- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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「毎日歯を磨いているのに、どうして虫歯になるの?」と思ったことはありませんか?
虫歯は誰もが経験しうる身近な病気ですが、原因を正しく理解して適切な対策をすれば、予防できるものでもあります。
この記事では、虫歯の3大原因からセルフケアのコツ、歯科医院で受けられる専門的なケア、さらに歯列矯正が虫歯予防に役立つ理由まで幅広く解説します。虫歯でお悩みの方はもちろん、生涯にわたり健康な歯を維持したい方は、ぜひ参考にしてください。
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- 1. 虫歯の3大原因は「細菌」「食物」「歯の質」
- 2. 3大要因から学ぶ虫歯対策の基本
- 2-1. 虫歯菌を減らす
- 2-2. 虫歯菌の活動を抑える
- 2-3. 歯を丈夫にする
- 3.【虫歯対策のセルフケア】①歯磨き
- 3-1.「食べたら磨く」を習慣づける
- 3-2. 歯磨き粉はフッ素配合のものを選ぶ
- 3-3. 歯ブラシに加えて歯間ケア用品を取り入れる
- 4.【虫歯対策のセルフケア】②食習慣の見直し
- 4-1. よく噛んで唾液の分泌を促す
- 4-2. だらだら食べない
- 4-3. 食品に含まれる糖の種類にも気を付ける
- 5. 歯科医院で受けられる口腔ケア
- 5-1. 歯のクリーニング(PMTC)
- 5-2. フッ素塗布
- 5-3. シーラント
- 5-4. 歯磨き指導(TBI)
- 6. 歯列矯正が虫歯予防に役立つこともある
- 7. まとめ|虫歯対策は毎日の積み重ねが大切
1. 虫歯の3大原因は「細菌」「食物」「歯の質」
虫歯は、口の中にいる細菌(虫歯菌)、食べ物に含まれる糖分、そして歯の強さ(酸への抵抗力)という3つの要因が重なり、一定の口内状態が続くことで発生します。もう少し詳しく説明すると、虫歯菌が糖分をエサにして作った酸が、歯の表面を少しずつ溶かしていくことで、虫歯は進行していきます。
虫歯は歯の喪失を招く主要な原因の一つですが、これら3つの要因を理解し、毎日のケアや生活習慣を見直せば、予防や初期段階での抑制は可能です。虫歯の初期症状やリスクの高い人の特徴などは、以下のコラムでも詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
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2. 3大要因から学ぶ虫歯対策の基本
虫歯を防ぐには、3大要因である「細菌」「食物」「歯の質」に応じたケアが欠かせません。それぞれがどのように虫歯に影響するかを踏まえながら、予防の基本的なポイントを紹介します。
2-1. 虫歯菌を減らす
虫歯は細菌感染症なので、原因である虫歯菌を減らすことが予防につながります。虫歯菌を減らすためには、虫歯菌などの細菌を大量に含むプラーク(歯垢)をしっかり取り除かなければなりません。プラークは粘着力が強く水に溶けないため、うがいだけでは落とせませんが、歯ブラシの毛先を当ててこすり取れば除去できます。
もっとも、歯と歯の間や奥歯などは磨きにくいため、セルフケアだけでプラークを取り除くのは困難です。したがって、プラークが残りやすい箇所については、定期的に歯科医院で専門的なケアを受ける必要があります。
2-2. 虫歯菌の活動を抑える
虫歯菌は、食べ物に含まれる糖分をエサにして歯を溶かす酸を作り出します。糖分を摂る回数が多くなると、虫歯菌が活発になり酸の産生量が増えるため、虫歯になるリスクが高まります。
もちろん、虫歯を予防するために甘い物を完全に絶つ必要はありません。しかし、飴を舐め続けたり、甘い飲み物を頻繁に口にしたりする習慣があると、虫歯菌が酸を作りやすくなります。心当たりがある場合は、食習慣や歯磨きのタイミングを見直し、糖分が口の中にとどまる時間をできるだけ短くして虫歯菌の活動を抑えましょう。
2-3. 歯を丈夫にする
虫歯予防のためには、歯の質を強くして酸に負けにくい状態を作ることも大切です。
効果的なのは「フッ素」の活用です。フッ素には、再石灰化(溶け出した歯の成分を元に戻す作用)を促す働きや、歯の表面を強くして酸に溶けにくくする作用があります。また、虫歯菌の活動を抑制する作用もあるとされています。
毎日のケアでは、フッ素配合の歯磨き粉を使うのがおすすめです。さらに、歯科医院で定期的にフッ素を塗布してもらうと、より効果的に歯を守れます。
3.【虫歯対策のセルフケア】①歯磨き
虫歯対策のなかで、特に重要なのが毎日の歯磨きです。磨くタイミングや使うアイテムを工夫すると、予防効果をさらに高められます。
3-1.「食べたら磨く」を習慣づける
食事や間食をすると、プラーク内の虫歯菌が糖分をエサにして酸を作ることで、歯の表面が溶けやすくなります。糖分は、砂糖だけではなくご飯やパンなどにも含まれているため、虫歯を防ぐうえでは「食べたら磨く」習慣を身に付けることがとても重要です。
とはいえ、食べ物を取るたびに歯を磨くのは意外に難しいものです。毎回磨けない場合は、朝食後・昼食または間食後・寝る前に磨くようにしましょう。特に寝ている間は唾液の分泌が減って細菌が増えやすいため、寝る前は忘れずに歯磨きをしてください。
3-2. 歯磨き粉はフッ素配合のものを選ぶ
歯磨き粉には、歯に付いた汚れを落としやすくするだけでなく、プラークを付きにくくする役割もあります。特にフッ素配合の歯磨き粉は、虫歯の発生や進行を防ぐうえで欠かせないアイテムです。
フッ素配合の歯磨き粉を使うと、歯を磨いている間だけではなく、磨き終わったあとも歯や粘膜に残ったフッ素で効果が長く続きます。しかし、歯磨きのあとに何回も口をすすぐと、フッ素が洗い流されてしまい十分な効果が期待できません。
有効成分を口の中に長くとどめるため、歯磨き後は少量の水で軽く1回すすぐだけにしましょう。
フッ素入り歯磨き粉の選び方などは、以下の記事が参考になります。
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3-3. 歯ブラシに加えて歯間ケア用品を取り入れる
毎日歯磨きをしても、プラークを完全に取り除くのは難しいといわれています。特に歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくいため、歯ブラシだけで取り除けるプラークはせいぜい6割ほどとされています。したがって、虫歯を防ぐには、歯間ブラシやデンタルフロスなどの歯間ケア用品の併用が欠かせません。
歯間ケア用品を適切に使うと、歯と歯の間に残っているプラークを9割近くまで取り除けます。ただし、歯の位置や隙間の広さによって効果的なアイテムは変わります。選び方や使い方に迷う場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。
正しい歯磨きの仕方や歯間ケア用品の使い方などは、以下の記事も参考にしてください。
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4.【虫歯対策のセルフケア】②食習慣の見直し

虫歯対策で歯磨きと同じくらい重要なのが、毎日の食習慣の見直しです。
食べ方や摂取する糖の種類に気を付けるだけで、虫歯になるリスクを抑えられます。
4-1. よく噛んで唾液の分泌を促す
唾液には、口の中の細菌や酸を洗い流したり、酸を薄めたりする作用があります。また、ごく初期の虫歯では、唾液に含まれるミネラル成分を取り込んで再石灰化が行なわれ、損傷部分が回復されます。このように、唾液は虫歯予防において重要な役割を果たしています。
唾液の分泌を促すには、食事のときによく噛むことが大切です。しっかり噛むと唾液の分泌量が増えるだけでなく、物を噛み砕く際に歯の表面に付いた汚れが落ちやすくなります。
したがって、よく噛むこと、とりわけ噛み応えのある物を食べるように意識することが、日々の虫歯予防に役立ちます。
4-2. だらだら食べない
時間をかけて物を食べると、虫歯菌が酸を産生する時間も長くなるため、虫歯になりやすくなります。飴やキャラメルなどは、糖分を含むうえに口の中に長くとどまる傾向があるため、特に注意が必要です。
たとえ1回に飲食する時間が短くても、摂取回数が多いと虫歯になるリスクが高まります。食事や間食の時間はしっかりと決め、酸が作られる時間をできるだけ減らしましょう。
4-3. 食品に含まれる糖の種類にも気を付ける
食品にはさまざまな種類の糖が含まれていますが、すべてが同じように虫歯のリスクを高めるわけではありません。虫歯対策としては、虫歯菌が酸を作りにくい「代用甘味料」を使った食品を選ぶとよいでしょう。
酸産生性が低い(酸が作られにくい)代用甘味料としては、キシリトール、エリスリトール、ステビア、アスパルテームなどがあります。特にキシリトールは、虫歯菌によって酸が作られる材料とならないだけでなく、プラーク中の酸の中和を助けたり、虫歯菌の代謝を妨げたりする働きもあるため、虫歯対策におすすめです。
5. 歯科医院で受けられる口腔ケア

どれだけ丁寧にセルフケアをしても、プラークを毎日完全に取り除くのは不可能とされています。そのため、虫歯予防には、定期的に歯科医院を受診して専門的なケアを受けることが必要です。
ただし、予防を目的としたケアの一部は、保険適用外となる場合があります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
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5-1. 歯のクリーニング(PMTC)
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科医師や歯科衛生士といった歯科の専門家による徹底的な歯面清掃のことです。
専用の器具とフッ素入りのペーストを使い、プラークや歯石の除去、歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)の洗浄、歯面の研磨などを行ないます。
PMTCを受けると、セルフケアでは落とせない歯石や、歯ブラシの届きにくい箇所に残っているプラークも取り除けます。歯の表面が滑らかになって新たな汚れや虫歯菌が付きにくくなる効果もあるため、定期的に施術を受けると虫歯の発生を抑えやすくなります。
5-2. フッ素塗布
フッ素塗布は、成人の虫歯対策にも有効です。
年齢とともに、歯の表面を覆っているエナメル質は弱くなりがちです。また、歯周病などで歯茎が下がると、酸に弱い歯の根の部分が露出するため、適切な処置をしないと虫歯になるリスクが高まります。
このようなことから、歯の質を強くするフッ素の塗布は、大人の虫歯対策にも大変有用です。
歯科医院では、市販の歯磨き粉よりも高濃度のフッ素を歯に塗布します。
PMTCでは、最後にフッ素を歯面に塗布して、知覚過敏や虫歯の予防に役立てています。
5-3. シーラント
シーラントとは、おもに奥歯の虫歯対策に用いられる処置です。
歯ブラシの毛先が届きにくい奥歯の溝を、プラスチックのような素材(レジン)で埋めて物理的に封鎖したり、シーラント材に含まれるフッ素成分で再石灰化を促したりします。
生活しているうちに取れたり欠けたりする場合もありますが、シーラント材を塗布し直せば予防効果が維持されます。そのため、虫歯予防効果を長く維持するためには、定期的な歯科受診が必要です。
5-4. 歯磨き指導(TBI)
TBI(Tooth Brushing Instruction)とは、歯科衛生士などの歯科の専門家が、一人ひとりの口腔内の状態に合わせて正しいブラッシングの仕方を指導することです。
歯並びや磨き残しの癖、年齢などに合わせて、適切な磨き方や道具の選び方などを教えてもらえるため、セルフケアの質が向上します。必要に応じて、デンタルフロスや歯間ブラシなど補助用具の使い方も指導してもらうことで、プラークの除去率が高まり、虫歯や歯周病の予防につながります。
なお、理想の磨き方は生活習慣の変化や年齢などで変わるため、TBIは定期的に受けるのが効果的です。
6. 歯列矯正が虫歯予防に役立つこともある
歯並びが悪くて磨き残しが多い場合は、虫歯対策として矯正治療を考えてみるのもよいでしょう。
歯並びが整うと、歯ブラシの毛先がすみずみまで届きやすくなるため、磨き残しが減って虫歯になりにくくなります。
また、前歯が突出して唇が閉じにくいと、気づかないうちに口呼吸になっていることが少なくありません。口呼吸では、唾液の分泌が減って口腔内が乾燥しやすくなり、虫歯になるリスクが高まります。一方、矯正治療で口もとの突出が改善されると、唇が閉じやすくなり、自然に鼻呼吸になって唾液の分泌が促されるようになります。
そのほか、「横顔のバランスが整う」「口もとの印象が良くなる」といった見た目の変化も期待できるため、総合的に見ても矯正治療には多くのメリットがあります。
7. まとめ|虫歯対策は毎日の積み重ねが大切

虫歯は、「細菌」「食物」「歯の質」の3要因が重なることで進行します。しかし、歯の磨き方や食習慣を見直し、定期的に歯科医院でケアを受けることで、発症・進行を未然に防ぐことは可能です。
歯並びが原因でセルフケアが十分にできない場合は、歯列矯正も選択肢になります。歯並びに不安がある方、自分に合うクリニックを見つけたい方は、ぜひ「ウィ・スマイル」のポータルサイトをご利用ください。
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