の特徴も確認しよう

ここまで、マウスピース矯正が難しいケースや代替案についてご紹介してきました。
では逆に、どんな人ならマウスピース矯正に向いているのでしょうか?

 

この章では、「マウスピース矯正が効果を発揮しやすい人」の特徴を、症例やライフスタイルの観点からご紹介します。

5-1. 軽度〜中等度のすきっ歯・出っ歯・ねじれなど

マウスピース矯正は、歯の移動量が比較的少なくて済む症例に適しています
例えば、

 

・軽度のすきっ歯(空隙歯列)

・歯が少し前に出ている程度の出っ歯(上顎前突)

・ねじれや傾きが軽度の叢生(ガタガタ)

 

といったケースは、マウスピースでも十分に対応可能です。

5-2. 見た目の改善を目的とした矯正を希望している方

「口元をすっきり見せたい」「笑ったときの歯並びを整えたい」など、審美的な改善が主な目的であれば、マウスピース矯正は非常に有効です。

 

前歯の見た目の改善や、横顔のラインの整えなどを目指す治療では、マウスピースの特性を活かして目立たずに治療が行える点が大きな魅力です。

5-3. 自己管理ができ、装着時間を守れる人

マウスピース矯正は、1日20〜22時間の装着が必須となる“己管理型自”の矯正方法です。

 

・毎日の装着を習慣化できる

・食事や歯磨きのたびにきちんと取り外してケアできる

・紛失・破損を避けて丁寧に扱える

 

こういった習慣や性格を持っている方はマウスピース矯正との相性が良く、スムーズな治療結果が得られやすいでしょう。

 

「自分の歯並びは向いてるかな?」と不安に思ったら、まずは歯科医院での無料カウンセリングや精密検査を受けてみましょう。
正確な診断のうえで、自分に合った治療法を一緒に選んでいくことが大切です。

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6. まとめ|できないと諦めず、自分に合った方法を選ぼう

マウスピース矯正は魅力的な選択肢ですが、すべての人に向いているわけではありません。

 

今回ご紹介したように、骨格のズレや重度の不正咬合など、マウスピース矯正では対応が難しい症例も存在します。しかし、代替となるワイヤー矯正やハイブリッド矯正、さらには外科矯正など、選択肢は決して一つではありません。

 

「マウスピース矯正ができない」と診断されても、矯正治療そのものを諦める必要はないのです。

まずは、信頼できる矯正歯科で自分の歯並びの状態を正しく診断してもらい納得できる治療法を見つけましょう

 

あなたの理想の笑顔に近づくための一歩として、この記事がその後押しになれば幸いです。

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