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糸ようじの正しい頻度は?歯科医推奨の使い方と効果的な習慣化のコツ

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

糸ようじデンタルフロス)は、歯と歯の間の汚れを取り除き、虫歯や歯周病の予防に役立つ重要なアイテムです。

しかし、「どのくらいの頻度で使うのが正しいの?」「毎日使うと歯茎に悪影響はない?」と疑問を持つ方も多いでしょう。

 

この記事では、歯科医推奨の糸ようじの使用頻度や正しい使い方習慣化するためのコツについて詳しく解説します。

1. 糸ようじ(デンタルフロス)はどれくらいの頻度で使うべき?

糸ようじは、歯と歯の間の汚れを取り除くために欠かせないアイテムですが、どのくらいの頻度で使うのが適切なのでしょうか?

適切な頻度を守ることで、虫歯や歯周病を防ぎ、健康な口腔環境を維持できます。

 

本章では、歯科医が推奨する使用頻度や、糸ようじを使わない場合のリスク正しい使い方について詳しく解説します。

1-1. 歯科医が推奨する使用頻度とは?

結論:1日1回の使用が理想的です。特に就寝前に行うのが効果的とされています。

 

歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れの約40%が残るといわれており、糸ようじを使わないとプラーク(歯垢)が溜まりやすくなります。そのため、毎日の使用が虫歯や歯周病の予防につながるのです。

また、歯間の汚れは時間とともに硬くなり、通常の歯磨きでは除去しにくくなるため、毎日ケアすることが口腔内の健康を保つカギとなります。

1-2. 糸ようじを使わないとどうなる?(リスクと影響)

糸ようじを使用しないことで、以下のようなリスクがあります。

 

・虫歯のリスクが増加:歯間に残った食べかすやプラークが原因で虫歯が発生しやすくなる。

・歯周病の進行:プラークが蓄積し、歯茎の炎症(歯肉炎)が進行すると、歯周病につながる。

・口臭の原因:歯間に食べかすが溜まり、細菌が繁殖することで口臭が発生しやすくなる。

・歯石の蓄積:プラークが硬化すると歯石になり、歯科医院での専門的なクリーニングが必要になる。

・全身の健康への影響:歯周病が進行すると、糖尿病や心疾患などの全身疾患のリスクが高まることが研究で示されています。

1-3. 毎日使うと歯茎に悪影響はある?

「糸ようじを毎日使うと歯茎が下がるのでは?」と不安になる方もいますが、正しく使えば問題ありません

むしろ、歯間の清掃を怠ることで歯茎の炎症が進行し、歯茎が下がる原因になります。

 

NGな使い方

・強く押し込みすぎる → 歯茎を傷つけてしまう。

・ゴシゴシ擦る → 歯茎に負担をかけ、炎症を引き起こす可能性あり。

・汚れを取る目的で無理に引き抜く → フロスを無理に引き抜くと、歯茎を傷つける可能性がある。

 

正しい使い方

・ゆっくりと歯間に挿入し、歯の側面に沿ってC字型に動かす。

・力を入れすぎず、優しく動かす。

・フロスを引き抜く際は、横にスライドさせるようにして歯茎への負担を軽減する。

・毎日続けることで、歯茎が引き締まり健康な状態を保つことができる。

 

正しく使用すれば歯茎を傷つけることなく健康な歯と歯茎を維持することが可能です。

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2. 糸ようじを使うタイミングと正しい方法

糸ようじを効果的に使うためには、適切なタイミングや正しい使い方を知ることが重要です。

歯磨きの前後どちらで使うべきか、朝と夜どちらが効果的なのかなど、疑問に思う方も多いでしょう。

 

本章では、歯科医が推奨するベストな使用タイミングと、正しいフロスの使い方について詳しく解説します。

2-1. 歯磨きの前と後、どちらが正しい?

基本的には、歯磨きの前に使うのが推奨されます。

 

歯磨き前にフロスを使う → 歯間の汚れを取り除いた後に歯磨きをすることで、フッ素が歯全体に行き渡りやすくなる。

歯磨き後にフロスを使う → 口内の仕上げとしても良いが、フッ素の効果を最大化するなら先に使うのがおすすめ。

 

また、歯科医の中には「フロスの後に歯磨き」という意見と、「歯磨きの後にフロスで仕上げる」という意見の両方がありますが、どちらにしても毎日フロスを使用することが最も重要です。

2-2. 朝・夜どちらで使うのが効果的?

夜の使用が特に効果的とされています。

 

・就寝中は唾液の分泌が減り、細菌が繁殖しやすくなるため、寝る前にしっかり汚れを落とすことが重要。

・朝も使用すると、寝ている間に溜まった細菌を除去できるため、口臭予防につながる。

・食後に使用することで、歯間の食べかすやプラークの蓄積を防ぎ、より健康な歯を維持できる。

 

朝と夜のどちらか1回でも十分ですが、できるだけ毎回の歯磨きとセットで使用することが理想的です。

2-3. 効果を最大化する糸ようじの使い方(NG例も紹介)

正しい使い方

①約40cm程度のフロスを用意し、指に巻き付ける。

②歯間に優しく挿入し、歯の側面に沿ってC字型に動かす。

③各歯間ごとに新しい部分を使い、細菌の広がりを防ぐ。

④フロスを引き抜く際は、歯の側面に沿わせながら優しくスライドさせる。

 

 

NG例

・一つのフロスを何度も使い回す → 細菌を広げる原因になる。

・力を入れすぎて歯茎を傷つける → 歯茎の炎症や出血の原因になる。

・急いで雑に動かす → 効果が減少し、歯間の汚れを十分に取り除けない。

・フロスを勢いよく抜き取る → 歯茎を傷つける可能性が高くなる。

 

糸ようじの効果を最大化するためには、力加減と正しい動かし方が重要です。正しく使用することで、歯と歯茎の健康を長く保つことができます。

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3. 糸ようじと他の清掃器具の違い・使い分け

糸ようじ(デンタルフロス)以外にも、歯の隙間を清掃するためのツールはいくつか存在します。それぞれの特徴を理解し、自分の歯並びや状態に適したものを選ぶことが大切です。

 

本章では、歯間ブラシやウォーターピックと糸ようじの違い効果的な使い分けについて解説します。

3-1. 糸ようじと歯間ブラシ、どっちを使うべき?

特徴糸ようじ(デンタルフロス)歯間ブラシ
対象歯間が狭い人向け歯間が広い人向け
使用頻度毎日推奨1日1回(歯茎の状態による)
清掃範囲歯と歯の間の狭い部分歯肉ポケットや広い歯間
使用しやすさ慣れが必要(初心者には難しいことも)初心者でも使いやすい
携帯性コンパクトで持ち運びしやすいややかさばるが、持ち運び可能

 

どちらも併用するのが理想ですが、歯間の状態に応じて適したものを選ぶことが重要です。

 

・歯と歯の隙間が狭い人 → 糸ようじを使用。

・歯間が広い人、歯茎が下がっている人 → 歯間ブラシのほうが適している。

・歯並びが不均一な人 → 部位によって使い分けるのがおすすめ。

3-2. ウォーターピック(口腔洗浄器)との違いは?

ウォーターピック(口腔洗浄器)は、水流を利用して歯間の汚れを除去する器具です。

デンタルフロスや歯間ブラシとは異なるアプローチで清掃を行うため、補助的に使うことでより効果的な口腔ケアが可能になります。

 

特徴ウォーターピック(口腔洗浄器)
清掃方法高圧の水流で歯間や歯茎の汚れを洗い流す
使用対象矯正中の人、ブリッジ・インプラントがある人、歯茎ケアを重視する人
使いやすさ初心者でも簡単に使用可能
携帯性据え置き型が多く、持ち運びには不向き

 

ウォーターピックは、糸ようじや歯間ブラシの代わりにはならず補助的な清掃ツールとして活用するのがベストです。

 

効果的な使い分けのポイント

・基本のケア → 糸ようじまたは歯間ブラシで物理的に歯垢を取り除く。

・補助的なケア → ウォーターピックを使用して歯茎のマッサージや細かい汚れの洗浄を行う。

 

これらのツールを正しく組み合わせることで、より高い口腔ケアの効果を得ることができます。

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4. 糸ようじを習慣化するコツ

糸ようじを使うことは歯の健康にとって重要ですが、習慣化するのが難しいと感じる方も多いでしょう。

 

ここでは、糸ようじを無理なく続けるためのコツや、旅行・外出先でも手軽に使えるアイテムについて紹介します。

4-1. 続かない人のための習慣化テクニック

毎日のルーティンに糸ようじを取り入れるためには、ちょっとした工夫が必要です。

 

フロスを見える場所に置く → 洗面台や歯ブラシの近くにフロスをセットし、目につく場所に置いておくことで忘れにくくなる。

スマホのリマインダーを設定する → 毎晩のルーティンに「フロスの時間」を組み込むと、習慣化しやすくなる。

最初は週3回から始める → いきなり毎日ではなく、最初は週に3回程度からスタートし、慣れてきたら徐々に頻度を増やす

お気に入りのフロスを見つける → 香り付きやミントフレーバーのフロスを選ぶと、より快適に使える。

使用後の爽快感を意識する → 糸ようじを使った後の「スッキリ感を感じることで、自然と継続しやすくなる

4-2. 旅行や外出先でも続けるための便利グッズ

忙しい日常や外出先でも糸ようじを続けるためには、手軽に使えるアイテムを活用するのがポイントです。

 

使い捨てタイプの糸ようじ → 携帯しやすく、手軽に使えるので外出先でも便利。

持ち運び用のフロスケース → コンパクトなケースにフロスを入れておけば、バッグやポケットに入れて持ち運びやすい。

歯間ピックとの併用 → フロスが難しい場面では、爪楊枝のように使える歯間ピックも活用すると便利。

ミニサイズのマウスウォッシュ → フロスと併用することで、外出先でも口腔ケアをしっかり行える。

 

これらの工夫を取り入れれば、忙しい日々の中でも糸ようじを習慣化しやすくなります。

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5. まとめ

糸ようじは、1日1回の使用が理想的で、特に夜に使うことで最大限の効果が得られます。

歯と歯の間に溜まる汚れは、歯ブラシだけでは十分に除去できません。フロスを使うことで、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らし、口臭の予防にもつながります。

 

また、正しい使い方を習得し、無理なく習慣化することが大切です。フロスを使うことが毎日のルーティンとなれば、歯の健康を長く維持することができます。もし続けるのが難しい場合は、週に数回からスタートし、徐々に頻度を増やすのも一つの方法です。

 

歯の健康は、毎日の小さなケアの積み重ねによって守られます。

今日から糸ようじを活用し、清潔で健康な口内環境を手に入れましょう!

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